鳥勇 一番通り店

サク飲みに最高なやきとりスタンド!

セルフで保温器の上のやきとりを選び、たれをつける。

創業95年の老舗は元精肉屋。「鶏肉を卸していたけど砂ぎもや皮、レバーがどうしても余る。それらで“ミックス”って串を作ったのがウチのやきとりの原点」と3代目。ミックスを頬張れば備長炭で焼いた皮はカリッ、レバーはふわとろで噛まずとも溶けていく。焼く際に一度たれに潜くぐらせているが、お客が食べる前に自らたれをつけ、好みの濃さに調整OK ! もちろん二度づけ禁止だ。

立ち飲みスペースも。
手前からレバ、シシトウ肉、ミックスなどやきとりは10種各170円。緑茶割り350円。
3代目の板倉龍二さん。

『鳥勇 一番通り店』店舗詳細

住所:東京都品川区小山3-24-7/営業時間:11:30~19:00ごろ/定休日:無/アクセス:東急目黒線武蔵小山駅から徒歩3分

中華立呑 盛苑

広東出身シェフによる立ち飲み中華とは

広東名物・蒸し鶏275円、まぐろ揚げ麻辣豆腐鍋495円(奥)など。紹興酒をソーダで割るドラゴンサワー385円。

中華料理屋で25年以上腕を振るっていた羅国雄(ローコクション)さん。近所の立ち飲み屋が大人気なことに気づき、立ち飲み中華への転換を決意。ゆえに、料理の多くは税別150~450円ながら味は本格派だ。水餃子4個275円の皮は自家製でモチモチ、1人用塩どり396円は柔らかな肉質とバンウコンの根を隠し味に使ったソースの香味が後を引く。お酒も200円台からあり、今や羅さんの店も繁盛店に!

「少量を調理するのは大変だけど、おいしいと言ってくれるからうれしいネ」と羅さん。
スツールもあるが基本立ち飲み。

『中華立呑 盛苑』店舗詳細

住所:東京都品川区小山4-5-6/営業時間:15:00~翌3:00/定休日:水/アクセス:東急目黒線武蔵小山駅から徒歩6分

牛太郎

酔客を見守る飴色空間はムサコの宝

1955年開店の老舗。コの字カウンターは15時で満席になることも。手前のブドー酒は160円、ほかにもおしんこ100円など安すぎ。

2代目の城さんが朝5時から仕込むもつ焼きは新鮮で、味噌仕立ての煮込みは濃厚でうまい。でも、それは魅力のほんの一部。昼、開店前からカウンターに座して台拭きを手伝いつつ飲む常連、マイ青汁で割って一杯やりだすおじさんなど、ほどよく自由な空間が最高なのだ。左隣の客いわく「俺、皆勤賞。店にタイムカードがあるの(笑)」。右隣の客いわく「30年ぶりにここに座ったけど光景は変わらないね」。牛太郎よ、いつまでもこのままで。

もつ焼きは右からかしら、てっぽうなど各110円。ガツとカシラを味噌だれで味わうとんちゃん130円、煮込み130円。
看板に「仂(はたら)く人の酒場」の文字。

『牛太郎』店舗詳細

住所:東京都品川区小山4-3-13/営業時間:14:30~18:30ごろ(土・祝は11:00~17:00ごろ)/定休日:日/アクセス:東急目黒線武蔵小山駅から徒歩2分

取材・文=鈴木健太 撮影=井原淳一、山出高士
『散歩の達人』2020年3月号より

さてさて、昼飲みで下地ができ、次はどこで酔おう。戸越でうまい魚をアテにするかムサコで巨大やきとりを喰らうか。個性が立ち、財布に優しい酒場が多いから、夜も結局はしご酒。アレ? あの酔客、前の店でも会った?