NOG COFFEE ROASTERS 武蔵小山焙煎所

若きバリスタ&焙煎士がタッグを組んだ

研究のためにデータを集めるヒンリーさん。豆は100g720円~。

バリスタの野口航太さんと焙煎士のヒンリーさんは情熱あふれる20代。「豆の甘みを引き出したい」と意見し合い、理想へひた走る。開業前、野口さんはカフェ文化が盛んなメルボルンで経験を積み、ヒンリーさんは前職でロサンゼルスにいた際、アメリカのコーヒー文化に啓発され独学で焙煎を覚えた。2つの視点で磨かれた味は、「甘み」が苦味と酸味をふわっとまとめ上げ、穏やかで明るい。

「豆によってお湯の注ぎ方を変えます」と野口さん。
ハンドドリップコーヒーはテイクアウト550円。紙コップには野口さんが描いたロゴのスタンプが。

『NOG COFFEE ROASTERS 武蔵小山焙煎所』店舗詳細

住所:東京都品川区小山4-6-15/営業時間:12:00~18:00/定休日:月~金/アクセス:東急目黒線武蔵小山駅から徒歩5分

村上式珈琲焙煎店

多種多様なコーヒーとの出合いを提供

焙煎機を3台使い、種類を分けて焙煎。定番のストレート、こやまブレンド、季節限定ブレンドなど、焙煎後1週間以内の新鮮な豆が100g400円~。

店主の村上徹さんは、不動産業を営む傍らコーヒーに開眼し焙煎を独学。2018年に満を持して店を開き、若いスタッフと共に焙煎機に向かう。産地にこだわって豆を選び、「いろいろ試して好きな味と出合って」という村上さんの願い通り、20を超えるラインナップからお気に入りを探し当てた人は多数。看板のこやまブレンドは、ほどよくコクのある落ち着いた味わいで全体にバランスがいい。

日替わりのハンドドリップコーヒーを楽しむこともできる。300円~。

『村上式珈琲焙煎店』店舗詳細

住所:東京都品川区小山2-6-20 第一斉藤ビル1F/営業時間:10:00~19:00/定休日:火・不定休/アクセス:東急目黒線武蔵小山駅から徒歩3分

COVE COFFEE ROASTERS

豆の甘みと果実味がゆっくりと鼻腔を舞う

佳さんと裕美さん。

浅煎りから深煎りまでの全6種をストレートで用意。店主の山本佳さんは豆の個性を生かし、それぞれ異なる仕上がりにする。浅煎りのエチオピアは、レモンのような果実味を残しながらもほのかな甘みを持ち合わせ、デカフェのメキシコは中深煎りで、ナッツの風味を帯び、優しい飲み口。姉の裕美さんが作るお菓子と一緒なら、食べ進めるごとにコーヒーの味わいが変化し奥深さを実感する。

独学で焙煎を身につけた佳さん。小型の焙煎機を使い、さまざまな豆を小ロットずつ焙煎する。
一日に10回作業することもあるのだとか。豆は100g750円~。

『COVE COFFEE ROASTERS』店舗詳細

住所:東京都品川区中延5-13-14/営業時間:8:00~18:00/定休日:火・水/アクセス:東急大井町線荏原町駅から徒歩4分

COFFICE IWATSUKI

好きが高じ、第二の人生で焙煎士に転身

テイクアウトのコーヒーは奥さんお手製のマドレーヌ付き300円。豆は100g600円~。

カメラマンだった岩月一敏さんは、名店『Cafe Bach』の店主・田口護さんと取材を通して邂逅。豆を分けてもらい初めは趣味で焙煎していたが、カメラマン引退後に本格的にはまった。愛機は田口さんから引き継いだ年季の入った焙煎機で、目で色を見て耳ではぜる音を聞き、鼻で匂いを感じ取ることで具合を確認。鮮度を重視し少量ずつ深めに焼き、目指すは澄んだ味わい、すっきりとした後味だ。

店は自宅の一室で、奥の焙煎室は元写真室。
DIYも得意な岩月さん。オーディオの空気ファンを使い、豆の粗熱を取る扇風機を自作。

『COFFICE IWATSUKI』店舗詳細

住所:東京都品川区平塚2-16-8/営業時間:10:00~20:00/定休日:月・木/アクセス:東急池上線戸越銀座駅から徒歩2分

取材・文=信藤舞子 撮影=三浦孝明
『散歩の達人』2020年3月号より