元ボクサーが活用した薬膳パワー『和漢香辛茶寮サハスラーラ』[東向島]
スパイス×生薬
腕を振るうのは元全日本フェザー級ランカーの関豪介さん。引退後に「好きが高じて」カレー屋に転身したが、現役時代から東洋医学を参考に日々薬膳カレーを作っては食べ、「体力がつけば動けるし、汗をかくこともできる」と減量に活かしていた。ちなみに、冬から春は体を温めるショウガや免疫力アップの白キクラゲ、滋養強壮の高麗人参がメインとなり、その効果は関さん自身の体で実証済み。定番メニューの薬膳チキンカレーは、ほろほろになるまで煮込んだ鶏肉の旨味も食欲を促進してくれる。
『和漢香辛茶寮サハスラーラ』店舗詳細
住所:東京都墨田区東向島5-13-10/営業時間:要確認/定休日:水・木/アクセス:東武スカイツリーライン東向島駅から徒歩3分
旨味広がるカレーの真髄は和の心『SPICE Cafe』[押上]
スパイス×和食の技法
メニューはバラエティに富み、なおかつ日本人ならではの料理哲学が通底。ランチのカレーは季節ごとに顔ぶれが変わり、どれも日本米に合うよう工夫されている。タマリンドの酸味を活かしたラッサムは、本場のサラサラしたタイプとは違い、ペースト状にしたムング豆やバターでとろみを出す。米粒一つ一つによく絡み、これぞ日本人のためのスパイス料理だ。スリランカ風のエビカレーはエビの殻を炒って出汁を取り、旨味たっぷりに。スパイスの風味、スパイスが引き出す食材の旨味がせめぎ合う。
『SPICE Cafe』店舗詳細
住所:東京都墨田区文花1-6-10/営業時間:11:30〜14:00LO(夜は予約推奨)/定休日:月・火/アクセス:私鉄・地下鉄押上駅から徒歩10分
取材・文=信藤舞子 撮影=山出高士