行列必至!のニューフェイス『SONGBIRD BAKERY』[蒲田]
開店前から行列ができ、午後2時ごろには全てのパンが売り切れてしまう話題の店。大手製パン会社でのパン作りを経て、添加物を使うことに疑問を感じたという本藤正敏さんが、クラウドファンディングで資金の一部を集め、2021年7月に店をオープン。国産小麦粉と無添加にこだわったパンを焼く。誰にとってもおいしくて安全なパンを、という本藤さんの思いがこもったパンはどれもやさしい味わいだ。
『SONGBIRD BAKERY』店舗詳細
雑穀パワーたっぷりの体と心にうれしいパン『ベーカリー カルテット』[糀谷]
オープンは2018年。全粒粉に加えてトウモロコシやオーツ麦などのシリアル、キビ、アワなどの雑穀も使った、他ではなかなか出合えない独創的なパンが店の自慢だ。生地だけでなく、発酵にも雑穀やシリアルから作った自家製天然酵母を使用。豊富な栄養と旨味をたっぷり含んだパンは思いのほか癖がなく、プチプチとした食感も楽しい。ふわりと香ばしいパンは、体にやさしいだけでなく、心もほっこりさせてくれる。
『ベーカリー カルテット』店舗詳細
街の人々に愛される実力店『ブーランジェリーミモレット』[糀谷]

手作りとできたてにこだわったパン作りを2010年にこの地で始めた。カレーパンやメロンパンといった昔ながらのメニューに加え、ライ麦をたっぷり使ったドイツパンやバゲット、付け合わせのサラダやデザートまで揃う豊富なラインナップと、店を切り盛りするオーナーファミリーの明るさが魅力だ。注文が入ってから作る、看板商品の揚げパンは、店前のベンチで揚げたてを頰張るのがおすすめ。
『ブーランジェリーミモレット』店舗詳細
街を照らす松明のようなベーカリーカフェ『Torch.bakery』[蒲田]
ハード系からデニッシュまで、素材本来の味を生かしたさまざまな形のパンが美しく並ぶテーブルは、まるでホテルのパンブッフェのよう。「町の中心に人々が集まれる場所を作りたかった」と支配人の川端慎之介さん。店の中央にはキャンプファイヤーをイメージした暖かな色味のライトを配置し、カフェも併設。ふらりと訪れておいしいパンとコーヒーを味わう。そんな楽しみ方が似合う店だ。
『Torch.bakery』店舗詳細
地元の食材×パンのハーモニーが楽しい『Crescent&Molly』[平和島]
「パンは素材を引き立てる脇役」と語る店主の濱隆太郎さんが店を開いたのは2017年。以来作り続けているのは、同じ商店街の海苔店の佃煮や、近所のチーズ工場から仕入れたチーズなど、地元の素材をふんだんに使ったパン。「パンを通して地域に貢献したい」と思っています」。池上梅園の座論梅からとった酵母を使う食パンは、トーストで食べるとふわりと芳醇な香りが楽しめ、雑味のない味わい。
『Crescent&Molly』店舗詳細
食卓を明るくする安心なパン『BAKEMAN』[大森]

間口4mほどの小さな店ながら、ひっきりなしに客が訪れる。カウンターの上には常時20~30種のパンが行儀良く並ぶ。奥のスペースで一人コツコツ、パンを焼く中込直さんが目指すのは“あるとうれしくなるようなパン”。「料理でいえばパセリのような存在。なくてもいいけど、あると彩りも味もランクアップするイメージ」と語る中込さんの焼くパンからは、小麦の味や香りがしっかりと伝わってくる。
『BAKEMAN』店舗詳細
取材・文=神崎恭子 撮影=原幹和、井上洋平