行列必至!のニューフェイス『SONGBIRD BAKERY』[蒲田]
左下のうるるは、見かけに反してソフトでもちもちした食感が人気。うるる250円。クリーム・ブリオッシュ250円。
開店前から行列ができ、午後2時ごろには全てのパンが売り切れてしまう話題の店。大手製パン会社でのパン作りを経て、添加物を使うことに疑問を感じたという本藤正敏さんが、クラウドファンディングで資金の一部を集め、2021年7月に店をオープン。国産小麦粉と無添加にこだわったパンを焼く。誰にとってもおいしくて安全なパンを、という本藤さんの思いがこもったパンはどれもやさしい味わいだ。
ショーケースの中に焼きたてパンが次々と並べられる。
コンクリートと木でまとめられたすっきりした店内に、香ばしい匂いが漂う。
国産の素材を使用することで、日本の農家も応援したいと本藤さん。「生地はもちろんパンに使う具材もできるだけ店内の厨房で手作りしています!」。
『SONGBIRD BAKERY』店舗詳細
住所:東京都大田区西蒲田1-2-12 カマタ ブリッヂ101/営業時間:10:30~売り切れ次第終了/定休日:火・水/アクセス:JR・私鉄蒲田駅から徒歩10分
雑穀パワーたっぷりの体と心にうれしいパン『ベーカリー カルテット』[糀谷]
五穀豊穣ブレッドは噛みしめるほどに旨味が増す。五穀豊穣ブレッド1本480円。深焙煎大麦粉の黒バタール270円。クロワッサンカルテット205円。
オープンは2018年。全粒粉に加えてトウモロコシやオーツ麦などのシリアル、キビ、アワなどの雑穀も使った、他ではなかなか出合えない独創的なパンが店の自慢だ。生地だけでなく、発酵にも雑穀やシリアルから作った自家製天然酵母を使用。豊富な栄養と旨味をたっぷり含んだパンは思いのほか癖がなく、プチプチとした食感も楽しい。ふわりと香ばしいパンは、体にやさしいだけでなく、心もほっこりさせてくれる。
ショーケースに並ぶコッペパンは別料金でクリームを挟んでもらえる。
「体にやさしく、おいしいパンを目指しています」と髙﨑俊介さん。「自家製雑穀種を使った食パン『弱酸性』もおすすめです!」。
『ベーカリー カルテット』店舗詳細
住所:東京都大田区萩中2-7-12/営業時間:8:00~19:00/定休日:火/アクセス:京急電鉄空港線糀谷駅から徒歩5分
街の人々に愛される実力店『ブーランジェリーミモレット』[糀谷]
ミルクフランスは人気ナンバーワン商品。発酵バターや練乳を使った自家製ミルククリームがたっぷり。ミルクフランス180円。バスク風チーズケーキ320円。塩こうじチキンと茄子のカスクート〜ゆずこしょうマヨソース〜330円。蒲田UMEあんぱん210円。
手作りとできたてにこだわったパン作りを2010年にこの地で始めた。カレーパンやメロンパンといった昔ながらのメニューに加え、ライ麦をたっぷり使ったドイツパンやバゲット、付け合わせのサラダやデザートまで揃う豊富なラインナップと、店を切り盛りするオーナーファミリーの明るさが魅力だ。注文が入ってから作る、看板商品の揚げパンは、店前のベンチで揚げたてを頰張るのがおすすめ。
「蒲田あげぱん」は150円。
焼きたてパンが次々と並ぶ。
シェフのご両親、片山文夫さん(右)とみどりさん。「旬のフルーツを使った月替わりのスイーツもぜひ試してみてくださいね!」
『ブーランジェリーミモレット』店舗詳細
住所:東京都大田区南蒲田2-8-11/営業時間:8:00~18:00/定休日:日・月/アクセス:京急電鉄空港線糀谷駅から徒歩5分
街を照らす松明のようなベーカリーカフェ『Torch.bakery』[蒲田]
16時間かけてゆっくり発酵させるバゲットは、皮はパリパリ、中はもちもち。国産小麦のバゲット290円。塩あんぱん200円。クリームチーズデニッシュ220円。ダッチバンズ チキンステーキ310円。
ハード系からデニッシュまで、素材本来の味を生かしたさまざまな形のパンが美しく並ぶテーブルは、まるでホテルのパンブッフェのよう。「町の中心に人々が集まれる場所を作りたかった」と支配人の川端慎之介さん。店の中央にはキャンプファイヤーをイメージした暖かな色味のライトを配置し、カフェも併設。ふらりと訪れておいしいパンとコーヒーを味わう。そんな楽しみ方が似合う店だ。
店名を冠した食パンの「松明」は、卵・バター、乳製品不使用で、やさしい甘みが特徴。
前職はホテルマンという支配人の川端さん。「一日のはじまりを素材にこだわったおいしいパンでどうぞ!」。
『Torch.bakery』店舗詳細
住所:東京都大田区西六郷1-2-14/営業時間:8:00~20:00/定休日:水/アクセス:JR・私鉄蒲田駅から徒歩8分
地元の食材×パンのハーモニーが楽しい『Crescent&Molly』[平和島]
右下の三日月あんパンは「大田のお土産100選」にも。三日月あんぱん151円。天然花酵母食パン一斤378円。あんフランス280円。厳選された4種の高級チーズのりタルティーヌ399円。
「パンは素材を引き立てる脇役」と語る店主の濱隆太郎さんが店を開いたのは2017年。以来作り続けているのは、同じ商店街の海苔店の佃煮や、近所のチーズ工場から仕入れたチーズなど、地元の素材をふんだんに使ったパン。「パンを通して地域に貢献したい」と思っています」。池上梅園の座論梅からとった酵母を使う食パンは、トーストで食べるとふわりと芳醇な香りが楽しめ、雑味のない味わい。
小麦粉は国産を使用。水曜はいつもと違う銘柄の粉で焼いたパンも並ぶ。
愛犬用のパンやクラッカーも販売。
濱さん(右)と奥さんの佳子さん。「元和菓子職人の伯父が毎日店で炊く本格的な餡の味も自慢の一つです!」。
『Crescent&Molly』店舗詳細
住所:東京都大田区大森本町2-7-24/営業時間:7:00~19:00(日は~16:00)/定休日:第1月と火/アクセス:京急電鉄平和島駅から徒歩5分
食卓を明るくする安心なパン『BAKEMAN』[大森]
右下は下北沢の人気カレー店『ANJALI』のチキンキーマカレーが入ったカレーパン。伝説のANJALI 400円。バゲット302円。パン・ド・ロデヴ508円。ノア・レザン410円。セーグル・ブルーチーズ302円。
間口4mほどの小さな店ながら、ひっきりなしに客が訪れる。カウンターの上には常時20~30種のパンが行儀良く並ぶ。奥のスペースで一人コツコツ、パンを焼く中込直さんが目指すのは“あるとうれしくなるようなパン”。「料理でいえばパセリのような存在。なくてもいいけど、あると彩りも味もランクアップするイメージ」と語る中込さんの焼くパンからは、小麦の味や香りがしっかりと伝わってくる。
いつ来てもパンが並んでいるよう、毎日何度もパンを焼く。朝しか焼かないパンなどは、取り置きにも対応。
気さくな人柄の中込さん。「北海道の小麦とできるだけ無添加やオーガニックのものを使っています!」。
『BAKEMAN』店舗詳細
住所:東京都大田区山王2-18-1/営業時間:10:00~19:00/定休日:不定/アクセス:JR京浜東北線大森駅から徒歩10分