二刀流が魅せる新鮮小麦の田舎麺『手打うどん 福助』[青梅街道]

麺は武蔵野風の“田舎”と讃岐風の“白”を選べるのが珍しい。「香川の木下製粉から少量ずつ仕入れるので、常に新鮮な粉を打てます」と女将の相澤直美さん。田舎の方は、小麦の皮の近くも残るよう製粉具合を特注。ゆえに褐色がかった麺は、すすれば小麦のフレッシュな香りが。イリコや宗田、本枯れがつおなど出汁を6種も重ねた奥深い味わいのつけ汁が、小麦の甘みと美しく調和するのだ。
『手打うどん 福助』店舗詳細
老若男女に愛される絶妙なコシと喉越し『よしふじ』[小平]
店主・齋藤さんの自宅敷地に店舗があり、隣の製麺小屋で完全手打ち。店主曰く「この辺で器の底が見えるうどん出したら叱られますから」というように、麺は並盛りで400~450gと食べ応え満点! 中太でねじれのあるうどんはワシワシとした硬さはなく、ムニュッと跳ね返す食感が心地よい。麺は約60cmと長く喉越しもいいので、やや甘めのつけ汁にくぐらせ、威勢よくズズッとやるべし。
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『よしふじ』店舗詳細
比類なき幅広麺はこれぞ噛むうどん『肉汁饂飩屋 とこ井』[高円寺]

極太麺と細麺、数量限定のひもかわを選べ、極太麺は圧巻の太さ約1cm ! 上州と埼玉の地粉、さらに全粒粉をブレンドしており、麺肌は美しい褐色だ。ひと口噛めば、まるでハード系のパンのような豊かな小麦の香りがふわり。麺に目が行きがちだが、つけ汁も素晴らしい。かつおや昆布に煮干しで風味を加えたつけ汁は、塩辛過ぎず魚介の風味豊か。途中、液体ゆずで味変してもうまい!
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『肉汁饂飩屋 とこ井』店舗詳細
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「本格冷凍麺工房武蔵野」の冷凍麺なら、家にいながら本格的な味を楽しめます。
プロ御用達の武蔵野フーズが運営する、メディアでも話題のお店です!
急速冷凍技術を用い保存料を使用しないため、素材本来の味を楽しめます。
弾力と喉越しで魅了する完全手打ち麺『櫻井謹製』[桜上水]
店主の櫻井英晴さんは埼玉県川島町の名店『庄司』で修業し、2018年に開業。「東京・埼玉のご当地麺である武蔵野うどんをもっと広めたくて」。足踏み、手切りで作る完全手打ちの麺は、心地よいコシともちもち感で、喉越しのよさも併せもつ。かつおや宗田など一般的な材料に加え、武蔵野では珍しいあごも使ったつけ汁は出汁の香り高く、小麦の風味豊かな麺と香りの二重奏を楽しめるのだ。
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『櫻井謹製』店舗詳細
強烈なゴリゴリ麺とブランド豚の名コンビ『みらい家』[笹塚]
夜は、宮崎の参協味蕾豚(さんきょうみらいとん)を使った豚しゃぶメインの居酒屋として営業。そのため、ランチの豚汁もりうどんにも、そのバラ肉がどっさり。「この豚は脂が甘くて旨味も濃い。つけ汁にいい出汁が出るんです」と店主の内田敏さん。小麦香る麺は、店主が惚(ほ)れこんだ千葉県印西市の『鈴や』から毎日直送。嚙み応えのあるワシワシとした茶色い麺と、甘辛いつけ汁が、口の中でがっぷり四つ!
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『みらい家』店舗詳細
取材・文=鈴木健太 撮影=井原淳一、井上洋平