DIYな人・物・ミニコミ・情報が集結!『IRREGULAR RHYTHM ASYLUM』[新宿御苑前]
オルタナティブでアナーキーなカルチャーは、新しさゆえに多くの人には届きにくい面もあるが、ここにはそんな人・物・情報が一挙に集う。国内外のアート系ジン(ミニコミ)、パンクやアナキズム関連書籍、カセット、バッジ、手芸品など並ぶものはDIY精神にあふれている。「お客さんも何かを作る人が多いし、みんなが自分のできることをして支えあうのが理想。ここに来た人が何か作り始めてくれたらうれしいです」と店主の成田さん。閉店後に木版画や手芸のサークル、トークイベント、上映会を行うことも。
『IRREGULAR RHYTHM ASYLUM』店舗詳細
「なぜ?」を楽しむ現代美術ギャラリー『YUMIKO CHIBA ASSOCIATES』[都庁前]
整然と並んだ粘土を見ると「これは人……なの?」「何でこれを作ったの?」と素朴に思ってしまうが、「すぐ『美しい』とは言えず、『なぜ作ったのか』『美しいとは何なのか』と考えさせられるのが現代美術の面白さ」と代表の千葉由美子さん。「現代美術は一目見て何だかわからなくて当然。展示には説明も用意しています。逆に言えば美術の知識がなくても、その場で見て感想を言い合うだけでも楽しめる。友達同士やカップルでぜひ来てください」。所属作家の写真集、作品集や批評集なども販売。
『YUMIKO CHIBA ASSOCIATES』店舗詳細
御苑“写真ギャラリー密集地”の草分け『フォトギャラリー Place M』[新宿御苑前]
新宿通り沿いを中心に20以上のフォトギャラリーが集中する新宿界隈。その草分けが、写真家の瀬戸正人さんを中心に運営されているPlace Mだ。「ここには貸し暗室も、1987年のオープン当時から続く写真のワークショップもあります。写真について考え、製作し、発表までできる場所なんですよ」と瀬戸さん。もちろん、3つのギャラリー空間で毎週入れ替わる展示を見るだけでも、写真の面白さを味わえる。「カメラが進化して何でも写る時代になった今だからこそ、写真の表現とは何なのか考える場所にしてくれたらうれしいです」。ワークショップ「夜の写真学校」は4月、10月に受講生を募集。受講生以外も参加可能なトークショーも開催する。
『フォトギャラリー Place M』店舗詳細
幅広い公演が行われる老舗のスタジオ『新宿村LIVE』[西新宿]
石原裕次郎など往年の銀幕スターも通った、1948年設立の貸しスタジオ「新宿村スタジオ」。地域の再開発に伴い2014年に全面リニューアルし、その一角にオープンした多目的ホールが新宿村LIVEだ。音楽・演劇・映像が融合した1月開催の「ROCK OPERA PRECIOUS STONE」から、演劇、ベリーダンス、ジャズライブ、アイドルライブまで、幅広い公演が行われている。「貸しスタジオ内でレッスンを公開するアイドルや発表会をする団体もいる」(劇場責任者・山本英樹さん)そうで、北新宿の文化の発信地になっていきそうだ。
『新宿村LIVE』店舗詳細
取材・文=古澤誠一郎 撮影=泉田道夫