みつや[新宿御苑前]

和食と日本ワインのベストマッチ

日替わりで用意されるグラスワインは770円~。

日本国大使の料理人としてノルウェーやチェコで勤務した小長光(こながみつ)史也さん。海外で日本の良さを再認識し、「日本の食材には日本ワインが相性がいい」と、和食と日本ワインの店を開いた。常時12、13種類の日本ワインと海外ワインが揃うが、どれも小長光さんが惚(ほ)れ込んだものばかりだ。魚は徳島や唐津漁港から直送、山菜やキノコは秋田の知人から、野菜は九十九里に自家菜園をもつ奥様の実家から送られてきたものと、食材の旬と産地に気を配る。料理5、6品のみつやコース4400円、6、7品のごちそうコース5800円がおすすめ。

写真手前から黒毛和牛頬肉の赤ワイン煮1650 円、店の名物料理にもなっている鮎のコンフィ1320円、イチジク、落花生、オクラの土佐酢和え825円など、単品料理も充実。
左からルバイヤート甲州(山梨)4600円、農民ドライ(栃木)4500円、都農シャルドネ(宮﨑)4500円、奥出雲シャルドネ(島根)5200円など、各地のワインが揃う。
「日本ワインは口当たりがよく、穏やかなので、料理によく合います」と小長光さん。

『みつや』店舗詳細

住所:東京都新宿区新宿2-3-16/営業時間:11:30~14:00・18:00~22:30(土は夜のみ)/定休日:日・祝/アクセス:地下鉄丸ノ内線新宿御苑前駅から徒歩1分

ワインカフェ タンブラン[下北沢]

ワインで楽しむ日本旅行

クリームチーズと砂糖、醤油で和えた柿のくるみチーズ和え550円と岩手くずまきワイン「いわて二重奏」グラス770円。

2005年の開店時から日本ワインのみを扱っており、気軽に飲める食中酒としてのワインを中心に約100種類を用意。グラスワインが10種類以上あるので、料理に合わせてあれこれ楽しめる。「日本各地のワインがあるので、その土地の風景などを想像しながら飲むのも楽しいですよ」と話す代表の大場尚子さん。料理はイタリアンをベースとしながら、醤油を使ったり、油脂を控えたり、野菜を多めにするなどワインに合う調理を心がける。日々のメニューは大きな黒板に書かれた定番、本日のおすすめ、ピザ、パスタから選ぶ。

左からノーザンアルプスヴィンヤード waltz2018(長野)5060円、旭洋酒 それいゆピノ・ノワール2017(山梨)6160円、北海道ワイン 鶴沼ヴィンヤード ブラン2015(北海道)4620円、ルミエールワイナリー スパークリング オランジェ 2018(山梨)4290円。
料理は大きな黒板メニューから。
オープンキッチンの気取りのない店。
大場さんはソムリエの資格を持つ。

『ワインカフェ タンブラン』店舗詳細

住所:東京都世田谷区代沢4-41-7 網野ビル1F/営業時間:17:00~22:00LO(土・日・祝は15:00~)/定休日:火/アクセス:小田急線・京王井の頭線下北沢駅から徒歩15分

夕[三軒茶屋]

和の料理人を魅了した日本ワイン

グラスワインは日替わりで、常時6種類ほど935円~。日本酒や焼酎の品揃えも豊富だ。

店長の五十畑(いそはた)豪人さんは日本料理一筋。10年前にこの店に来るまでは日本ワインのことは何も知らなかったという。やがて日本料理によく合うことを知ると、自らワイナリーに足を運ぶようになり、日本ワインの魅力にはまっていった。ワインリストに並ぶのは、五十畑さんが吟味したワイナリーのものを中心に約30種類。料理にはメイン食材の産地が記されており、旬を追求する姿勢と味へのこだわりがうかがえる。本格料理と居心地の良さは、五十畑さん曰く「居酒屋以上、割烹未満」。早い時間から席が埋まることも多いので予約が望ましい。

天然ぶりのしゃぶしゃぶお造り1320円、三元豚肩ロースの黒コショウ焼き1980円など、料理もその日の食材で決まる。
「その日の食材を見て、どんなワインが合うかなと考えるのも楽しみ」と話す五十畑さん。
少し照明を落としたシックな店内はカウンター8席と半個室にテーブル2卓。

『夕』店舗詳細

住所:東京都世田谷区三軒茶屋2-55-12 ライオンズマンション101/営業時間:18:00~24:00LO/定休日:月/アクセス:東急田園都市線・世田谷線三軒茶屋駅から徒歩10分

葡蔵人[御徒町]

ユニークなラベルにも注目!

瓶詰めを待つワイン「富士の夢」。

ワイン造りを任される須合美智子さんは、飲食店勤務時にワインに引かれ、醸造家を目指した。ブドウは茨城の自家農園と長野、山梨の契約農家から仕入れるが、自ら収穫に出向くなど情報収集や勉強も余念がない。10種類ほどのワインは、ブドウの品種がブランド名になっており、ラベルにはワインと合う食材や料理、香りのイメージが描かれる。

「発酵は計算どおりにはいかないこともあり、毎回が新鮮」と話す須合さん。
この日は山梨が原産地の甲州を使った白ワインの仕込みが行われていた。
除梗(茎を除くこと)・破砕が行れたブドウは、皮付きのまま圧搾機に。女性には大変な力仕事だ。
圧搾機ではゆっくりと時間をかけてブドウを搾り、下部から果汁のみを抽出する。

『葡蔵人』店舗詳細

住所:東京都台東区台東3-40-2/営業時間:12:00~15:00/定休日:水(変更あり、要問い合わせ)/アクセス:JR山手線・京浜東北線御徒町駅から徒歩7分、地下鉄日比谷線仲御徒町駅から徒歩2分

渋谷ワイナリー東京[渋谷]

ガラス越しの醸造タンクは圧巻

厳選牛盛り合わせ5060円。じっくり焼くことで、肉本来の柔らかさと、旨味をしっかり感じられるよう仕上げており、長野県松本市産メルロー(ライトミディアム)3300円にもよく合う。※ワインボトルは瓶詰前に撮影したためイメージです。

醸造所併設のワインバル。「ワインの醸造には最低でも2カ月かかります。オープンにギリギリ間に合わせることができました」と話すのは醸造人・村上学さん。シニアソムリエが選りすぐった世界のワイン約100種類が並ぶほか、日本産ブドウを中心に海外産の原料も仕入れ日々仕込み中。

ワイン造りは村上さんが一人で行う。作業効率が鍵。
五感を使って発酵具合の確認作業を行う。
窓越しに醸造タンクとワインセラーが見える。

『渋谷ワイナリー東京』店舗詳細

住所:東京都渋谷区神宮前6-20-10 RAYARD MIYASHITA PARK North3F/営業時間:11:00~23:00/定休日:不定(施設に準ずる)/アクセス:JR・私鉄・地下鉄渋谷駅から徒歩3分

取材・文=塙 広明、千葉香苗(アド・グリーン) 撮影=加藤熊三、本野克佳、オカダタカオ