竹林とジャズに包まれて……。『菩提樹』

奥様と一緒にケーキも作る清水さん。
奥様と一緒にケーキも作る清水さん。

寺院の竹林の隣に立つレンガ小屋。扉を開ければ、壁一面の窓に青々とした竹林がまるで絵画みたいに広がっている。「定年退職したあと、自宅を広げて平成9年に喫茶店にしました。好きな音楽とコーヒーで楽しく暮らせればいいかなとね」とは店主の清水雄治さん。JBLのスピーカーから流れるのはモダンジャズ。コレクションはレコードとCD合わせて2200枚以上あるという。竹を観ながらジャズにどっぷり浸れる空間なんて、きっと他にはない!

通常14時まで提供されているクロワッサンサンドセット1100円。ハムと卵の2種類でボリュームあり。独特な赤色のコーヒーカップは益子焼。額縁のような木の窓枠は内装で最もこだわった部分。
通常14時まで提供されているクロワッサンサンドセット1100円。ハムと卵の2種類でボリュームあり。独特な赤色のコーヒーカップは益子焼。額縁のような木の窓枠は内装で最もこだわった部分。
音響を考えて設計された天井の高い店内。
音響を考えて設計された天井の高い店内。

『菩提樹』店舗詳細

住所:東京都府中市本町1-16-14/営業時間:12:00~ 17:00/定休日:月・木・金/アクセス:JR武蔵野線・南武線府中本町駅から徒歩6分、京王線府中駅から徒歩10分

明治建築の母屋で韓国スイーツを。『茶寮おもだか』

ホットク600円と菊花茶500円。
ホットク600円と菊花茶500円。

柄ガラスの引き戸、見事な梁はり、吹き抜けの明かり取りの窓など、明治3年(1870)築の養蚕農家母屋は都内とは思えぬ風情。駅から離れた立地ながら、土間や囲炉裏端のテーブル席に人々が和やかに集う。父の実家で営む、河内直子さんとご主人・申泳均(シンヨンキュン)さんは、韓国のお茶やスイーツも用意。なかでも黒砂糖やシナモン、ピーナッツの餡を包み焼きしたホットクは素朴な甘みにほっこり。韓国ランチは辛さ控えめで地元野菜満載。

左から、申さんと直子さん夫妻と、姉の木村怜子さん。
左から、申さんと直子さん夫妻と、姉の木村怜子さん。
囲炉裏をきった部屋の他、土間を改装した席もあり。
囲炉裏をきった部屋の他、土間を改装した席もあり。

『茶寮おもだか』店舗詳細

住所:東京都府中市若松町3-34 -1/営業時間:11:00~17:00(ランチは~ 15:00LO)/定休日:水・月1 ~ 2 回/アクセス:京王線多磨霊園駅から徒歩15分

森の中でお茶している気分!『森のカフェ』

ケーキセット700円のケーキはチーズとチョコの2種。
ケーキセット700円のケーキはチーズとチョコの2種。

窓にヒノキの柱が林のごとくはめ込まれ、森の木立に隠れているよう。「ログ調の空間に薪ストーブを置きたくて」という、徳枝ママの注文に建築家が応えた空間では、広々したカウンターで本を読むもよし、ハンドドリップする本橋母娘と会話するもよし。また「ご近所さんや常連さんが持ち寄ったものも多くて」と、螺旋階段脇のレコードや音楽雑誌が圧巻。さらに、小さな本棚の本は持ち帰りや据え置き自由。ゆるゆる過ごす人、続出だ。

左から娘の直さん、スタッフの和美さん、徳枝ママ。
左から娘の直さん、スタッフの和美さん、徳枝ママ。
中2階へ至る階段脇には、ロック、ジャズ、クラシックのレコードがぎっしり。
中2階へ至る階段脇には、ロック、ジャズ、クラシックのレコードがぎっしり。

『森のカフェ』店舗詳細

住所:東京都府中市美好町3-2-3/営業時間:11:00~15:30LO(ランチ~14:30LO、バー18:30~ 21:30LO)/定休日:水・日夜/アクセス:JR南武線・京王線分倍河原駅から徒歩2分

庭木と生き物石像に和むテラス席。『茶房 山もも』

クリームあんみつ900円。
クリームあんみつ900円。

多磨霊園前の石材店には、茶を振る舞い、心付けをいただく文化があったそう。生花販売、エクステリアなども手掛ける3代目社長の山田忠勝さんは「今の時代に合わせる形で」と、茶房を始めた。広々した店内もいいが、テラス席が気持ちいい。カエルや恐竜の石像がユニークで、バラ、キウイ棚、サクランボ、リンゴなどが可憐(かれん)な花を咲かせて実をつける。黒蜜、あんこからお手製のあんみつとともに、降り注ぐ光と自然を満喫したい。

四季を通じて果樹の花や緑で彩られる。実りはメニューに使われることも。
四季を通じて果樹の花や緑で彩られる。実りはメニューに使われることも。
ゆったりした店内。ハヤシライスなどの軽食も人気。
ゆったりした店内。ハヤシライスなどの軽食も人気。

『茶房 山もも』店舗詳細

住所:東京都府中市紅葉丘2-29-6/営業時間:9:00~ 17:00/定休日:不定休/アクセス:西武多摩川線多磨駅から徒歩6分

東府中のスペシャルティコーヒー専門店。『cafe MUSASHIYA』

ここ『cafe MUSASHIYA』では、「ごはんはごはんの店で食べてもらえたらいいなと。お茶はお茶の店、お酒はお酒の店で。そうすると町がまわるじゃないですか」というオーナーバリスタのレイラさんの考えから、コーヒーに特化して食事は提供していない。シングルオリジンにこだわったスペシャルティコーヒーまつわるさまざまな楽しさを伝えたいというレイラさん。土地や気候による豆の違いがわかるよう、浅煎りにこだわったコーヒーを提供している。

エスプレッソにもハンドドリップ用の浅煎りの豆を使う。
エスプレッソにもハンドドリップ用の浅煎りの豆を使う。
果実のようなエスプレッソトニック650円。
果実のようなエスプレッソトニック650円。

『cafe MUSASHIYA』店舗詳細

住所:東京都府中市若松町1-1-4 ライトルヴェ 1F/営業時間:11:00〜18:00
土日祝10:00〜17:00/定休日:不定/アクセス:京王電鉄京王線・京王競馬場線東府中駅から徒歩約2分

女性が活躍する是政の一軒家カフェ。『cafe bond』

季節のPLATE1100円、赤魚のワイン蒸しレンズ豆添え。
季節のPLATE1100円、赤魚のワイン蒸しレンズ豆添え。

看護師の仕事もしているオーナーの中津久美子さんが2019年に一軒家を改装してオープンしたカフェ。スタッフ6名は全員女性で、協力しながら家庭と仕事を両立しているという。食事のメニューは「家庭だとめんどくさくて作らないようなもの」を心がけているという。ケーキは日替わりで3、4種。ランチからティータイムまでゆっくり過ごす人が多い。焼き菓子を焼く水曜日はテイクアウトオンリーの日。出来立てを購入できる。

ブラウニーチーズケーキ450円。
ブラウニーチーズケーキ450円。
店内の改装は中津さんのご主人が手がけた。
店内の改装は中津さんのご主人が手がけた。

『cafe bond』店舗詳細

住所:東京都府中市是政5-2-8/営業時間:10:00〜17:00/定休日:日・祝/アクセス:西武多摩川線是政駅より徒歩約3分

府中本町で自家焙煎コーヒーを。『脇町珈琲』

店主の脇田さん。後ろには焙煎機が。
店主の脇田さん。後ろには焙煎機が。

平日の日中に西荻でシェアカフェをしていた店主の脇田さんが、自分の好きなようにやりたいと準備を重ね、2019年4月にオープン。かつて肉屋や魚屋などが集まっていた一角をモダンに改装。店内に焙煎機を置き、自家焙煎したスペシャルティコーヒーを丁寧にハンドドリップして提供。NYチーズケーキやカヌレといった自家製のお菓子も楽しめる。ほかのお客さんがいないときの裏メニューとして、手相鑑定なども行っている。

モカ浅煎り Sサイズ539円、カヌレ330円(コーヒーとセットで50円引き)。
モカ浅煎り Sサイズ539円、カヌレ330円(コーヒーとセットで50円引き)。
窓を全開にすると縁側のような空間に。
窓を全開にすると縁側のような空間に。

『脇町珈琲』店舗詳細

住所:東京都府中市本町2丁目20番44号本町ストア/営業時間:10:30〜22:00/定休日:月/アクセス:JR南武線・武蔵野線府中本町駅から徒歩1分

復活した府中のレトロなカフェ。『珈琲屋マロコ』

店内にはオーナーが集めた骨董品がたくさん。
店内にはオーナーが集めた骨董品がたくさん。

大国魂神社の近くの路面にあった牛乳販売店が『珈琲屋マロコ』として営業を始めたのは1970年。2015年に建物の老朽化で一度閉店したが、地元の人の熱い要望を受け、2年半のブランクを経て再オープン。店内のレトロな雰囲気はオーナーが収集した骨董品によるもの。ブレンドは中深煎り、深煎り、浅煎りの3種から選べる。人気メニューは昆布入りの厚焼き玉子と海苔をパンで挟んだ「たまごサンド」。店長手作りのスコーンも好評だ。

赤い郵便ポストが目印。
赤い郵便ポストが目印。
サラダとスープがついたたまごサンドのセット1050円。
サラダとスープがついたたまごサンドのセット1050円。

『珈琲屋マロコ』店舗詳細

住所:東京都府中市府中町2-6-1 プラウド府中セントラル1F/営業時間:11:00〜19:00/定休日:火/アクセス:京王電鉄京王線府中駅から徒歩3分

愛知の喫茶文化魂を受け継いだ分倍河原にあるカフェ。『coffee and bake douceur』

あんバタートースト530円。
あんバタートースト530円。

小さい頃から喫茶店に通っていた愛知出身の店主の藤原さんは、自分の店を出したいと、学校に通ったり、さまざまな店で働いたりと準備を重ね、2018年2月にオープン。席幅を広くしたり、背もたれの椅子を置いたりと、どんな人でもゆったり過ごせるような店舗づくりを心がけている。お菓子は常時6種類ほど。ドリンクは常時6、7種のコーヒーに加え、コーヒーが苦手な人も楽しめるよう、他の種類も多く揃えている。

ベビーカーも通れるスペース。
ベビーカーも通れるスペース。
店主の藤原さん。
店主の藤原さん。

『coffee and bake douceur』店舗詳細

住所:東京都府中市美好町3-12-58 K151Aビル 1F/営業時間:12:00〜19:00/定休日:火/アクセス:JR南武線・京王電鉄京王線分倍河原駅から徒歩6分

こだわりのオーディオと自家焙煎コーヒー。『Cafe CINQ』

奥の壁一面を占める圧巻のオーディオ機器。
奥の壁一面を占める圧巻のオーディオ機器。

大國魂神社の脇にある『Cafe CINQ』。店内には焙煎機があり、注文を受けてから焙煎する。焙煎方法は浅煎り、中煎り、深煎りの3種。淹れ方もハンドドリップ、フレンチプレス、エアロプレスの中からセレクト。また店内奥の壁面を占める音響設備はすべて現役で、クラシックやジャズなどジャンルに適したスピーカーで聴くことができる。店主の佐藤さんが2020年の緊急事態宣言の休業中に作ったNゲージの鉄道模型目当てに鉄道ファンも訪れる。

フレンチプレスコーヒー480円。
フレンチプレスコーヒー480円。
自分のNゲージ車両を持ち込んで走らせる人も。
自分のNゲージ車両を持ち込んで走らせる人も。

『Cafe CINQ』店舗詳細

住所:東京都府中市本町1-11-12/営業時間:7:00〜17:00(土・日は〜19:00)/定休日:水/アクセス:JR南武線・武蔵野線府中本町駅から徒歩3分

取材=下里康子、佐藤さゆり(teamまめ)、藤村恭子 撮影=加藤昌人、高野尚人、藤村恭子

忙しい日常から離れたいときは緑あふれる公園や、とっておきのカフェ・喫茶店に行きたい。静かな場所でゆっくりしたいとき、落ち着いて一人になりたいときにおすすめの調布のカフェをご紹介。