cafe SWEET

和も英国調もなじむ木のお部屋

アールグレイ(ポット)600円、作り続けて36年という自慢のチーズタルト400円。

住宅地でひっそり続けて約20年。靴を脱いで上がると、思わず「おじゃまします」と言いたくなる、関谷智恵子さんちのカフェ。梁天井に下見張りの内壁という木のぬくもりを感じる空間は、ご自身お気に入りの和の小物や英国の食器がよくなじむ。あれこれ取り寄せて選び抜いた紅茶は、スリランカの小さな農園で作られる農薬不使用、ノーブレンドの鮮度抜群の茶葉を使用している。華やかだけど優しいアールグレイの香りに、あぁ、心がほぐれてく。

ポットにかぶせるティーコゼは関谷さんの着物を知人の工芸作家がリメイク。「いろんなお客さんに助けられています」。
店内のイスやテーブルはアンティークだ。

『cafe SWEET』店舗詳細

住所:東京都調布市深大寺元町1-27-9/営業時間:11:00~17:00/定休日:日・月・火/アクセス:京王線調布駅から「吉祥寺・三鷹」行きなど約10分の「御塔坂下」下車3分

本とコーヒー tegamisha

一杯と一冊がくれる小さな幸せ

ホットコーヒーは500円~。

焙煎機を操るのは、豆の焙煎を手掛ける関根利純さん。「この直火式は焼き加減の調整が難しいのですが、うまくすればより高い香りとコクが出せます」。動物の名を冠したブレンド3種から中深煎りのブルーフォックスをいただくと、まろやかな甘みの後にビターな香りがふわり。隣を見ればお気に入りの一冊とコーヒーで過ごす女性客。ここには幸せな時間が確実に流れている。

機関車のような富士珈機の焙煎機。「手間がかかっても直火式!」。

『本とコーヒー tegamisha』店舗詳細

住所:東京都調布市菊野台1-17-5/営業時間:11:30~17:30 ※変更する場合あり。/定休日:月・火(祝の場合は営業)※変更する場合あり。/アクセス:京王線柴崎駅から徒歩3分

cafe AiR

コーヒー道の深まりにわくわく

「味の再現性を高めようと日々焙煎の勉強です」と嶋田さん。甘くてコクがある一杯を!

当初は仕入れた豆で淹れていたが、7年前から自家焙煎をはじめ、2017年からカフェとロースタリーを近所で別々に独立。「焙煎が楽しくなり、集中できる場がほしいなと。1回で750gを焙煎する小型機をあえて使い、毎日何度も焙煎してます」と嶋田理明さん。豆売りのほかテイクアウトもOKで、近所のおじさんや女子大生がアイスカフェラテ280円などを買っていく。お手頃価格のおいしいコーヒーが柴崎っ子の心をつかんだ様子。

丁寧に豆をハンドピック。
北口にある『HARMONIE TEA & SWEETS』では『cafe AiR』のコーヒーを味わえる。水出しアイスコーヒー450円、ふわとろオムライス700円。

『cafe AiR』店舗詳細

住所:東京都調布市菊野台2-21-6/営業時間:15:00~21:00/定休日:日/アクセス:京王線柴崎駅から徒歩1分

菩提樹

竹林とジャズに包まれて……

奥様と一緒にケーキも作る清水さん。

寺院の竹林の隣に立つレンガ小屋。扉を開ければ、壁一面の窓に青々とした竹林がまるで絵画みたいに広がっている。「定年退職したあと、自宅を広げて平成9年に喫茶店にしました。好きな音楽とコーヒーで楽しく暮らせればいいかなとね」とは店主の清水雄治さん。JBLのスピーカーから流れるのはモダンジャズ。コレクションはレコードとCD合わせて2200枚以上あるという。竹を観ながらジャズにどっぷり浸れる空間なんて、きっと他にはない!

通常14時まで提供されているクロワッサンサンドセット1100円。ハムと卵の2種類でボリュームあり。独特な赤色のコーヒーカップは益子焼。額縁のような木の窓枠は内装で最もこだわった部分。
音響を考えて設計された天井の高い店内。

『菩提樹』店舗詳細

住所:東京都府中市本町1-16-14/営業時間:12:00~ 17:00/定休日:月・木・金/アクセス:JR武蔵野線・南武線府中本町駅から徒歩6分、京王線府中駅から徒歩10分

茶寮おもだか

明治建築の母屋で韓国スイーツを

ホットク600円と菊花茶500円。

柄ガラスの引き戸、見事な梁はり、吹き抜けの明かり取りの窓など、明治3年(1870)築の養蚕農家母屋は都内とは思えぬ風情。駅から離れた立地ながら、土間や囲炉裏端のテーブル席に人々が和やかに集う。父の実家で営む、河内直子さんとご主人・申泳均(シンヨンキュン)さんは、韓国のお茶やスイーツも用意。なかでも黒砂糖やシナモン、ピーナッツの餡を包み焼きしたホットクは素朴な甘みにほっこり。韓国ランチは辛さ控えめで地元野菜満載。

左から、申さんと直子さん夫妻と、姉の木村怜子さん。
囲炉裏をきった部屋の他、土間を改装した席もあり。

『茶寮おもだか』店舗詳細

住所:東京都府中市若松町3-34 -1/営業時間:11:00~17:00(ランチは~ 15:00LO)/定休日:水・月1 ~ 2 回/アクセス:京王線多磨霊園駅から徒歩15分

森のカフェ

森の中でお茶している気分!

ケーキセット700円のケーキはチーズとチョコの2種。

窓にヒノキの柱が林のごとくはめ込まれ、森の木立に隠れているよう。「ログ調の空間に薪ストーブを置きたくて」という、徳枝ママの注文に建築家が応えた空間では、広々したカウンターで本を読むもよし、ハンドドリップする本橋母娘と会話するもよし。また「ご近所さんや常連さんが持ち寄ったものも多くて」と、螺旋階段脇のレコードや音楽雑誌が圧巻。さらに、小さな本棚の本は持ち帰りや据え置き自由。ゆるゆる過ごす人、続出だ。

左から娘の直さん、スタッフの和美さん、徳枝ママ。
中2階へ至る階段脇には、ロック、ジャズ、クラシックのレコードがぎっしり。

『森のカフェ』店舗詳細

住所:東京都府中市美好町3-2-3/営業時間:11:00~15:30LO(ランチ~14:30LO、バー18:30~ 21:30LO)/定休日:水・日夜/アクセス:JR南武線・京王線分倍河原駅から徒歩2分

茶房 山もも

庭木と生き物石像に和むテラス席

クリームあんみつ900円。

多磨霊園前の石材店には、茶を振る舞い、心付けをいただく文化があったそう。生花販売、エクステリアなども手掛ける3代目社長の山田忠勝さんは「今の時代に合わせる形で」と、茶房を始めた。広々した店内もいいが、テラス席が気持ちいい。カエルや恐竜の石像がユニークで、バラ、キウイ棚、サクランボ、リンゴなどが可憐(かれん)な花を咲かせて実をつける。黒蜜、あんこからお手製のあんみつとともに、降り注ぐ光と自然を満喫したい。

四季を通じて果樹の花や緑で彩られる。実りはメニューに使われることも。
ゆったりした店内。ハヤシライスなどの軽食も人気。

『茶房 山もも』店舗詳細

住所:東京都府中市紅葉丘2-29-6/営業時間:9:00~ 17:00/定休日:不定休/アクセス:西武多摩川線多磨駅から徒歩6分

cafe MUSASHIYA

東府中のスペシャルティコーヒー専門店

ここ『cafe MUSASHIYA』では、「ごはんはごはんの店で食べてもらえたらいいなと。お茶はお茶の店、お酒はお酒の店で。そうすると町がまわるじゃないですか」というオーナーバリスタのレイラさんの考えから、コーヒーに特化して食事は提供していない。シングルオリジンにこだわったスペシャルティコーヒーまつわるさまざまな楽しさを伝えたいというレイラさん。土地や気候による豆の違いがわかるよう、浅煎りにこだわったコーヒーを提供している。

エスプレッソにもハンドドリップ用の浅煎りの豆を使う。
果実のようなエスプレッソトニック650円。

『cafe MUSASHIYA』店舗詳細

住所:東京都府中市若松町1-1-4 ライトルヴェ 1F/営業時間:11:00〜18:00
土日祝10:00〜17:00/定休日:不定/アクセス:京王電鉄京王線・京王競馬場線東府中駅から徒歩約2分

cafe bond

女性が活躍する是政の一軒家カフェ

季節のPLATE1100円、赤魚のワイン蒸しレンズ豆添え。

看護師の仕事もしているオーナーの中津久美子さんが2019年に一軒家を改装してオープンしたカフェ。スタッフ6名は全員女性で、協力しながら家庭と仕事を両立しているという。食事のメニューは「家庭だとめんどくさくて作らないようなもの」を心がけているという。ケーキは日替わりで3、4種。ランチからティータイムまでゆっくり過ごす人が多い。焼き菓子を焼く水曜日はテイクアウトオンリーの日。出来立てを購入できる。

ブラウニーチーズケーキ450円。
店内の改装は中津さんのご主人が手がけた。

『cafe bond』店舗詳細

住所:東京都府中市是政5-2-8/営業時間:10:00〜17:00/定休日:日・祝/アクセス:西武多摩川線是政駅より徒歩約3分

脇町珈琲

府中本町で自家焙煎コーヒーを

店主の脇田さん。後ろには焙煎機が。

平日の日中に西荻でシェアカフェをしていた店主の脇田さんが、自分の好きなようにやりたいと準備を重ね、2019年4月にオープン。かつて肉屋や魚屋などが集まっていた一角をモダンに改装。店内に焙煎機を置き、自家焙煎したスペシャルティコーヒーを丁寧にハンドドリップして提供。NYチーズケーキやカヌレといった自家製のお菓子も楽しめる。ほかのお客さんがいないときの裏メニューとして、手相鑑定なども行っている。

モカ浅煎り Sサイズ539円、カヌレ330円(コーヒーとセットで50円引き)。
窓を全開にすると縁側のような空間に。

『脇町珈琲』店舗詳細

住所:東京都府中市本町2丁目20番44号本町ストア/営業時間:10:30〜22:00/定休日:月/アクセス:JR南武線・武蔵野線府中本町駅から徒歩1分

珈琲屋マロコ

復活した府中のレトロなカフェ

店内にはオーナーが集めた骨董品がたくさん。

大国魂神社の近くの路面にあった牛乳販売店が『珈琲屋マロコ』として営業を始めたのは1970年。2015年に建物の老朽化で一度閉店したが、地元の人の熱い要望を受け、2年半のブランクを経て再オープン。店内のレトロな雰囲気はオーナーが収集した骨董品によるもの。ブレンドは中深煎り、深煎り、浅煎りの3種から選べる。人気メニューは昆布入りの厚焼き玉子と海苔をパンで挟んだ「たまごサンド」。店長手作りのスコーンも好評だ。

赤い郵便ポストが目印。
サラダとスープがついたたまごサンドのセット1050円。

『珈琲屋マロコ』店舗詳細

住所:東京都府中市府中町2-6-1 プラウド府中セントラル1F/営業時間:11:00〜19:00/定休日:火/アクセス:京王電鉄京王線府中駅から徒歩3分

coffee and bake douceur

愛知の喫茶文化魂を受け継いだ分倍河原にあるカフェ

あんバタートースト530円。

小さい頃から喫茶店に通っていた愛知出身の店主の藤原さんは、自分の店を出したいと、学校に通ったり、さまざまな店で働いたりと準備を重ね、2018年2月にオープン。席幅を広くしたり、背もたれの椅子を置いたりと、どんな人でもゆったり過ごせるような店舗づくりを心がけている。お菓子は常時6種類ほど。ドリンクは常時6、7種のコーヒーに加え、コーヒーが苦手な人も楽しめるよう、他の種類も多く揃えている。

ベビーカーも通れるスペース。
店主の藤原さん。

『coffee and bake douceur』店舗詳細

住所:東京都府中市美好町3-12-58 K151Aビル 1F/営業時間:12:00〜19:00/定休日:火/アクセス:JR南武線・京王電鉄京王線分倍河原駅から徒歩6分

Cafe CINQ

こだわりのオーディオと自家焙煎コーヒー

奥の壁一面を占める圧巻のオーディオ機器。

大國魂神社の脇にある『Cafe CINQ』。店内には焙煎機があり、注文を受けてから焙煎する。焙煎方法は浅煎り、中煎り、深煎りの3種。淹れ方もハンドドリップ、フレンチプレス、エアロプレスの中からセレクト。また店内奥の壁面を占める音響設備はすべて現役で、クラシックやジャズなどジャンルに適したスピーカーで聴くことができる。店主の佐藤さんが2020年の緊急事態宣言の休業中に作ったNゲージの鉄道模型目当てに鉄道ファンも訪れる。

フレンチプレスコーヒー480円。
自分のNゲージ車両を持ち込んで走らせる人も。

『Cafe CINQ』店舗詳細

住所:東京都府中市本町1-11-12/営業時間:7:00〜17:00(土・日は〜19:00)/定休日:水/アクセス:JR南武線・武蔵野線府中本町駅から徒歩3分

取材=下里康子、佐藤さゆり(teamまめ)、藤村恭子 撮影=加藤昌人、高野尚人、藤村恭子