月に500匹以上のペット撮影を手がける。
七色の声を使い分けてわんちゃんの気を引き、猫じゃらしで猫を操りながら撮影するペトグラファー。
その巧みな猫じゃらしさばきから「猫じゃらしの魔術師」の異名を持つ。
写真教室講師、原稿執筆、テレビ出演、レンタルフォト撮影など多岐にわたる活動をしている。著書多数。
(このご時世、観光地は大変だなぁ)
と思いつつ、お腹も空いたし先に食事を済ませようかと周りをぶらぶら歩いてみるも、どのお店も閉まっています。
仕方ないですよね平日ですもの。
その時とても嫌な推測が頭をよぎりました。
「もしかしておみやげ屋さんも閉まっているのでは?」
今までもアポなし取材を敢行してきたがここは観光地。
平日で人出が少なくなっている状況を考えると閉まっていてもおかしくはない。
そんな不安な気持ちで足を進めると。
やってた〜!!
周りの飲食店がお休みする中、目当ての箱根お土産本舗こばやしさんはきっちりと営業しておりました。
さっそく入店し看板猫を探すと……
カウンター内の椅子でスヤスヤと眠る猫を発見!!
この子が看板猫のタマさん、推定10歳。
元々は野良猫だったがお店の前の踏切の反対側の坂の下からお店に通うようになり、いつしかお店に住むようになったそうです。
今までに10匹以上の看板猫がいたというこばやしさん。
先代の社長が猫好きでお店にやってくる野良猫たちは全てお世話してあげていたそうです。
そうするうちに猫が猫を呼び、さらに猫たちがお客さんを呼んでくれているのだとか。
さて先代の猫好きは看板猫だけにとどまらずお店に猫グッズコーナーを作ってしまうほど。
見渡す限りの猫グッズ。ここだけ見ると温泉街のおみやげ屋さんと言うことを忘れてしまいます。
定番のマグカップもズラリ。
木のぬくもりが可愛らしさを倍増させてます。
猫満載の『こばやし』さんの中でも人気の高いおみやげがこちら。
肉球好きの私にぴったりのお土産です。
さて、そうこうしているうちに目覚めたタマさんはお食事タイム。
食事を終え、猫好きの店員さんに抱っこされて幸せそうなタマさん。
「この子はこのポーズが好きなんです」と見せてくれたのが
通称「大きくな〜れポーズ」。
他の猫がまだ小さかった頃に「大きくな〜れ」と声をかけながらこのように抱っこしていた事が由来。
なぜかタマさんがこのポーズが大好きになり、今でも抱っこしてもらっているようです。
かわいい姿をたくさん見せてくれたタマさんにお礼を言い、
1個80円のあつあつ温泉まんじゅうを食べて取材は終了。
運が良ければタマさん以外の猫にも会えるかもしれません。
強羅に行った際には看板猫のいるお店『箱根お土産本舗こばやし』さんでおみやげと癒やしを求めてみてください。
『箱根お土産本舗こばやし』店舗詳細
写真・文=湯沢祐介