松輪バス停
畑の中の車道を海のほうへ歩いて行くと間口漁港に出る。港の端から海岸の道に入る。
↓ 25分
間口漁港
海岸線歩きの始まり。滑りやすい箇所もあるので海に落ちないように歩こう。
↓ 30分
剱崎
近くの高台に剱埼灯台。海岸線からルートがあり、行くこともできる。
↓ 90分
白浜毘沙門天
江奈湾に松輪港がある。エナヴィレッヂ(地魚料理 松輪)という施設があったが閉店した。
↓ 55分
毘沙門天茶屋
毘沙門天の先で再び海岸線歩き。海に突き出した浅間山のつけ根を歩き、毘沙門洞窟から茶屋へ。
↓ 35分
盗人狩
県道沿いに毘沙門湾を回って再び海岸線を歩く。盗人狩から宮川湾に出れば、バス停は近い。
↓ 40分
ゴール
宮川町バス停
体力度:★☆☆
歩行時間:4時間35分
歩行距離:約10.5km
アクセス:
[行き]品川駅から京急本線で三浦海岸駅、約1時間20分。三浦海岸駅から京急バス「釼崎」行きで松輪バス停、約20分。
[帰り]宮川町バス停から京急バス「三浦海岸駅」行きで終点、約30分。後は行きと同じ。
潮風に吹かれて海岸線を歩く三浦半島の最南端
三浦半島の南端に毘沙門海岸がある。海岸線には「関東ふれあいの道」の「三浦・岩礁のみち」と呼ばれるコースが整備されていて、海蝕による特異な地形や、海の幸を楽しめる。
三浦海岸駅からバスに乗って松輪バス停で降りる。降りた地点が三浦丘陵。目の前に、どこまでも続くような畑が広がっている。遠くには海の向こうに房総半島が浮かんでいる。
これこそ三浦半島の特徴というか、よさである。いつも人工物に囲まれて暮らしている身にとって、ここは遮るもののない畑、畑、畑。これが目によいのである。
その畑を見ながら間口漁港へと歩く。漁港の右手に湾を回り込んで海岸に出る。ここから海岸線歩きだ。
砂浜と思いきや、広がっていたのは……
砂浜が広がっている。小さな砂粒は、よく見ると砂ではなく色とりどりの貝殻の破片。春になれば周りにはハマダイコンの花が咲き誇る。4月から5月にかけてが開花の季節だ。
剱埼灯台の下を通り、江奈湾へ着く。「地魚料理 松輪」という食堂があったが、2018年の暮れに閉店。
ここの松輪サバの刺し身が懐かしい。江奈湾をぐるっと回って干潟から白浜毘沙門天へは県道を歩いていく。その先で、また海岸線に出る。
この辺も海蝕洞がいくつもあるが、毘沙門洞窟はちょっと不気味な洞窟だ。弥生時代の住居であったのか、埋葬場所なのか。それは洞窟内では深く考えないほうがいい。
穴から出て毘沙門湾へ歩き出す。湾の奥には絶好の海岸食堂、『毘沙門茶屋』がある。朝から炭火で焼いたアジを食して再びスタートだ。
洗濯板のごとき、岩礁地帯に目を奪われる。
盗人狩(ぬすっとがり)と呼ばれる高さ30mほどの断崖絶壁の風景が凄い。下は洗濯板のような独特の岩礁地帯になっている。しばらく進むと岩礁地帯は終了して宮川湾へと入る。ここにも海岸食堂、『まるよし食堂』があり、海鮮料理が食べられる。バスの時間に余裕があったら寄りたいところだ。もうバス停はすぐなので、ビールで乾杯もできるだろう。
毘沙門茶屋
じっくり囲炉裏で焼いた魚が美味しい
コースの中間地点、毘沙門湾にある食事処。漁港から仕入れる新鮮な魚を食べられる。おすすめは囲炉裏で時間をかけて焼いたアジ。写真の刺し身はイナダとサザエ。メニューは日によって変わる。
●11:00~16:00、土・日のみ営業。バス停「毘沙門天入口」から徒歩15分。☎046-882-1022
まるよし食堂
漁港そばに豪快マグロ丼の店あり
ゴール近くの宮川湾にも海岸食堂がある。昔懐かしい食堂だ。ワカメの芽かぶとマグロのすき身をのせた海かけ丼1300円や写真のマグロ漬け丼1300円などが美味しい。バス停も近いのでお酒もいけるぞ。
●10:00~16:00、木休。バス停「宮川町」から徒歩4分。☎046-882-3579
取材・文=清野編集工房
『散歩の達人 首都圏日帰りさんぽ』より