問題!
中央に描かれている駅は、何駅でしょうか?
ヒント(1)
一部道路名を追記したものがこちら。
ヒント(2)
スポットの名前もいくつか見せちゃいます!
正解は……日暮里駅
谷中在住の筆者にとってはあまりに見慣れた地図で客観的に見るのが難しいのだが、挑戦者のみなさんはどんな印象を受けただろうか。
ヒントはたくさんあるけれど、やはり一番に触れておきたいのは駅南側に広がる緑色の部分。これは谷中霊園で、真ん中を南北に突き抜ける道は桜の名所としても知られている。ヒント(2)に記載のある古刹・天王寺の敷地に公共墓地として開設され、寛永寺の敷地も混じっていて徳川慶喜のお墓もある。面積は約10万平方m、山手線の線路からも立ち並ぶ墓石が見えるため、線路のそばにあるというイメージを持つ人も多いはずだ。山手線の線路沿いにある霊園でこの規模のものとなると、谷中霊園一択といえるだろう。
ちなみに、鶯谷駅~田端駅の区間はちょうど45度くらいの角度で線路が走っているというのも、地味ながら確実な見分けポイント。山手線の左下(南西部分)は同様の角度の区間が少ないので、方角に精通していれば線路だけを見て場所のあたりがついたかもしれない。
さらに、地図クイズの醍醐味である道路模様にも特徴がありありと出ていておもしろい。線路の東側は道路が直角に交わる部分が多い一方、西側の道路の形は不規則で曲線も少なくない。山手線と京浜東北線が並走する部分は基本的に武蔵野台地の東端を線路が通っていて、線路の西側は台地、東側が低地。つまり、京浜東北線も乗り入れる駅なのではないか、と推測できるわけだ。
また、あまりに多いので一つ一つ記載しなかったのだが、線路西側に広がる広い敷地の多くがお寺。江戸時代に寛永寺が建立されたことや明暦の大火がきっかけとなり、江戸の中心地から寺院が移ってきて形成された寺町で、現在は70ものお寺があるそうだ。
西側すべてが台地の上というわけではなく、ゆったりと蛇行した形の谷があるのもこの地域の地形的ポイント。この谷にはかつて藍染川(上流部の呼び名は谷田川)が流れていて、染井霊園のあたりを水源として不忍池へと流れ込んでいた。藍染川は大正時代に暗渠化されたが、その川筋はよみせ通り商店街になっていたり、へび道と呼ばれるくねくね道として残っていたりと、地図上にしっかり痕跡があることで有名だ。
文・地図制作=中村こより








