桑都日本遺産センター 八王子博物館(はちはく)
宿場町八王子を歩く。絹が育んだ桑都(そうと)の歴史
かつて一帯に桑畑が広がり、養蚕や織物が盛んだったことから「桑都」と呼ばれてきた八王子。江戸時代には甲州街道最大の宿場町として発展し、多くの旅人や商人が行き交う交通と経済の要衝であった。
市が立ち、人々が集う中で、八王子車人形や獅子舞、囃子などの祭りや郷土芸能が育まれ、地域の暮らしと深く結びつきながら受け継がれてきた。こうした歴史的背景と文化的価値が評価され、八王子は都内で唯一、日本遺産に認定されている。
そのストーリー「霊気満山 高尾山 ~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~」では、信仰や生業、宿場町文化が重なり合い、桑都として発展してきた人々の営みがひとつの物語として描かれている。
『桑都日本遺産センター 八王子博物館』は、この日本遺産の構成文化財をはじめ、原始・古代から未来へと続く八王子の歴史文化を紹介する施設。
博物館を起点に、八王子城跡や寺社、旧街道の街並みをめぐれば、今も息づく伝統文化と地域の魅力をより深く感じることができるだろう。
桑都日本遺産センター 八王子博物館(はちはく)
機織りや八王子車人形の操作を体験できるほか、「八王子芸妓衆」に代表される伝統芸能も紹介。プロジェクションマッピングを活用した展示もあり、大人も子供も楽しく八王子の歴史を学べる。
電話:042-622-8939
開館時間:10:00〜19:00
定休日:1月1〜3日・12月29〜31日・館内整理日
料金:無料
住所:東京都八王子市子安町4-7-1 サザンスカイタワー八王子3F
アクセス:JR八王子駅南口から徒歩3分
※2026年3月で閉館し、八王子市内の「桑都の杜」内に開館する「歴史・郷土ミュージアム」へ移転予定。
【立ち寄りスポット】桑都テラス
伝統芸能の公演やワークショップなどを開催。また、地元の野菜で作る肉巻き串や名店の味を受け継いだうなぎ料理など、八王子の味が楽しめる。
電話:042-686-0500
営業時間:10:00〜(店舗により異なる)
定休日:月
住所:東京都八王子市中町11-8
アクセス:はちはくから徒歩9分
【立ち寄りスポット】琥珀双葉堂(こはくふたばどう)
1954年建築の古民家を再生したレストラン&バー。かつては芸妓さんの待合茶屋だった粋な雰囲気など、いたるところで当時の名残を見つけられる店内が魅力のひとつ。
電話:042-649-6555
営業時間:11:30〜24:00
定休日:日
住所:東京都八王子市南町2-3
アクセス:はちはくから徒歩10分
高尾山
高尾山で深呼吸。江戸時代にも愛された都会の休息地
昔から信仰の霊山として多くの人々に親しまれてきた高尾山は、東京都八王子市に位置する標高599mの山だ。
山の中腹には薬王院があり、創建当初は人々を病気や苦しみから救う薬師如来をご本尊として祀っていた。現在のご本尊は飯縄大権現に変わっているが、古くから健康や心身の平穏を願う参拝者でにぎわう場所であることに変わりはない。
薬王院へ続く参道には歴史的な建造物や石仏が点在し、歩きながら日本の伝統や文化に触れることができる。また、高尾山はその豊かな自然環境でも知られており、四季折々の景色が訪れる人々を楽しませ、山頂からは関東平野や富士山を望む絶景が広がる。
現在では、登山やハイキングを目的に国内外から多くの人々が訪れ、年間登山者数は世界一を誇るといわれている。都心からのアクセスもよく、都会の喧騒を離れて心身をリフレッシュできる場所として人気だ。
このように高尾山は、歴史的な信仰の場であると同時に、自然と触れ合いながら心を癒やす都会のオアシスとして、世界中の人々に愛され続けている。
高尾山
高尾山中腹には、名物のとろろそばなどのグルメや天狗グッズが買えるお土産スポットが充実。飼育員がユーモアたっぷりにサルたちを紹介するさる園や約300種の山野草が観察できる野草園も見どころだ。
電話:042-661-4151(高尾登山電鉄)
住所:東京都八王子市高尾町(清滝駅)
アクセス:京王電鉄高尾線高尾山口駅から清滝駅(ケーブルカー乗り場)まで徒歩5分
【立ち寄りスポット】髙尾山 薬王院
天平16年(744)に行基菩薩によって開山。天狗は、ご本尊の飯縄大権現の従者として開運や厄除けなどの御利益をもたらすとされている。
電話:042-661-1115
拝観時間:9:00〜16:00
定休日:無
住所:東京都八王子市高尾町2177
アクセス:清滝駅からケーブルカー約6分の高尾山駅下車20分
【立ち寄りスポット】あんこ屋Suzu
自家製あんこを使ったどら焼きと焼きドーナツの店。保存料・着色料不使用で手作りの味を大事にしている。高尾の地下水で煮た甘さ控えめのあんこがおいしい。
営業時間:11:00〜17:00
定休日:日・月
住所:東京都八王子市西浅川町75-5
アクセス:清滝駅から徒歩20分
「たまにじ本音旅 デジタルラリー」について
東京・多摩の8つのスポットをめぐるデジタル上のスタンプラリーを2026年2月1日(日)〜28日(土)に開催。
スマートフォンから、たまにじ本音旅 デジタルラリー特設サイトにアクセスし、参加登録を行うと、町田ちま・黒井しばと、お好きなニックネームが記された、旅のしおり風画像が入手できる。
さらに、8つのチェックインスポットすべてのスタンプを取得すると、たまにじ本音旅コンプリート画像が入手可能。
<開催期間>
2026年2月1日(日)~28日(土)
※音声コンテンツの視聴、ARカメラの使用は2026年3月15日(日)まで
<参加費>
無料(交通費、施設の入場料等は参加者負担)
<チェックインスポット>
(1)三鷹市立アニメーション美術館(三鷹市)
(2)深大寺(調布市)
(3)江戸東京たてもの園(小金井市)
(4)南町田グランベリーパーク(町田市)
(5)GREEN SPRINGS(立川市)
(6)福生ベースサイドストリート(福生市)
(7)桑都日本遺産センター 八王子博物館(八王子市)
(8)高尾山(八王子市)
「東京の魅力発信プロジェクト」について
「東京の魅力発信プロジェクト」は、江戸時代から続く伝統と最先端の文化が共存する、東京の魅力を表現した東京ブランドアイコン「Tokyo Tokyo Old meets New」を効果的に活用しながら、東京都及び公益財団法人東京観光財団と民間事業者が連携し、東京の魅力の発信等を行う事業。
今回の企画「家でも、街でも、SNSでも。VTuberと一緒に推す、伝統と新しい文化が交差する東京・多摩。(たまにじ本音旅)」は、令和7年度「東京の魅力発信プロジェクト」に採択されている。
東京都は、国内外へ東京の都市としての魅力を発信し、「東京ブランド」の確立に向けた取り組みを推進している。その一環である「東京の魅力発信プロジェクト」に、「家でも、街でも、SNSでも。VTuberと一緒に推す、伝統と新しい文化が交差する東京・多摩。(たまにじ本音旅)」が採択された。
本企画では、東京・多摩エリアに広がる江戸時代からの文化を受け継ぐ街や、新しい暮らしを感じられる街などの新旧スポットの魅力を発信することで東京ブランドをPRする。
取材・文・撮影=戸村 由妃乃
散歩の達人MOOK『東京多摩散歩地図』より







