この日使用した「Allure Soft（アルーアソフト）」フィルターはこんな特徴があります。
＜Allure Softの特徴＞
- シャープネスを落とし被写体をソフトな描写にする効果
→解像感やディテールは失わずに、やわらかな印象を写真に与えます - 光を拡散して光源の周辺にハレーションを生むグロー効果
→光に広がりやアクセントを加え、光を主役にした画作りをより一層楽しいものにしてくれます
※グロー効果：光を拡散して光源の周辺にハレーションを生じさせるもの
上記のように、Allure Softは光をにじませ写真の雰囲気を柔らかくする「ソフトフィルター」のひとつです。
「ブラックミスト」などのソフトフィルターはグロー効果で全体的に淡くなりシャープさが維持できない場合もありますが、Allure Softはソフトフィルターにも関わらず、グロー効果を出しつつも解像感やディティールを失わずに柔らかな印象を与えることができるフィルターなんです。
小春さんがおっしゃっていたのですが、コントラストを残しつつもほんのり柔らかく人肌を見せてくれたり、グロー効果も強くないのでつけっぱなしでも大丈夫なフィルターなんだそう！ デジタルの良さは残しつつ、柔らかさをプラスする。オールドレンズのやわらかい描写が好きな方は、似た雰囲気を出せるフィルターかもしれません。
フィルターの特徴を理解したら、「みんなの原っぱ」にあるハーブガーデンに向かう前に、満開のカモミールがもりもり咲いている場所へ立ち寄ります。
画角に入りきらないほどのカモミール畑！ 風下にいるとカモミールのいい香りに包まれます。昭和記念公園にこんな素敵な場所があるなんて知りませんでした……！ ここで小春さんにお花撮影についてお話を聞きました。日頃お花の写真を撮ることが多い小春さんならではの撮影の仕方をじっくり聞ける贅沢な時間。
ボリュームたっぷりのお花をとらえたり、どれかひとつ「主役のお花」を見つけてそれにピントを合わせてみたり。逆光を利用してふわっとさせるなど、いろいろと試してみます。
小春さんがメンバーに「手をお花の下にしてもらっていいですか〜？」と撮影していたので、どんな写真になるかが気になり「撮った写真をぜひシェアしてください！」とお願いした写真が下の写真！！
※以下、小春さんのお写真には「photo by 小春ハルカ」と記載しています。
手のひらにお花の影が落ちていたり、指に挟んでもらって指輪のように撮ったり……！ 素敵！！ こういう素敵な撮り方を知ることができるのが、ワークショップ形式のフォトウォークの楽しさですよね。みんな立ったり座ったりして、いろいろなアングルからお花の一番いい姿を探します。
真っ白でかわいいカモミールを思う存分撮ったら、ブーケガーデンに向かう前に木漏れ日がきれいな場所に立ち寄りました。
明暗差がある木漏れ日は、Allure Softのグロー効果を見やすいかも……？ と逆光を見つけて撮っていたはずが、気づけば小春さんをモデルに撮影会がスタートしました（笑）。ああでもないこうでもないと、みんな楽しそうに撮っています。こういった、他の人なら通り過ぎてしまう「何でもない場所」を「素敵な場所」として発見できるcamelltownのみんなはすごいなーって思います。
とてもかわいい小春さん。
逆光ではほんのりハレーションをおこしてくれ、全体的にやわらかい雰囲気に。強い影も少しコントラスが柔らかくなるけど、ちゃんとシャープネスは残してくれる。ハッとするようなわかりやすい効果ではないけれど、描写にしっかり彩りを与えてくれます。
小春さんがレンズにつけっぱなしでも大丈夫、と言っていたのはなるほどです。
お待ちかねのハーブガーデンエリアはお花の最盛期ということで、カメラを持ったたくさんの人が……！ 結婚式の前撮りをされている方もいましたよ。ここでもお花と一緒にポートレート撮影が盛り上がる！！
フォトウォークではポートレートを必ず撮らなきゃいけない……ということではないのですが、これだけの人数がいればお互いを被写体に撮影できる。普段撮れないことにチャレンジできるのは、camelltownの仲間と行くイベントだから！
フィルターはレビューを見ても実際につけてみないとわからないこともたくさんあるのですが、今回はじっくり「自分の写真の撮り方で」試すことができて大満足でした！ たくさん試して、自分の表現に合うフィルターと出合えるといいですよね。
この日、メンバーがわいわい楽しく写真を撮っている姿を、小春さんも「素敵ですね！」とおっしゃって一緒に楽しんでくれたのがとってもうれしかったです。 先生と生徒という関係性だけではなく、「一緒に写真を楽しむ仲間」として撮影を楽しむ……！ これが私たちのイベントなんだと、なんだか誇らしい気持ちです。 camellのイベントでは難しいことは考えず、とにかく気軽に「写真を楽しむ」を経験してもらえたらうれしいです。
取材・文・撮影＝camell編集部
