8年ぶりに最強バディが横浜の街に帰還!

——前作の 『さらば あぶない刑事』 から8年が経ち、久々に『あぶ刑事』 が帰ってきました。この映画のお話が届いたとき、どのように感じられましたか。

 僕は 『さらば』 が終わったときに、本当に終わったなぁと実感していたんです。だから今回お話をいただいて、正直すごくうれしかった。 『さらば』をやっておいて帰ってきたというのはちょっと照れますが、でもうれしくて。ぜひ、やりたいと思いました。最初、 『帰ってきた あぶない刑事』 はちょっとタイトルとしてダサいんじゃないかと思って、僕は 『PSあぶない刑事』 というのはどうかなと言っていたんですけれど。でも、やっぱり映画を見てみると『帰ってきた 』 でよかったと思っています。

柴田 まず、舘さんが、ちゃんとセリフを覚えてくるかなぁと思いました(笑)。僕との絡みのシーンはいいけど、ほかのシーンでセリフを間違えるんじゃないか、ずっとハラハラしながら見ていました。でもとっても素敵でしたね。8年ぶりなのでどんな話になるのかなと思ったら、タカとユージの娘かもしれない女性が登場する。タカとユージが今まで見せたことのない表情や想いが出せるかなとも思い、面白くなりそうだなと期待していました。

40代のころからやりたかった70代での『あぶない刑事』

——アクションシーンに謎解きなどたくさんの魅力がある作品だと思います。そして、タカ&ユージがとにかくカッコよかったです! ずばりこの映画の見どころを教えてください。

 今回の映画の見どころといえば新しいスタッフと一緒に作ったということですね。監督、カメラマン、照明のみなさん。これまで一緒に 『あぶ刑事』 を作ってきたスタッフとではなく、新しい若い人たちと作ることでまったく新しい 『あぶ刑事』 が生まれたと思うんですよね。スピード感、カット割も含め、今の映像になっているし、映像的にも演出自体も見どころになっているんじゃないかな。

柴田 今まではミサイルが飛んできたりとか、タンカーを2人で止めたりとか荒唐無稽なものもありましたけれども、今回はちょっとまともな 『あぶない刑事』 になったかなと思っています(笑)。今、タカとユージがカッコよかったと言ってくださったけれど、僕は40代くらいのときから、70歳を過ぎてからこの映画をやりましょうよと言っていたんです。舘さんも僕も、70代になっても絶対にカッコいい、生意気にそんなことを思っていたんです。舘さんはずっとダンディーだろうし、僕は運動神経でなんとか頑張っているだけなんだけど。70歳を過ぎて、ちょっとヨレヨレになった年寄り刑事の話、それは絶対どこかで作りたいなと思っていて。もちろん走る速さが遅くなっていたり、アクションでもボコボコにされちゃったりとか。でも、それはそれでいいんじゃないか、それもカッコいいんじゃないかと思っていました。

 もし、見どころを一つ挙げろといわれれば、恭サマがこの年齢で走ってるところ。それがこの映画の見どころじゃないでしょうか(笑)。

この続きはぜひ本誌で
インタビューの続きは『散歩の達人』2024年6月号に掲載されています。お2人にとって『あぶない刑事』とは、そして映画の舞台・横浜のエピソードなど、撮りおろしカットの全貌とあわせ、ぜひ雑誌をお手に取ってご覧ください。
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映画『帰ってきた あぶない刑事』

2024年5月24日(金)全国ロードショー

(C)2024「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会
(C)2024「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会

1986年から続く人気シリーズ『あぶない刑事』が帰ってきた。最強バディ、タカ(舘ひろし)・ユージ(柴田恭兵)が派手にスタイリッシュに、時にコミカルに、横浜を襲うピンチに立ち向かう。浅野温子、仲村トオルといったおなじみの顔に加え、土屋太鳳、吉瀬美智子、岸谷五朗といった豪華キャストが盛り立てる。ドラマ時代からのファンはもちろん、初めての『あぶ刑事』体験にもうってつけの作品だ。

キャスト:舘ひろし 柴田恭兵 浅野温子 仲村トオル 土屋太鳳
監督:原廣利 脚本:大川俊道、岡芳郎
配給:東映

取材・文=半澤則吉 撮影=佐藤侑治
ヘアメイク=岩淵賀世(舘ひろし) 澤田久美子(柴田恭兵)
スタイリスト=中村抽里(舘ひろし) 古舘謙介(柴田恭兵)

『散歩の達人』2024年6月号より一部抜粋して再構成