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散歩の達人 2026年8月号
散歩の達人 2026年8月号
独自のカルチャーを築き上げてきたこのエリアは、いま大きな転換期を迎えている。街が更新される瞬間には、いつだって新しい物語があるものだ。新章へと続いていく街のいまを歩く。
オフィスの片隅で制作中。大きな音を立てないよう、周りの上司の目を気にしながら励んでいます。
オフィスの片隅で制作中。大きな音を立てないよう、周りの上司の目を気にしながら励んでいます。

暑い夏でも多くのお客さんに来てもらえるように、と、1954年に開催されて以降、阿佐ケ谷の夏の風物詩となった「阿佐谷七夕まつり」。期間中、阿佐ケ谷駅南口から徒歩すぐの「阿佐谷パールセンター」アーケードに、数多くのハリボテ作品が吊り下げられる。ハリボテは一般公募によりつくられ、宣伝目的でなければキャラクターも可能。バラエティー豊かなハリボテが頭上を彩る一大イベントだ。近年では、マンガ『ひらやすみ』で主人公がハリボテ作りにチャレンジする姿も話題になった。

編集部を代表して私中島は、6月中旬、阿佐谷パールセンターのホームページにハリボテ参加の募集案内が掲示されると、急いで申し込みに向かった。募集要項に作品の完成イメージを含む必要事項を記載し、事務局まで持って行く。

定員は60名までと決められているからか、申し込み開始初日の朝10時にもかかわらず、事務局前にはすでに列ができていた。並んで受付を待つ間、後ろに並んでいたご婦人からは「参加するのは初めてなのよ」と不安気な声。でも大丈夫! 事務局から初心者向けに、ハリボテづくりの工程を記した漫画が公開されている。また、商店街の担当者さんたちも必要に応じてバックアップしてくれる。受付時、「なにか分からないことがあったら気軽に電話して」と電話番号を渡してくれる優しい担当者さん。お言葉に甘えてたくさん電話することになりそうですけど大丈夫ですか。

参加費の1000円を払うと、ハケ、のり、テープ、釘といったハリボテ作りに必要な道具(写真下)と、ハリボテの土台になる木材、それをつなぎ合わせる針金、表面に貼る紙、作品掲示用のプリント用紙がもらえる。

そのほか必要な道具は自分たちで揃えて、いざハリボテ作り開始!

「とりあえず木枠を作ればいいんじゃない?」とフィーリングで作業開始。木材の不要な部分をノコギリで切る。百円ショップにて300円で購入したノコギリでも無理なく切ることができた。
「とりあえず木枠を作ればいいんじゃない?」とフィーリングで作業開始。木材の不要な部分をノコギリで切る。百円ショップにて300円で購入したノコギリでも無理なく切ることができた。
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木枠を針金で固定するために必要な穴を、端から2cmのところにあける。ハンド式ドリルでもくもくと挑むが、力の掛け方が難しい……。
木枠を針金で固定するために必要な穴を、端から2cmのところにあける。ハンド式ドリルでもくもくと挑むが、力の掛け方が難しい……。
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事務局からもらえる木材のなかには、すでに針金が通してあるもの(写真中央)も。それを支柱にして木材それぞれに針金を通し、長方形に仕上げることが目標だ。
事務局からもらえる木材のなかには、すでに針金が通してあるもの(写真中央)も。それを支柱にして木材それぞれに針金を通し、長方形に仕上げることが目標だ。
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8月号の発売日を迎えてから今日までにも、ハリボテづくりは進行中……

針金とガムテープをつなぎ合わせ、なんとか枠組みが完成!
針金とガムテープをつなぎ合わせ、なんとか枠組みが完成!
ハリボテの紙をのりで貼っていくよ~。
ハリボテの紙をのりで貼っていくよ~。
のりは固形のものを水で薄めて使うスタイル。「これ、本当にのりになっているかなあ」と不安に陥りながらも進めていく。
のりは固形のものを水で薄めて使うスタイル。「これ、本当にのりになっているかなあ」と不安に陥りながらも進めていく。
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片面に紙を貼ったあと、補強のためになかに新聞紙を敷き詰めて、それに蓋をするようなかたちでもう片面の紙を貼る。そうしてできた六面体に、自称“美術はオールA”の中島が下絵を。うっすら鉛筆の線が見えますが、何か分かるかな?
片面に紙を貼ったあと、補強のためになかに新聞紙を敷き詰めて、それに蓋をするようなかたちでもう片面の紙を貼る。そうしてできた六面体に、自称“美術はオールA”の中島が下絵を。うっすら鉛筆の線が見えますが、何か分かるかな?
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下絵に沿うように色塗り。わたしたちが着色に使用したのはアクリル絵の具。乾くと耐水性になるから、ハリボテにも安心!
下絵に沿うように色塗り。わたしたちが着色に使用したのはアクリル絵の具。乾くと耐水性になるから、ハリボテにも安心!
きれいに発色。さて、ここまで見せれば、何ができあがるのか分かりますよね……。
きれいに発色。さて、ここまで見せれば、何ができあがるのか分かりますよね……。
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どんな作品に仕上がるのか? ぜひ、まつり会場で確かめてみてね!

阿佐谷七夕まつり

2026年8月7日(金)~11日(火・祝)、「阿佐谷パールセンター」にて開催予定。
問い合わせは、阿佐谷ふるさと館 ☎03-3312-6181

文・撮影=中島理菜(散歩の達人編集部)
『散歩の達人』2026年8月号より(一部加筆修正)