約1000人が同時に楽しめる日本最大級のビアガーデン
明治神宮外苑の夏の風物詩『森のビアガーデン』。1984年にスタートし今年が39回目。席数は約1000名分もあり、日本最大級の規模を誇る。テントがついた席も600名分あるので雨天でも対応可能だ。
2023年には160日間の開催期間中に12万人もの人がこのビアガーデンで乾杯した。
今年はすでに、営業開始前から100件を超す問い合わせが寄せられているとのこと。会場が熱気に満ちるのは間違いないだろう。
森のビアガーデン専用プレハブ型冷蔵庫から7種類のビールが飲み放題
自分でビールをジョッキに注ぐ体験は、ビール党でなくてもワクワクするもの。プレハブ型冷蔵庫がそのワクワクをさらに特別にしてくれる。初登場の2023年には2台設置されていたが、好評だったことから今年はサワーも冷えた状態で楽しんでもらえるよう4台に倍増された。1台につき7種類8つのビアタップが設置されているから、まずはどのビールを飲もうか、その次は何にしようかと選ぶのもおもしろい。
ちなみにこのプレハブ型冷蔵庫は、森のビアガーデン専用だ。キリンビールと、『森のビアガーデン』を運営するロイヤルフードサービスが設備会社とともに半年かかって開発した自信作。キンキンに冷えたビールを提供するため、内部の温度は3℃に保たれている。一般的なビールは、飲み頃の温度が5~7℃。ビールを注いで席に戻ったころに、おいしい温度になるように計算されているのだ。おかげで35℃を超えるような猛暑の中でも、おいしい一杯が味わえる。
ところで自分でビールを注いだとき、泡ばかりになってしまった経験はないだろうか。
実はその原因のひとつに、樽が温まってしまっていることにある。冷えた状態が保たれているプレハブ型冷蔵庫があれば、慣れない人でもビールをジョッキに上手に注ぎ入れることができるのだ。
近年ますます人気のハイボールやサワーも、同じプレハブ型冷蔵庫を使ったサーバーから注ぐことができる。
もちろんこちらもキンキンに冷えていて、暑い令和の夏を迎える準備は万端だ。他にも赤白のワイン、ソフトドリンク5種類もある。子供やアルコールを飲まない人でも同じ空間を共有できるのだ。
ビアサーバーから注ぐことができる7種類のビールの他に、缶入りのクラフトビール3種類がその場で買えるという期間限定の試みも。
クラフトビールは、会場内を回っている売り子さんが販売している。売り子さんが登場するクラフトビールの販売は、6月30日までの毎週木曜日に実施。売り子さんとのちょっとしたやりとりも楽しい時間のアクセントになってくれるだろう。
アンガス牛にラム肉、豚バラ肉も。もちろん食べ放題のバーベキュー!
『森のビアガーデン』のビールに次ぐ目玉といえばバーベキュー。最初に揚げ物と枝豆の盛り合わせが運ばれてきて、そのあと肉盛り合わせや野菜盛り合わせがやってくる。
今年のおすすめはアメリカ産アンガス牛カルビ。アンガス牛は赤身だが柔らかく、脂にしつこさがなく食べやすい。さらにしっかりした厚みの豚バラ肉に、くせの少ない味付けラムスライスと、肉だけで3種類。
加えてロングソーセージ、約8㎜の厚切りベーコンスライスも提供される。いろいろな肉を焼く鉄板の上はパラダイス。もちろん、野菜もしっかり食べるべし。
オプションメニューとして今回特別に用意されているのが、オマール海老のボイル。見た目の豪華さに加えて、プリプリした食感の身は旨味もたっぷり。高級感を感じる一品だ。数に限りがあるので、事前に予約しておくといいだろう。
締めにはバーベキューの定番の焼きそばが用意されていて、ソースも2種類。おなかがそれなりに満たされてきても、ソースが焼ける香りでますますビールが飲みたくなるから不思議だ。醤油味の香ばしい小ぶりな焼きおにぎりやカルピス味のアイスキャンディも準備されているので、子供も大人も最後まで大満足。
2時間があっという間に過ぎること間違いなしの『森のビアガーデン』。 職場の仲間を誘っていくのはもちろん、家族で訪れれば夏の思い出作りにも。バーベキューなのに用意も後片付けも不要なところも魅力的! 1カ月先までの予約が可能だ。
取材・撮影・文=野崎さおり