町屋駅から徒歩1分ほど。青い屋根が目印のこちらのお店は、町屋駅前のミスタードーナツを入ったところの角地にあるのですぐに見つかります。

お客さんの顔が見える、7席だけのオープンキッチン

カウンターだからこそ料理を作る姿を見るのも楽しい。
カウンターだからこそ料理を作る姿を見るのも楽しい。

お店はカウンター7席のオープンキッチン。
料理を作る姿を見ながら食事を楽しむのも、オーナーシェフとお話をしながら飲むワインも楽しい空間です。

大学卒業後、飲食店に就職をした店主の飯野さん。30歳を超えたタイミングで東京で飲食に挑戦をしようと上京したそうです。

北千住にあるイタリアン『ロベッロ』、スパニッシュ『ボケロナ』にて店長兼料理長を経験し、ナチュラルワインと食材を活かした『NATURA』をオープンしました。

探求心の強いオーナーシェフだからこそ作れる、心のこもった料理

焼き野菜のサルモリッリョソース(サルモリッリョ=オレガノ・レモン・ニンニクなどを使ったソース)。
焼き野菜のサルモリッリョソース(サルモリッリョ=オレガノ・レモン・ニンニクなどを使ったソース)。

旬の野菜を使用し、イタリア野菜など季節ごとに提供してくれます。
この日は渦巻きビーツ(イタリア語でキオッジャ)、かぶ、ながなす、菜の花、パプリカ、菊芋。

フライパンとオーブンの二度、野菜の芯まで火入れすることで素材の本来の甘さ、旨味が引き立つ一品です。

味つけは塩を当てただけなのだとか。野菜のおいしさを改めて教えていただきました。

ランプレドット(フィレンツェ風もつ煮込み)。
ランプレドット(フィレンツェ風もつ煮込み)。

香味野菜と煮詰めることで、トロトロでさっぱりとした仕上がりに!

サルサヴェルデ(緑色のソースという意味)と合わせることで旨味と深みがたまらなくおいしい。手作りフォッカチャでソースを食べるのがおすすめ!

オープンキッチンだからこその店主との近さ、料理の光景は楽しい。

黒毛和牛、ランプ肉のアロスト マルサラを使ったソース(アロスト=イタリア語でローストの意味)。
黒毛和牛、ランプ肉のアロスト マルサラを使ったソース(アロスト=イタリア語でローストの意味)。

「マルサラ」は、スペインのシェリーやポルトガルのマデイラと並び、世界的に有名な酒精強化ワイン。

お肉の出汁とマルサラを合わせ、煮詰めることで旨味が凝縮されたソースと合わさった和牛は、もう言うことなし。優勝です。

ワインとの合わせも抜群で、筆者リピート確定の一品。

フードメニュー、ドリンクメニューをチェック

ナチュラルワインをメインに、イタリアで作られるウィスキーを扱うなど、イタリア愛を感じるメニューです。

予算感について

1人でもふらっと立ち寄りやすい本格イタリアン。

  • ナチュラルワイン グラス2杯
  • 前菜1つ
  • お肉料理1つ

を楽しんでも合計約4000円と下町価格なのがうれしい!
※価格は一例です(時期によりメニューが変わる場合があります)。

お店はカウンター7席と限られているため、来店の際は予約がおすすめです。

<店舗情報>

  • 店名:イタリア郷土料理と自然派ワインNATURA(ナトゥーラ)
  • 住所:東京都荒川区町屋2-8-17
  • 電話番号:03-4400-1784
  • 営業時間:17:00〜24:00(23:00LO)
  • 定休日:月曜日
  • Instagram:@cucinetta__natura

ワンオペ、カウンターだけの小さなお店です。予約は電話、InstagramのDMにて。

取材・文・撮影=荒川102