数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む「町中華」の気になるメニューを研究。前編では、テーマとなるメニューを扱う町中華の名店を取材。後編ではそのメニューについて隊員が大いに語り合います。第9回のテーマは「あんかけ焼きそば」。マグロ副長おすすめの浅草『ぼたん』の味とは? 

出合いは給食? 町中華探検隊全員が贔屓にする料理

半澤

みなさん、あんかけ焼きそばとの出合いはいつですか?

マグロ

自分があんかけ焼きそばを知ったのはテレビ番組でした。男性アナウンサーがいろいろなことにチャレンジする番組で、ある回で町中華で料理作りにチャレンジしていたんです。それが「焼きそば」でした。いわゆるソース焼きそばではなく、まず、麺を焼くところから始めるのですが、これが焦げてしまったりでなかなかうまくできないんです。そういう焼きそばを探して歩きました。今でも「あんかけ焼きそば」があればよく注文しますね。

トロ

僕も好きです。

マグロ

昔はかた焼きそばが好きだったのですが、今は焼いた麺の焼きそばが好きですね。

山出

麺をしっかり焼いたの最高ですよね。香ばしいのがいい。ほぐしながら食べたい!

半澤

店に入って、見つけたら頼みたくなる料理の一つですね!小さいときから好きです。

トロ

僕は子供の頃は食べたことなかった。焼きそばというのは祭りの屋台にあるようなものかインスタント食品のイメージだったなあ。

増山

ですよね、もっぱらソース焼きそばオンリーでした。町中華探検を始めたばかりの頃、もっとも関心があったのが「焼きそば」と書いてあってもあんかけだったり塩や醤油だったりというバリエーションの広さでした。普通の「ラーメン」が塩味とか味噌味で出てきたらかなり驚きますけど、焼きそばの場合は、ああそっちね、と難なく受け入れられてしまうのが不思議ですね!

山出

あんかけ焼きそばは、新しいいメニューなんですかね?

トロ

新しくはないと思いますよ。『お茶の水、大勝軒』の復刻メニュー(『お茶の水、大勝軒』では旧東池袋大勝軒の山岸一雄さんの料理の一部を復刻し提供ている)にあるくらいだから、やってる店では古くからやってたんじゃないかな。

増山

小学校の給食で一番人気のメニューが「炒めそば五目あんかけ」というメニューでした。柔らかめに炒めた味なしの麺に、町中華で食べるようなあんがかかっていて、うずらものってましたね。平成のはじめ頃です!

半澤

給食で食べたかも。あんかけ焼きそばは家というよりは外で食べるもので、出合いは給食かもしれませんね。

山出

そうなのよ、給食で食べたような気がしてた!

酢とからしを出動! 客が味を完成させる一品!

トロ

食べ方なんだけど、酢とからしはみなさん必須ですか?

半澤

はい、私は両方ほしいです!

山出

からしと酢を駆使して、味を変化させながら食べるのがよいのです!

半澤

これぞ味変料理ですよね。

マグロ

僕は様子をみてからですね。最初は何もなしでスタート。濃いめの味付けのときは酢を出動させ、パンチが足りない場合はからしを投入します。

増山

私はどっちも使わないかな。飲む人は使いそうですね。ほんわかやさしい味を求めてますね。

半澤

僕の場合、味にアクセントを加えるってイメージですかね。からしはパンチも出しますし、爽快感を得るためのアイテムとも思ってます。酢もまたしかりですが。

トロ

餃子なんかもそうだけど、とくにあんかけ焼きそばは、客に味を完成させる余地があるというか、店があえて味を固めすぎない楽しさがあると思うんだなあ。

半澤

確かにそういう楽しみがありますね。お店の方が、からしつける? とか聞いてくれるのもうれしい。

増山

町中華は、そのやりとりも楽しいですね! マヨネーズが容器ごと置かれるみたいに、たまにからしもドンと置かれる場合ありますよね。卓上の小さい調味料入れも捨てがたいですが。

山出

からしのドンはいただけないなぁ。からしはスペシャルアイテムなんで、皿に擦り付けられた少量をやりくりするのがよいのです!

トロ

長野県の伊那地方で食べられている「ローメン」なんて、味付けを客に丸投げしてる(笑)。

半澤

丸投げ(笑)。

マグロ

ローメン、好きです。自分はビールを飲みながら、あんかけ焼きそばの具材をつまみにするのがいいですね!

栄養満点、店の人に感謝したくなる一品

半澤

そうなんですよ、絶対ビールに合う。『ぼたん』さんの五目焼きソバはまさにそうでした。両面に焼き目つけていて手間がかかってましたね。

マグロ

『ぼたん』さんの焼きそば、この焼き加減が絶妙なんですよ。こうして焼かれた麺が餡と出合うと、時間とともにおいしさが変化してくるんですね。焼きそばはゆっくり食べたいですね。

トロ

絶対おいしいやつや~!

山出

なるほど、時間で変化してゆくのも楽しいですね。辛子、酢での味変、時間での味変。飽きっぽい人向けなのかな?

マグロ

飽きっぽいというよりは、お酒チビチビ派に合う感じでしょうか。

増山

麺がカリカリからしっとりへ。みんなでワイワイより一人でゆっくり、変化を味わいながら食べたいかも。

マグロ

具材の食感もそれぞれ違っていて、楽しいメニューですよね。

山出

『ぼたん』さんの焼きそば、皿の上に嫌いな食材がゼロなんですよね。白菜、キクラゲ、タケノコ、もうパーフェクト。

トロ

栄養満点だ。

増山

毎日これだけ食べていても健康に生きられそう(笑)。作るのは面倒くさいのにあまり高くない値段で出してくださって、しかも栄養満点でおいしい。あんかけ焼きそばは、お店のみなさんありがとうございます!と思わず感謝したくなる料理ですね。

半澤

確かに栄養という面でみると、町中華随一の健康メニューかも。いやあ、焼きそばは本当、いい料理ですね。

山出

焼きそば大好き、今後もよろしくお願いします(笑)。

マグロ

町中華の焼きそばは奥が深くて、ほかにはソース焼きそば以外にも炒麺なんていうのもありますので、そちらもまたぜひ取り上げたいですね!

数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む「町中華」の気になるメニューを研究。前編では、テーマとなるメニューを扱う町中華の名店を取材。後編ではそのメニューについて隊員が大いに語り合います。第8回のテーマは「酢豚」。トロ隊長のお気に入り、荻窪『光陽楼』の味とは?
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