日本で初めての西海岸風ポキ専門店

JR新大久保駅から徒歩6分。職安通り沿いにある。西海岸の空のような青い看板が目印だ。
JR新大久保駅から徒歩6分。職安通り沿いにある。西海岸の空のような青い看板が目印だ。

新宿の職安通りをぷらぷらと歩いていたときに見つけたヤシの木が描かれた青い看板。つい気になって店を覗いたら、新大久保のイメージとはちょっと違うアメリカンな店内。ポキって何だろうという好奇心と明るい店内に惹かれて入店した。

“ポキ”とは、もともとハワイ語で魚の切り身のことで、醤油やソースに漬け込んだ具材をライスなどの上に乗せていただく、いわゆるハワイ版海鮮丼のようなもの。そのポキがアメリカ西海岸で独自にアレンジされ大ブームとなり、『カリフォルニアン ポキ』では、その西海岸スタイルのポキが食べられるという。

カリフォルニアから輸入したシンプルでウッディな椅子とテーブル。ゆったりとくつろげる空間だ。
カリフォルニアから輸入したシンプルでウッディな椅子とテーブル。ゆったりとくつろげる空間だ。

「オーナーの奥さんがカリフォルニア出身で、地元の料理を日本に広げたいとの想いから2017年に開店しました」と教えてくれたのは店舗運営責任者の各務圭佑さん。

居酒屋などでの調理経験を活かしてお店を運営する各務さん。
居酒屋などでの調理経験を活かしてお店を運営する各務さん。

「魚介類がメインなので、刺し身の鮮度、特に人気のマグロ、サーモン、ハマチは厳選したものを仕入れています」と各務さん。よりおいしい食材をお客さまへ提供できるようにがんばっているそう。

サイズや具材、トッピングを自分で選べるカスタマイズポキ

さっそく好きな具材を選んで自分だけのポキをつくりあげることができるカスタマイズポキを注文しよう。

アメリカ西海岸の雰囲気いっぱいで開放感あふれる店内。右が注文カウンター。
アメリカ西海岸の雰囲気いっぱいで開放感あふれる店内。右が注文カウンター。

まず、注文カウンターでサイズを選ぶ。S、M、Lとあり、Mサイズ1300円を注文。Mサイズでは魚介類を3種類、野菜を5種類選べる。

そして、五穀米、白米、酢飯、サラダ、チップス、豆腐のなかからベースを選ぶ。今回はちょっと健康を意識して“五穀米”をチョイス。ダイエットを意識している人ならサラダや豆腐を選んでもいいだろう。

メニュー右の美肌ポキには美肌効果が期待できる野菜がセットされている。
メニュー右の美肌ポキには美肌効果が期待できる野菜がセットされている。

次に魚介類3種類を選ぶ。筆者が大好きな刺し身御三家、マグロ、ハマチ、サーモンをチョイス。

魚介のラインナップはマグロ、ビントロ、エビ、ホタテ、イカ、サーモン、ハマチ、スパイシーツナ。
魚介のラインナップはマグロ、ビントロ、エビ、ホタテ、イカ、サーモン、ハマチ、スパイシーツナ。

次は隣のカウンターで野菜を選ぶ。5種類も選べるので、迷ってしまうが、こちらも大好物のトマト、コーン、きゅうり、かいわれ、そしてハワイっぽさ(?)をだそうとパインをチョイス。

野菜のラインナップはオクラ、ニンジン、カニカマ、トマト、枝豆、コーン、カイワレ、青ネギ、きゅうりなど。
野菜のラインナップはオクラ、ニンジン、カニカマ、トマト、枝豆、コーン、カイワレ、青ネギ、きゅうりなど。

注文した具材をスタッフが盛り付けてくれる。少しずつ出来上がるポキを見ていると、どんな味に仕上がるのか期待が高まっていく。

チョイスした野菜をスタッフが手際よく盛り付けてくれる。
チョイスした野菜をスタッフが手際よく盛り付けてくれる。

あと少しで完成だ。具材やトッピングの種類が多いので、選ぶのも楽しくなってしまう。これもポキの魅力の1つだろう。

お好みに合わせて無料トッピングも追加できる。
お好みに合わせて無料トッピングも追加できる。

最後にソースを選ぶ。海鮮丼風で食べたいなら定番の醤油、刺激のあるものを食べたいならガーリックに“辛さプラス”、といった自分のイメージにあったソースを選ぶことがおいしいポキに仕上げるポイントだそう。

醤油、ゴマ、ガーリックソースは辛さも選べる。
醤油、ゴマ、ガーリックソースは辛さも選べる。
醤油ソースをかけて、はい、出来上がり!  ランチにはコンソメスープとソフトドリンクもつく。Mサイズでもボリューム満点だ。
醤油ソースをかけて、はい、出来上がり!  ランチにはコンソメスープとソフトドリンクもつく。Mサイズでもボリューム満点だ。

魚介も野菜も新鮮でおいしい! 出来上がりに大満足

それでは、自分流で選んだ具材が満載のポキをいただく。まずはマグロを一口。甘みのあるソースが新鮮な刺し身のおいしさを引き立てる。次にサーモン、ハマチもパクリ。各務さんのお話どおり鮮度抜群だ。野菜のシャキシャキ食感も心地いい。かいわれの程よい刺激とパインの甘みも絶妙のバランスだ。

具材の刺し身は鮮度抜群で食感もいい。海鮮丼専門店にも負けないクオリティだ。
具材の刺し身は鮮度抜群で食感もいい。海鮮丼専門店にも負けないクオリティだ。

次にベースの五穀米と具材を混ぜ合わせていただくと、魚介類とたっぷりの新鮮な野菜、甘みのある特製醤油ソースの味が一体となり、おいしさのレベルがアップする。

醤油ソースや具材の旨味が染み込んだ五穀米はおいしさ倍増だ。
醤油ソースや具材の旨味が染み込んだ五穀米はおいしさ倍増だ。

自分流にカスタマイズできるポキのおいしさは予想以上だった。サイズや具材、ソースをあれこれ悩みながら自分流に仕上げる楽しさは、食べることと同じくらい魅力的だ。

たとえば、ベースを酢飯にしてガリをいれ、ソースは醤油かわさびをチョイスすれば“和風海鮮丼ポキ”の出来上がり。ソースをコチュジャンにすれば“ビビンバ風ポキ”を楽しめる。

15時からはディナータイムとなる。ポキの商品構成は同じだが、選べる具材の数や値段が変わる。
15時からはディナータイムとなる。ポキの商品構成は同じだが、選べる具材の数や値段が変わる。

週に何回か来ても毎回新しいおいしさに出会えそうなポキ。次は白米ベースにゴマソースにしようか、などと、早くも次に来たときの具材の組み合わせを頭の中で考えているほど、大満足のポキだった。

住所:東京都新宿区百人町1-1-2 第2仙崎ビル1F/営業時間:11:00~21:45LO(ランチは15:00LO)/定休日:水/アクセス:JR山手線新大久保駅から徒歩6分

構成=アート・サプライ 取材・文・撮影=羽牟克郎