駅レンタカーはJRとセットでオトク!「レール&レンタカー」を使ってみよう!
駅レンタカーとセットで、JR線の乗車券が20%割引になる。さらに、特急料金やグリーン料金等も10%割引に。
【レール&レンタカーを使わない場合】
東京駅~福山駅 合計:7万140円
■東海道・山陽新幹線のぞみ(指定席) 大人2名合計:6万3320円
・往復乗車券(往復割引適用)1万9800円×大人2人:3万9600円
・往復特急料金1万1860円×大人2人:2万3720円
■レンタカー代
・Sクラス 12時間5720円(免責補償料1100円)=6820円
【レール&レンタカーを使った場合】
東京駅~福山駅 合計:6万3580円
■東海道・山陽新幹線のぞみ(指定席) 大人2名合計:5万6540円
・往復乗車券【20%オフ】1万7600円×大人2人:合計3万5200円
・往復特急料金【10%オフ】1万670円×大人2人:合計2万1340円
■レンタカー代
・Sクラス 12時間7040円(免責補償料込)
今回の旅ではレール&レンタカー有の方が6560円お得。人数が増えるほど、移動距離が延びるほど、お得になる仕組みだ。旅行日程を決めたら「JR駅レンタカー」Webからレンタカーを予約。初めてのときは新規会員登録、登録済の人はログインして日程と車種を指定しよう。
■JR駅レンタカー【公式】
https://www.ekiren.co.jp/
■駅レンタカーでは各地でオトクなキャンペーンを実施中!
全国のオトクなキャンペーンはこちらから
「駅レンタカー」は改札からすぐ乗れる!
JR主要駅に隣接するレンタカー会社なので、駅を出ればすぐに受付がある。福山駅の場合は、南口を出て右へ約150m、駅を出てわずか1~2分の距離だ。
本州から生口島まで~海上に架かる風光明媚な3つの橋を渡る!
駅レンタカー福山営業所から最初の目的地、生口島までは3つの橋を渡る。瀬戸内しまなみ海道の本州側起点となる尾道から新尾道大橋を渡って向島を横断し、因島大橋を渡り因島を抜け、生口橋を渡れば生口島だ。
しまなみ海道に入った途端、車窓を流れる景色は一変。そこにあるのは、まっすぐに続く快適なハイウェイとその両側に広がる穏やかな海、豊かな島々の緑が旅の気分を一気に盛り上げる。思わず窓を全開にして、潮の香りのちょっとしょっぱいおいしい空気を味わった。
瀬戸田港『しまなみロマン』でレモン色の自転車をレンタル
しまなみ海道を生口島北ICで降り、瀬戸田港にある『しまなみロマン』へ。予約していたレンタサイクルを借りるのだ。
サイクリストの聖地でもあるしまなみ海道に来たなら、サイクリングはマスト! しかし、脚力を考えると生口島1周約24kmはさすがに厳しいので、まずは国産レモン発祥の地の碑の建つ『レモン谷』まで行き、そこから少し戻って『サンセットビーチ』で瀬戸内海をのんびり眺める片道約5kmの往復を楽しむ計画。サイクリングの間、レンタカーはここから徒歩3分ほどの場所にある無料の市営駐車場で留守番だ。
『しまなみロマン』
〇住所:広島県尾道市瀬戸田214-1(瀬戸田港向)
〇営業:10:00~16:00LO(金・土は10:00~20:00LO)※夜は要予約
〇TEL:0845-27-0010
https://shimanami.co.jp/
潮風を切り海沿いに続く国道をサイクリング!
レンタサイクルの貸し出し手続きと、自転車の操作の説明を受け、いよいよ出発!
この日は薄曇りの絶好のサイクリング日和。湖面のように静かな海と柑橘類の段々畑に挟まれた国道317号を軽快に走る自転車。気持ちいい! 鼻歌も出ちゃうぐらいテンションも上がって、ペダルも軽い。まだまだ脚力OKかも~と思ったが電動アシストのおかげと気づき、電動自転車にも感謝!
海を横目に30分ほど走ったところで多々羅大橋が前方に見え、日本レモン栽培発祥の地の碑がある『レモン谷』に到着。休憩にはちょうどよい距離。国道脇からレモン畑の間にある階段を上ると、国産レモン発祥の地の碑の石碑がある。ここでしばし撮影タイム。
レモンの生産量約900トンを誇る生口島は日本一のレモンの産地で、レモンの島ともいわれる。生口島に来たら、レモン谷はハズせない立ち寄りスポットだ。
多々羅大橋をバックに黄色く色づいたレモンの実がなる畑の景観が楽しめるのは、実がなる冬から早春にかけて。今回は時期的に見ることはできなかったが、レモン谷から見る多々羅大橋の雄大な景観は必見だ。
『レモン谷』
〇住所:広島県尾道市瀬戸田町垂水
〇TEL:尾道市観光課 0848-38-9184(観光係)
https://www.city.onomichi.hiroshima.jp/site/onomichikanko/
『サンセットビーチ』は生口島有数の映えスポット!
長さ800mのサラサラの白い砂浜が続く『サンセットビーチ』は、その名の通り瀬戸内海に沈む美しい夕日が見られることでも有名なビーチ。海水浴のほかに、キャンプやバーベキュー、シーカヤックやサップなども楽しめる海浜スポーツ公園となっていて、日本の名海水浴場88選にも認定されている。
レストランや売店、シャワー施設などのほか、レンタサイクルターミナルも設置されている。また、このビーチには5つのアート作品があり、夕日以外にも撮影スポット満載だ。
ビーチでの撮影タイムのあとは、売店でお買い物。今度はレンタサイクルを返却のために戻る復路に備えて、よく冷えた飲むレモンゼリーを買い、エネルギーをチャージした。
『瀬戸田サンセットビーチ』
〇住所:広島県尾道市瀬戸田町垂水1506-15
〇営業:
ビーチ/9:00~17:00 ※海開き期間中(7月上旬~8月下旬)は延長あり
レストラン/9:00~16:00(ランチは~15:00)、火曜定休
売店/9:00~17:00
〇TEL:0845-27-1100
http://www.onomichi-sunset-beach.jp/
サイクリングのあとのお楽しみは地産地消の名物レモン丼!
のんびりサイクリングを楽しんでレンタサイクルを無事返却したあとは、もうお腹がペコペコ。でも、大丈夫! お食事処でもある『しまなみロマン』で、すぐに空腹を満たすことができるのだ。
注文したのは、瀬戸内レモン丼。生口島はもちろん、しまなみ海道の島々で採れた新鮮な山海の幸をふんだんに使ったメニューの中でも、一番人気のボリューミーな丼だ。ゆめしま海道の岩城島で育てられたブランド豚のレモンポークと、生口島産のレモンを使用した塩レモンで味付けしたジューシーな唐揚げがたっぷり! すっかり満腹だ。
向島『瀬戸内海国立公園 高見山展望台』で圧巻の絶景を堪能!
2日目は、向島の最高峰・高見山(たかみやま)へ!
生口島から向島へは、1日目で降りた生口島北ICからしまなみ海道に入り、因島を抜けていく。向島ICで降り、国道376号線を経由して4.7km、11分ほどで高見山展望台に到着だ。展望台までは狭い山道でクネクネした急なカーブが続くので、運転には注意しよう。
『瀬戸内海国立公園 高見山展望台』
〇住所:広島県尾道市向島町
〇TEL:尾道市観光課 0848-38-9184(観光係)
https://www.city.onomichi.hiroshima.jp/site/onomichikanko/
サイクリストはもちろん、地元民にも愛される絶品アイスクリーム!『tsubuta SANK!』
向島に2022年9月にオープンした『tsubuta SANK!(ツブタ サンク)』は、地元産の旬の果物や野菜をふんだんに使った手作りアイスクリームが楽しめるサイクルカフェ。広い駐車場があり、店舗前にはサイクルラックもたくさん設置されている。サイクリストたちが休憩に立ち寄る人気スポットだ。
よく晴れたこの日、サイクリストのほかにも、地元のお客さんでにぎわっていた。小さな子どもを連れた親子連れや年配のご夫婦など、2世代、3世代の家族連れも多い。地元の人たちの憩いの場としても愛されている店なのだ。
旬の地元食材を使って早朝から仕込まれるアイスクリームは、日替わりで6種類のフレーバーが店頭に並ぶ。この日は「広島在来・ほうじ茶ラテ」「ソルティー・ミルキー」「tsubutaブレンド・オレ」「そのまんま政兵衛トマト」「完熟レモン」「なつみ」の6つ。
アイスクリームはシングル400円、ダブル600円、トリプル800円、全6種類のフレーバーが味わえるグルメ1000円と、お子様用ダブルのSANK KIDS 300円が注文できる。
さて、どれにしようか迷いに迷った末、全6種類のグルメを注文! 理由はもちろん、ぜ~んぶ食べたいから! それと、自家製のクラフトコーラフロート600円も追加した。誘惑はキホン、すべて受け入れるタイプなのだ。
早速、外のウッドデッキ席で海を眺めつつ優雅にスイーツ・タイム。えっ、あっ、ウマッ! こんな言葉しか出てこないのかと、貧弱なボキャブラリーに凹みそうになるが、口に含んだ瞬間の素直な気持ちだ。
手作りアイスクリームはとろりと濃厚で、感動的に美味しくて、どれもやさしい味だ。なかでも「そのまんま政兵衛トマト」は、アイスクリームなのに、採れたてトマトを丸かじりしているようなトマトそのままの味! そういえば、アイスクリームが並ぶショーケースの中で、早くも残り少なくなっていたな。
アイスクリームは連日売り切れが続いているとのことなので、トマトが残っていてよかった~。『tsubuta SANK!』に立ち寄るなら、早めの時間がおすすめだ。
『tsubuta SANK!』
〇住所:広島県向島町15321-5
〇営業:
カフェオープン/7:00~(冬季は8:30~)
アイスクリーム提供開始/10:00~
火・水・木曜定休
〇TEL:080-3596-1101
https://www.instagram.com/tsubuta.sank/
レンタカーを返却してしまなみ海道ドライブとサイクリング満喫の旅を締めくくる
燃料満タンにしてレンタカーを返却し、クルマの傷のチェックを受け、忘れ物の確認が済んだら手続きは完了。
駅からすぐレンタカーに乗れる。クルマを返却したらすぐ電車に乗れる。小さなことだけど、電車&クルマを使う旅行の便利さを体感できるはず。快適なレンタカーの旅、次は今回訪れることができなかったほかの島々をめぐる「しまなみ海道の旅第2弾」を計画しよう。
取材・文=京澤洋子(アート・サプライ) 撮影=祐實知明(スタジオシード)