ナノ水と炭酸を使った風呂に浸かれば健康と美容がアップする

広々とした内湯エリアは、ゆったりと入浴できる。
広々とした内湯エリアは、ゆったりと入浴できる。

美しい植栽が整備された『野天風呂 湯の郷』は、まるで日本旅館のような佇まい。こんなゴージャスなスーパー銭湯がリーズナブルに利用できて、さらにサウナがリニューアルされたのはありがたい。

早速大浴場へと向かう。内湯や露天風呂に注がれているのはナノ水。保湿性や保温性、浸透性に優れていて、化粧水のようにしっとりとしたお湯を体感できるという。
まずは内湯エリアの高濃度ナノ炭酸泉から入浴。ナノ水に炭酸ガスを溶かし込み医療炭酸泉を再現したのだという。お湯に入った瞬間に全身を泡が包みこみ、泡がはじける感触が心地いい。ナノ水と炭酸が体の中に染み込み、健康と美容の効果が期待できるとか。ややぬるめなので長湯をすることができ、深湯の部分もある。
お次はアトラクションバス。ジェットやバイブラ、座マッサージ風呂などが1カ所にまとめられている。電気風呂は自動的に強さが4段階に切り替わり、ピリリとした感じを味わいながら入浴すれば、体がほぐれてきそうだ。

植え込みなどで、四季の風情を演出した露天エリア。
植え込みなどで、四季の風情を演出した露天エリア。

露天エリアは和の情緒を感じさせる庭園風の造り。木々に囲まれていることもあって、秘湯に来たような雰囲気の中で入浴できる。大小の岩で組まれた岩風呂の奥には、打たせ湯もある。秘密基地のような雰囲気で体感する打たせ湯も格別だ。
ほかにも、さまざまな入浴剤が入るイベント風呂・檜風呂や、信楽焼の壺湯、高濃度炭酸泉、週末には自家製漢方薬を入れた薬湯なども登場するので湯めぐりにはもってこいだ。

サウナーならずとも訪れたい、こだわりのサウナ充実

セルフロウリュができる特注のストーブが設置された男性専用サウナ“神宿るサウナ「サウナ-禅-」”。
セルフロウリュができる特注のストーブが設置された男性専用サウナ“神宿るサウナ「サウナ-禅-」”。

ニューアルされたサウナエリアのテーマは「別世界に訪れた」。
高温サウナは送風機のパンカールーバーを増設したという。実際に入ってみると、さまざまな方向から熱波が浴びせられて、一気に汗が噴き出す。室内ではミュージックビデオが上映され、暗くなってからは大きな窓から本物のかがり火が見られる。ゆらゆらと揺れる炎を見ながらの利用はついつい長く利用してしまった。

薄暗い高温サウナの窓から浮かび上がるようなかがり火が幻想的だ。
薄暗い高温サウナの窓から浮かび上がるようなかがり火が幻想的だ。

男性専用サウナ“神宿るサウナ「サウナ-禅-」”は、木の宝石ともいえるケロ(立ち枯れのパイン材)を使用して改装。サウナに置かれているのは世界に1台という特注のフィンランド産ストーブで、セルフロウリュができる。暗めの照明の中で汗をかいていると、ケロの甘い香りが漂い、蒸気に包まれて、まるで座禅を組んで瞑想したかのように気分がスッキリとしてくる。

女性用専用サウナ“美容特化型「Beppinスチームサウナ」”は、スチームを全身にたっぷり浴びることによって、毛穴が開き汚れが汗と一緒に流れ出すという。美容特化型の名の通り、「湯の郷3種の神器」と名付けた漢方蒸しや泥パック、塩を常設している。これできれいになること間違いなし。

サウナの後に備長炭壁を伝わるナノ水が満ちた水風呂に浸かれば、肌をキュッと引き締められる。露天エリアの「ととのいエリア」にはさまざまな椅子が用意されているので、ゆっくりとクールダウンするといい。

本格派の食事やこだわりのマンガなど、楽しみが満載

天井が高く開放的な「食事処 えびす」には座敷席のほかテーブル席も用意されている。
天井が高く開放的な「食事処 えびす」には座敷席のほかテーブル席も用意されている。

自慢のサウナでととのった後は「食事処 えびす」へ。季節の素材を用いたメニューに加えて、鉄板や石鍋を用いた本格仕様の韓国メニューまで、サウナ飯も幅広くそろう。
休憩スペースにはリクライニングチェアーが並び、ゆっくりと休むことができる。一面には人気作や話題作など約4000冊のマンガがそろい、これを目当てに訪れる人もいるという。
もう少しリッチな時を過ごすなら、ボディケアや足裏マッサージ、エステなど、リラクゼーション施設もぜひ利用したい。

休憩スペースの一角にあるマンガコーナー。出版社別に並べられているので探しやすい。
休憩スペースの一角にあるマンガコーナー。出版社別に並べられているので探しやすい。

充実したサウナに目がいきがちだが、ナノ水を使った湯船も見逃せない。体の表面だけでなく、体の奥からデトックスをすれば明日への活力も湧いてくるだろう。

住所:千葉県野田市山崎貝塚町5-2/営業時間:9:00~翌0:30(最終受付24:00)/定休日:無/アクセス:東武鉄道アーバンパークライン梅郷駅から徒歩20分

取材・文=速志 淳 写真=野天風呂 湯の郷 構成=アド・グリーン