【OMO5沖縄那覇(おも) by 星野リゾート】ちむどんどんな沖縄滞在

花ブロックをモチーフにしたすっきりした外観デザイン。
花ブロックをモチーフにしたすっきりした外観デザイン。

那覇空港から『OMO5沖縄那覇』まではタクシーで10分もかからない。国際通りへも、沖縄都市モノレール「ゆいレール」の駅へも6~7分ほどで歩ける場所にある。

沖縄の代表的な外壁コンクリートデザイン、花ブロックを取り入れた外装が涼しげだ。花ブロックは日差しを和らげながらも光や風を通す、機能的でデザイン性も高いブロック壁。何のモチーフだろうと近寄ってみると丸と三角を組み合わせた「OMO型」だ!

OMOを巡ること7ヶ所目ともなると、エントランスの先はパブリックスペース、OMOベースだと予想がつくが、それぞれのOMOで全然違う表情を見せてくれるので、いつだって入る瞬間はワクワクする。入ってすぐ左手にはご近所マップ。OMOスタッフが足で稼いだリアルな情報が載っている。マップを取り囲む5体のシーサーはOMOレンジャーのカラーに塗り分けられているようだ。後でじっくりチェックしよう。

イラストがかわいい!ご近所マップ。
イラストがかわいい!ご近所マップ。
吹き抜けが気持ちいいOMOカフェ。
吹き抜けが気持ちいいOMOカフェ。

普段とは違う観光地へ!「裏国際通り」を歩こう

入り組んだ商店街を巡る「裏国際通りさんぽ」ツアー。
入り組んだ商店街を巡る「裏国際通りさんぽ」ツアー。

『OMO5沖縄那覇』のコンセプトは「バザールって、ちむどんどん♬」。朝ドラでお馴染みの「ちむどんどん」は胸がどきどきわくわくという気持ちを表す沖縄の言葉だ。音符までついて楽しそう。街全体をバザール(市場)と捉えるということだが、戦後間もなく多くの露店が開いた那覇の市場は、経済復興の礎ともなった。奥深い那覇と出合えそうだ。

予約していた「裏国際通りさんぽ」ツアーの時間が迫ってきたので、OMOスタッフ扮するOMOレンジャーとの集合場所、ご近所マップ前へ向かおう。

OMOレンジャーによると、裏国際通りというのは通称で、国際通りからほど近い、いくつもの通りが迷路のように入り組んだ商店街を総じて呼んでいるそう。話を聞きながら 10分ほど歩くと、かつて「沖映本館」という映画館があったことに由来する沖映通りに着いた。このあたりはかつて度重なる氾濫で住民を悩ませたガーブ川の暗渠だそうで、琉球ガラスのお土産を選びに案内された『ギャラリーdau』が入る複合商店街はその名も「水上店舗」だ。

『松本商店』の店頭には鰹節が山積み!
『松本商店』の店頭には鰹節が山積み!

水上店舗前の市場本通りの斜め向かいあたりにある『松本商店』では、鰹節が山積みになっている。削る前の姿なのでインパクトがすごい。

沖縄は出汁文化。ゴーヤチャンプルにだって出汁が入る。ご主人が目の前で削って味見させてくれる鰹節は力強く濃厚だ。このまま炊き立てのご飯にのせてちょっと醤油を垂らしたら最高だろう。

旨味に食欲を刺激されて、かりゆし通りを進み、向かうのは新天地市場本通り沿いにある、落花生でつくるじーまーみ豆腐専門店『花商』。手絞りの落花生豆乳にタピオカ粉を加えてじっくりねりあげたじーまーみ豆腐はねばりが強い。もっちりプルンプルンだ。生姜を隠し味にした甘辛醤油ダレを絡めるのが鉄板だが、オリーブオイルをかけて塩をふったり、ワサビを添えたりしても合うという。部屋でお酒と楽しみたい!

店を後にし、太平通りへ進み、最後の目的地、『サンライズなは』で昭和レトロな商店街を満喫しホテルへ戻る。地元の歴史や生活が垣間見える味わい深い散歩ツアーだ。

市場本通りの賑やかな商店街。
市場本通りの賑やかな商店街。

これであなたも沖縄通!? たのしくてためになるアクティビティ

2019年に首里城の正殿を含む建物8棟が焼損し、多くの文化財が焼失した衝撃は記憶に新しいけれど、実は復興作業が着々と進んでいるという。

2階のゆんたくライブラリーで開催される「首里城講座」では、美しい琉装をまとったOMOスタッフが復興途中の首里城の基本情報やおすすめポイント、さらに地元の人しか知らない周辺の食事処やお土産店まで教えてくれる。首里城に行く前に知っておきたいお役立ち情報が満載だ。

ゆんたくライブラリーで開催「首里城講座」。
ゆんたくライブラリーで開催「首里城講座」。
2階のゆんたくライブラリーは宿泊者限定。
2階のゆんたくライブラリーは宿泊者限定。

また、先述のご近所マップを取り囲むOMOレンジャーカラーの5体のシーサー。これは地元のシーサー作家、宮城光男氏がOMOのためにつくったオリジナルで、尻尾には廃材となった首里城の瓦が使われているそう。なんと世界遺産の一部がシーサーに!「那覇シーサーさんぽ」ツアーではこの宮城さんにも会える。シーサーが誕生する工程を間近で見学させてもらい大感激。

宮城光男さんのシーサー作りを見学。
宮城光男さんのシーサー作りを見学。
地面からひょっこりのぞくシーサー!焼き物の街ならでは。
地面からひょっこりのぞくシーサー!焼き物の街ならでは。

ゲストルームでまったり

やぐらルームはまるで秘密基地!下のスペースでワイワイ楽しんだあとは、上のベッドでゆっくり休もう。
やぐらルームはまるで秘密基地!下のスペースでワイワイ楽しんだあとは、上のベッドでゆっくり休もう。

客室はダブル、ツイン、やぐらの3タイプ。和紙畳の床のさらさらとした感触が、散々歩いて重たくなった足にうれしい。大きな窓の外に広がる那覇の青空も癒やし効果抜群だ。部屋は緑、赤、黄、青のいずれかの色を基調にしている。沖縄を象徴する4色とのことで、青は海と空だと予想が付くが、残り3色はなんだろう。答えは緑はゴーヤや海ぶどうの色、赤は首里城とハイビスカス、黄はポークたまごおにぎりと沖縄の染物の紅型(びんがた)。黄色を当てられる人はいるのだろうか。

モーニングもカフェタイムも!美味しくてかわいいメニュー

朝食のフレンチトーストにはマンゴーソースがたっぷり!
朝食のフレンチトーストにはマンゴーソースがたっぷり!

OMOのホテル名に入る数字はサービスの幅の目印。「OMO5」とあればカフェ併設のブティックホテルということなので、今回ももちろん、OMOカフェで朝食を食べよう。これまで巡ってきたOMOカフェの朝食はリゾットが多かったけれど、こちらはメインをフレンチトースト、サラダ、クロックムッシュ、ピザトースト、パンの5種類から選ぶスタイルだ。沖縄らしくて人気だというフレンチトーストには、マンゴーソースがたっぷりかかっている。マンゴーの濃厚な甘さが南国らしい。

カフェメニューは小ぶりなので、いろいろな種類を食べたい人にぴったり!中央はトロピカルパフェ、左はパッショネード。
カフェメニューは小ぶりなので、いろいろな種類を食べたい人にぴったり!中央はトロピカルパフェ、左はパッショネード。

カフェメニューも充実している。マンゴー黒糖プリンもアイスカフェラテもおいしそう!迷いに迷って選んだのは、沖縄の焼き物、やちむんに盛られたかわいらしいトロピカルパフェ。シュー生地の下には濃厚なマンゴーアイスとこっくりとした島バナナのアイス、その下にはカリッとしたローズマリー風味のクランブルとマンゴーソースが隠れている。ドリンクはパッショネードを。レモンを使ったレモネードならぬパッションフルーツをたっぷり使ったパッショネードは、種の粒々とした食感と酸味、パンチの効いたミントの香りが印象的だ。

『星野リゾート バンタカフェ』にちゅら海。まだまだ楽しい旅を!

海をのぞむ絶景!『星野リゾート バンタカフェ』
海をのぞむ絶景!『星野リゾート バンタカフェ』

都市型ホテル『OMO5沖縄那覇』で賑やかな那覇の街を満喫した後は、やっぱり沖縄の海も見たくなる。車があれば、OMOから車で1時間ほどの『星野リゾート バンタカフェ』へ足を伸ばしたい。読谷村の西海岸にある国内最大級の海カフェでは、青い海はもちろん、夕日も絶景。砂浜との距離が近いテラス席は特等席だ。

都市と大自然のいいとこ取り。沖縄の星野リゾートはしご旅に大満足だ。

住所:沖縄県那覇市松山1-3-16/定休日:無/アクセス:ゆいレール県庁前駅から徒歩6分・那覇空港から車で8分

取材・文=原亜樹子 写真=星野リゾート提供