穴川ICからすぐという好立地。周辺のレジャー施設と合わせれば1日たっぷり遊べる
『極楽湯 千葉稲毛店』は千葉県総合スポーツセンターに隣接するショッピングモール『オ-ツパーク』内にある。ショッピングモールといっても買い物目的のところは家電量販店くらいで、あとはゲームセンター、カラオケ、レンタルビデオ、飲食店といったラインナップ。ゲームセンターやカラオケで遊んで風呂に入って帰る、そんな過ごし方をする人も多いのではないだろうか。
最寄り駅は千葉駅から千葉都市モノレールで10分のスポーツセンター駅。そこからさらに15分ほど歩く。しかし、立地を考えれば車利用の方が多いと思われるし、実際、京葉道路の穴川IC降りてすぐにオーツパークの駐車場があるので便利だ。
日本一の店舗数を誇る極楽湯は多彩な風呂が魅力
『極楽湯』は全国に39店舗(2022年7月末日現在)を展開するスーパー銭湯チェーン。スーパー銭湯としては日本一の規模を誇る。
『極楽湯』の魅力はまず第一に多彩な風呂があげられる。千葉稲毛店でも内風呂に男女各5、露天風呂に男女各4。浴槽だけでも男女各9種類あるうえに、サウナが男女とも各2種類揃っているので風呂好きにはたまらない。深夜3時まで営業しているのも、遅い時間にしか利用できない人にはありがたい。
2009年5月オープンというから、かなり歳月は経っているが、清掃状態がよいので古さは感じない。実際、それを裏付けるように浴室は落ち着いた雰囲気があり、各洗い場には照明が備えられているので使いやすい。
風呂の造りは男女ほぼ同じ。内風呂では県内でも珍しい水素風呂に注目しよう。水素には酸化された細胞を還元する力があり、健康増進・老化の抑制に効果的という。このほか漢方やハーブなどのイベント風呂を実施する替り風呂、ジェットバス、シェイプアップバス、電気風呂がある。これらの風呂を巡るだけでもかなり満足度が高い入浴を楽しめるだろう。
温泉情緒を感じる露天エリア。サウナもココにある
露天エリアは広く、植栽や岩、あずま屋などが温泉旅館のような雰囲気を漂わせる。メインの露天岩風呂は大きく、お湯に温泉成分を溶け込ませた乳白色の湯。温泉のような湯触りと香り、雰囲気を楽しめる人気の風呂だ。
炭酸風呂は炭酸が強く、肌に気泡がまとわりつくのがわかる。ぬるめのお湯なので長湯を楽しもう。温鉱石うたた寝湯は天然鉱石を敷き詰めた床に寝転んで鉱石のパワーを体感する。じんわり温まるので気持ちがよくて本当に寝てしまいそう。
水風呂も露天エリアにある。ということはサウナも露天エリアにあるということだ。男性はドライサウナと、超微粒子のスチームによって息苦しさを感じずに発汗できる塩釜蒸気浴の2種類。女性は自動ロウリュウ熱波が設置されたサウナと塩釜蒸気浴の2種類。屋外にあるのでサウナから出てすぐに外の風に当たれるのが気持ちよい。
湯上がりの一杯やマッサージで癒やしのひと時を
湯上り施設が充実しているのも『極楽湯』の特徴の一つ。食事処は広く、大きな窓と梁を巡らせた高い天井が開放感を演出する。テーブル席と畳敷きの座敷があるので、お好みの席を利用しよう。定食、お重、ご飯もの、そば、うどん、酒肴、甘味などメニューも多彩。食事処内にキッズスペースがあり、DVD観賞もできる。
ほぐし処ではボディケア、足つぼ、タイ式ストレッチなどの施術を受けられる。入浴前の予約がおすすめだ。韓国式あかすりのコーナーでは男女リンパエステも受けられる。一度体験するとクセになるというから、ぜひ、チャレンジを。
さらに漫画コーナーやコインマッサージ、ゲームコーナー、物販コーナー、青果売場などがあり、湯上りを楽しむアイテムもひと通り揃っている。
近くにスポーツセンターがあることもあり、ランニング&スパという利用の仕方もある。受付を済ませ、ロッカーで着替えをした後に外出し、ランニングや散歩、スポーツなどを楽しみ、帰ってから通常どおり入浴できるというもの。昨今のランニングブームもあり、利用者も増えている。
『極楽湯 千葉稲毛店』は、これだけの充実した施設を、時間制限なく、安く利用できるのが最大の魅力。冒頭にも書いたが、オーツパークのレジャー施設などと組み合わせて1日レジャーコースを組み立ててみるのもいいかもしれない。
取材・文=塙 広明 写真=極楽湯 千葉稲毛店