◆散歩コース◆
体力度:★★☆
難易度:★★☆
- 登山シーズン 3月~6月 9月~12月
- 最高地点 1204.8m(三ノ塔)
- 歩行開始地点 761m(ヤビツ峠)
- 歩行時間 4時間40分
- 歩行距離 約12km
ヤビツ峠バス停
バス停から車道をいったん下り、富士見橋を渡ったら左折。少し行くと登山道入口。道標がある。
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登山道入口
最初は樹林帯の中を登って行く。林道を横切って上がって行くとガレ場の急坂。二ノ塔は近い。
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二ノ塔
二ノ塔から三ノ塔は見えているが、遠いのか近いのかが判別しにくい。歩けばたったの15分で三ノ塔。
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三ノ塔
三ノ塔に新しいトイレと休憩所ができたので、ゆっくりして行こう。大下りに注意して烏尾山へ下る。
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烏尾山
山頂から戸川林道まで展望のない森の中をひたすら下る。約1時間20分で林道へ出る。
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新茅荘
右手に新茅荘を見て大倉へ約1時間。ここからは平坦な林道。丹沢の名水、竜神の泉で水を飲んで大倉へ。
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ゴール
大倉バス停
アクセス:
[行き]小田急小田原線新宿駅から秦野駅へ。秦野駅から神奈川中央交通バスでヤビツ峠バス停へ。片道約2時間10分
[帰り]大倉バス停から神奈川中央交通バスで渋沢駅北口へ。渋沢駅から小田急小田原線で新宿駅へ。片道約1時間40分
秦野駅からヤビツ峠行きは、土休日は7、8、9時台で5便あるが、平日の午前中は8時台の1便だけ。乗り遅れたときは蓑毛まで行き、ヤビツ峠まで歩く。約1時間10分。
表丹沢のヤビツ峠から表尾根を歩いて塔ノ岳に上がり、大倉に下りる縦走路を表尾根コースと言っているが、これはなかなかのロングコースで、季節によっては途中から暗くなったりもする。
ということで、計画は途中の烏尾山から下山するというコースにした。この短距離ルートでも表尾根の醍醐味は味わえると思う。
バスはヤビツ峠が終点。多くの乗客は大山に向かう。ここから大山山頂を目指すのが一番早い。こちらは車道歩きで、いったん下る。
半時間も歩くと富士見山荘跡に。2012年に火災で焼失した茶屋で、おにぎりや飲み物を仕入れられる表尾根縦走の最終店舗として重宝したものだが、残念である。今は更地になっている。
左の林道に入るとすぐ登山口。最初は森の中を登り、後半はガレ場もあるややきつい登りになる。登山口から約1時間で最初の山頂、二ノ塔へ到着。先客が何人もいる。どこからともなく話し声。「三ノ塔が遠そうだわ、今日はここまでで十分……」。
三ノ塔山頂から、表尾根の山々を望む
あまりにも早い撤退である。遠くに見えるが、歩けばすぐというのが三ノ塔。実際歩いてみると、たったの15分。山頂には新築の休憩所があり、小屋内で休憩できる。山頂は広い平地で、眺めは抜群。ここで昼食にしてから烏尾山への大下りに入る。
烏尾山の山頂に立つ烏尾山荘が見える。その先、表尾根の稜線が見えた。塔ノ岳山頂は雲で見えないけれど、いい眺めだ。これぞ表尾根。大下りのクサリ場を下って烏尾山へ到着。
本来の表尾根コースはこの先、行者岳(ぎょうじゃだけ)、新大日(しんだいにち)、塔ノ岳へと続くが、今回はここから撤退ルート、いや烏尾尾根コースを下ることにする。
戸川林道まで標高差600mを、ひたすら下る。膝が少しがくがくしてきた頃に、ようやく林道へ出た。
大倉からバスに乗って、渋沢駅前にある老舗山麓酒場へ。大好きな“反省会”が待っている。
山歩きメモ
このコースにはピークが3カ所あり、二ノ塔からも三ノ塔からもエスケープできるルートがある。その点では何かあった場合も安心できる。二ノ塔から菩提原バス停まで約2時間少々の下り、三ノ塔から大倉バス停までも2時間少々。
アドバイス
2019年秋の台風で二ノ塔から三ノ塔の間が土砂崩れで崩壊。通れるが、両側が切れ落ちているので要注意。三ノ塔から烏尾山の大下りにはクサリ場。烏尾山からの下りも台風の影響あり。
バリエーションコース 表尾根縦走
烏尾山から5時間30分のロング縦走に挑戦
烏尾山から下りずに尾根をそのまま縦走するのが表尾根コースだ。行者岳から新大日、塔ノ岳へと続く。烏尾山から塔ノ岳へはおよそ2時間30分。バス停のある大倉への下山は3時間ほどみたい。健脚コースである。
いろは食堂
旬の食材、新鮮な魚介をあてに素敵な反省会
渋沢駅の近くにある一見普通の食堂だが、普通ではない。山麓酒場としての風格がある。それは美味しい料理と美味しいお酒、定食も美味しいから。ということで、昔から山帰りに寄る登山客も多い。つまみは本日のおすすめを。
◎11:00~17:00(17:00以降は電話で予約を)、木休。渋沢駅から徒歩2分。☏0463-88-1826
取材・文=清野編集工房
『散歩の達人 日帰り山さんぽ』より