地図をくるくる回してしまう
吉玉 : 回します。進行方向を上にしてないと、どっちに曲がっていいかわからなくなるじゃないですか。
中村 : 私は回さないですね。地図は常に北が上の状態で見ます。
吉玉 : えー! じゃあ、目的地が南だったら、下に下に進むことになりますよ?
中村 : それ、そんなに困ることですか?
吉玉 : 下に進むとしたら、後ずさりしていかなきゃ道わからなくなりません?
中村 : 後ずさり……???
”地図をくるくる回してしまう”共感度
中村 ☆☆☆☆☆
駅にある案内図など「北が上じゃない地図」を見てもそのことに気づかない
吉玉 : えっ!? 駅の案内図って北が上じゃないんですか?
中村 : 駅に掲示されている地図は、地図のある壁の方角が上になっていることが多いんです。東側の壁に掲示された地図なら、東が上。
吉玉 : 知らなかった……! 地図ってぜんぶ北が上じゃないんですね。
中村 : 吉玉さん、さっき駅の案内図見てましたよね……?
吉玉 : 手元にある紙の地図となんか違うな~とは思ったんですよね。そっか、紙の地図は北が上で、駅の案内板は別の方角が上だったからなんですね。
中村 : だから手元の地図をくるくる回してたんですね。
中村 ☆☆☆☆☆
カーナビやグーグルマップのナビ機能に酔う
吉玉 : これはないです。
中村 : 初めて「ない」が出ましたね!
吉玉 : 酔うことはないです。でも、スマホのグーグルマップの画面を指でつまんで縮小するじゃないですか。そのあとまた拡大すると、もう方向がわからなくなってて途方に暮れます。
中村 : なんのために縮小するんですか?
吉玉 : グーグルマップを見ていても道に迷ったとき、来た方向を確認したくなるじゃないですか。たとえば駅から出発したとして、駅がグーグルマップの画面から見えなくなると、縮小して確認したくなりません?
中村 : それはまぁ、わかります。
吉玉 : でも、いったん縮小して元に戻すと、「ここはどこ……?」ってなるんです。
中村 : 縮小、そんなにリスクの高い行為だったとは……。
中村 ☆☆☆☆☆
最初の一歩を勘で歩き出す
吉玉 : わかります。とりあえずは勘で歩いてみて、グーグルマップ上の青い丸が思い通りに進んだら「こっちでいいんだな」ってわかります。
中村 : 歩き出す前にわかりませんか? 周りの建物とかで。
吉玉 : 周りにわかりやすい建物があるときはわかります! でも、目印になるものがない場所は困るんですよね。
中村 : それでよく登山できますねぇ(※吉玉は登山経験者)
吉玉 : 登山道はあちこちに道標(目的地を示す看板)があるので。街は道標がないじゃないですか。「目的地 こっち→」みたいな道標が500m置きにあれば私だって迷わないのに。
中村 : みんながみんな、吉玉さんの目的地に行くわけじゃないですからね……。
中村 ☆☆☆☆☆
ショッピングモールで同じ店にばかりたどり着く
吉玉 : 中央が吹き抜けになってるロの字型のショッピングモールなら大丈夫。でも、ふたつのビルにそれぞれ「EAST」「WEST」みたいな名前がついてて途中でつながってるようなショッピングモールは無理です。
中村 : たしかに、覚えにくさはありますね。知り合いにも、屋外なら迷わないのにショッピングモールでは迷子になるって言う人がいます。
吉玉 : 景色に変わり映えがないからかも。私は行きたい店が「EAST」にも「WEST」にもあるとき、迷子によるタイムロスが生じるのが嫌ですね。私の行きたい店を同じビルにまとめてほしい。
中村 : 方向音痴とかいう問題じゃなくなってる。
中村 ★☆☆☆☆
個室居酒屋がニガテ。トイレから戻ってこられない
吉玉 : わかる!! 間違えて知らない人たちの個室に入っちゃうのが怖い。完全な個室じゃなくて、パーテーションやすだれで仕切ってるくらいがいいです。すだれの隙間から同行者が見えたら安心して戻れるから。
中村 : トイレに行くとき、来た道を覚えておけませんか?
吉玉 : 曲がり角を曲がってるうちに道がわからなくなるんです。
中村 : 居酒屋ってそんなにたくさん曲がり角あります?
中村 ☆☆☆☆☆
東西南北ではなく前後左右で言ってほしい
吉玉 : 実は私、脳内では東西南北がスッと出てくるんです。
中村 : と言うと?
吉玉 : たとえば埼玉県の位置を「東京の上」って言う人いるじゃないですか。私はあの言い方が気になって。ちゃんと「東京の北」って言います。
中村 : なるほど。
吉玉 : 47都道府県の位置を説明できるし、地理の成績もわりと良かったです。ただ、地図上じゃなくて現実世界になると、とたんに東西南北がわからなくなるんです。
中村 : グーグルマップからストリートビューへの変換ができないということですね。
吉玉 : まさにそれです! だから、現実世界では前後左右で言ってほしい。
中村 : 現実世界じゃない別世界を生きてる人みたい。
中村 ★☆☆☆☆
太陽を当てにする
中村 : これ、なんですかね?
吉玉 : やりませんか? たとえば、グーグルマップに「南に進みます」って言われたものの南がわからないとき、昼間なら太陽に向かって歩くんです。太陽って、朝なら東、夕方なら西にあるじゃないですか。「太陽があっちだから、南はこっちだ!」ってわかるんです。
中村 : 季節によって方角ちょっと変わっちゃいますよ。
吉玉 : そうなんですよ、そこが難点。山なら方位磁針を見るんですが、街だと方位磁針を持ち歩いてないので、太陽しか目印がない。
中村 : 太古の人みたいですね……! 現代は方位磁針のアプリとかあるので是非。
中村 ☆☆☆☆☆
グーグルマップに向かってしゃべったり怒ったりする
吉玉 : あー、声には出さないけど、内心ではちょっとイラっとしてますねぇ。
中村 : どんなふうに?
吉玉 : 「東西南北じゃなくて左右で言ってもらえませんかね?」とか。
中村 : 左右だと、そのときの吉玉さんの向きで変わってきちゃいますよ。
吉玉 : それはわかってるんですけど、それならせめて「駅を背に右」とか言ってほしい。建物は動かないから。
中村 : まぁ、そういう機能が発達するといいかも……?
中村 ☆☆☆☆☆
駐車場に止めた自分の車を探し出せない
吉玉 : 運転しないけどわかります。実家に行くと、母もよく駐車場で迷ってます。
中村 : 遺伝なんですかね?
吉玉 : ディズニーランドの駐車場とか、あの広さヤバくないですか? 今まで同行者のお陰でたどり着けてたけど、私だけなら絶対に何時間もさまようだろうし、怖くて行けない。
中村 : まるで森の話をしているみたいですね。
中村 ☆☆☆☆☆
方向音痴あるある、共感できるものはありましたか?
私はほとんどに共感できてしまいました。やっぱり。
こんな私でも数ヵ月後には、居酒屋のトイレから迷わず戻ってこれるようになっているはず!
方向音痴克服プロジェクト、次回は実際に街を歩いてみます!
文=吉玉サキ(@saki_yoshidama)