清掃工場の余熱を利用した地球にやさしい温浴&健康施設
千葉県立船橋県民の森やふなばしアンデルセン公園へのアクセス路にもなっている県道288号沿いにあり、船橋市北部清掃工場の白い煙突が目印。「MEGURU SPA」と表示された外観はスポーツクラブのような洗練された雰囲気を感じる。
入館したら下足ロッカーキーをフロントに預け、引き換えにリストバンドを受け取る。このリストバンドがあれば、別途料金がかかる軽運動室を除けば全館利用できる。これで500円というのだから安い! 6回分の回数券2500円を購入すれば1回分が400円ちょっと。公営施設とはいえ、まさに驚きの料金だ。タオルのレンタルはないので持参もしくは購入すること。
炭酸泉の露天風呂と男女週替わりのサウナが人気
まずは大浴場へ。自然光を採り入れた明るい浴室で、男女別の2つの浴室はやや趣が異なるが、大きな浴槽と水風呂、人工炭酸泉の露天風呂の3つがある。シンプルな造りだが、人気の人工炭酸泉があるのはうれしい。
このほか、フィンランドサウナとスチームサウナの2種類のサウナがあり、1週間ごとに男女が入れ替わる。
風呂、プール、トレーニング、娯楽室など遊び放題
『ふなばしメグスパ』は入館料が安いので、地元の人は銭湯感覚で大浴場のみを利用することも多いが、併設する温水プールもぜひ利用したい。更衣室は大浴場と併用なので、更衣室から温水プールに行ける。温水プール利用時は水着とスイムキャップの着用を。レンタルはないので持参するか購入することになる。
全長15m、水深1.1mの歩行浴プールと、水流で全身、足元、腰をマッサージするジェットマッサージ浴槽も備えている。火曜日10時から45分間、アクアウォーキング&トレーニング(要予約、1回600円)を開催しているので、タイミングが合えば参加してみよう。広々としたテラスでは、日光浴も楽しめる。
このほか、卓球台を置いたフリースペース、囲碁や将棋、トランプ、オセロなどの無料貸出しを行っている娯楽室、フィットネス器具を置いたトレーニングルーム(要運動靴着用)などがあり、家族やグループで行けば1日たっぷり遊べる。
和洋中の食事も、船橋の地産商品もおまかせ
メグスパ食堂ではラーメン、定食、そば・うどんなどのほか、たこやき、ポテトフライ、デザートなどの軽食も用意しているのでランチにも困らない。一番人気はメインおかず、小鉢、ごはん、みそ汁、漬物が付くメグスパ定食700円。
地元の新鮮野菜やパン、手作りジャムなどを販売する産地コーナー「ふないち」では、ふなばし産品ブランドも販売する。食堂と産地コーナーは入館料なしでも利用できる。
企画担当の方は「日常のリフレッシュや健康増進施設として利用されています。ふなばしアンデルセン公園や船橋県民の森に近いので、外で遊んだ帰りに汗を流してさっぱりいい気分で帰るのもおすすめです」と話す。
ワンコインで入浴からプール、卓球、トレーニング、ゲームなどが楽しめて、食事も買物もできる。さらに、122台用意された駐車場も無料というのだから、こんなにリーズナブルに遊べる施設はめったにない。「今度の休日、どこに行こうかな?」と迷ったら、一度訪ねてみてはどうだろう。
取材・文=塙 広明、写真=ふなばしメグスパ