小さなお店にカラフルなサンドイッチがいっぱい!
吉祥寺駅から井の頭通りを三鷹方面へ歩くこと15分。コーヒーショップの並びに、サンドイッチのお店『メルシー』が見えてくる。小さなお店に足を踏み入れると色とりどりのサンドイッチが棚いっぱいに並んでいる。断面がすごい! あれもこれもとずっと見ていられる。どれにしようかと悩みつつも、ときめきが止まらない…!
肉も野菜もたっぷりと! これでもかと重なる食材にびっくり
まずは、お店のスペシャルであるMerciオリジナルサンドをチョイス。旨味がたっぷりの特製ミートパティに、シャキシャキのレタス、フレッシュなトマト、名脇役として忘れちゃいけない目玉焼き。さまざまな具材が層になって、ひとつのおいしさを作ってくれる。
定番だからこそ、お店の個性を感じられるB.L.T.。『メルシー』の特徴はなんといってもそのボリューム感。パンにマヨネーズを薄く塗り、レタスをのせてレッドオニオンを重ねる。さらに香ばしく焼かれたベーコンを置いて、オリジナルソースをスプーン1杯半ほどかけていく。その上からトマトと目玉焼きをオン! 厨房のスタッフは器用に具材をのせていく。
大胆すぎるバスクチーズケーキのサンドにドキドキ
「具材に何を入れようか、常に試作を繰り返しています」と長澤さん。
サンドイッチに何を挟むのか。永遠の問いに、2021年冬、ひとつの新しい答えが。
おいしくて、美しければ何だってあり。だから『メルシー』ではバスクチーズケーキだって大胆にサンド! 濃厚なバスクチーズケーキはお店の自家製。これだけでも十分おいしいのに、控えめな甘さの生クリームとパンで挟むことで、より完成度の高い贅沢なデザートサンドに仕上がっている。
商品も人も魅力がたくさん。駅から遠くても歩いていきたい
『メルシー』は売り場も厨房もすごく広いというわけではない。それでも厨房には3人ものスタッフが立ち、各々の持ち場で、せわしなく手を動かしている。鉄板でお肉を焼いたり、フライヤーでは卵を揚げたり。具材を積み上げてはサンドしてカットして……。すべてが手作りなのでとにかく忙しそう。けれども、みなさん和気あいあいとしながらその作業をとても楽しんでいる様子。
色とりどりでおいしいサンドイッチと、自由にレシピを進化させる発想、厨房から伝わる和やかなムード。吉祥寺駅からも三鷹駅からも少し歩く場所にあるけれど、この小さなお店にはたくさんの魅力がある。
構成=フリート 取材・文・撮影=宇野美香子