日本に酒蔵は1500軒以上ある
日本酒の酒蔵を名乗るには、清酒の製造免許が必要です。2020年2月に国税庁課税部酒税課発行した「清酒製造業の概況(平成30年度調査分)」。これは、清酒製造者に対して行ったアンケート調査の結果を記した書類なのですが、調査に対して回答があった清酒製造者は1512件。無回答もあったと想定すると、2018年の時点では、これ以上の軒数の酒蔵があったと考えられます。実際には、稼働していない酒蔵がある可能性も高いですが、それでも現在日本酒を製造している酒蔵は1000軒以上あると言われています。
酒蔵が多い県はどこ?
酒蔵の分布をみると、東北地方、関東甲信越地方に集中。なかでも新潟県は実に89軒もの蔵があり、全国で最も酒蔵の多い県であることがわかります。とはいえ、北は北海道から南は沖縄まで、47都道府県すべてに1軒は日本酒の酒蔵があり、まさに全国津々浦々で日本酒を造る文化が根付いていると言えるでしょう。
取材・文=高橋健太(どてらい堂) 監修・取材協力=はせがわ酒店