ドコモタワー⇔台北101
台北を象徴する摩天楼が新宿に出現!
JR新宿駅新南口改札口先のオープンデッキ越しに見るドコモタワーは、誠品生活の本丸である信義店前にそびえる『台北101』そのもの。左手のビルもイイ味出していて好感が持てる。
ひさご通り商店街⇔華西街觀光夜市
思わず名物の蛇料理屋を捜すほどリアル
台北の浅草寺にあたる名刹が龍山寺。その裏手に続く有名夜市と、同じく浅草寺裏手に位置するひさご通りは、道の奥行きはさておき同じアーケード形式で、少し怪しげな枯れ具合までクリソツ。
渋谷駅前⇔西門站周辺
何はなくとも円筒形とヤングな熱気
若人の集う西門站は、渋谷の繁華街とよく似ている。そこにそびえる円筒形付きビルは、『銭櫃』なるカラオケ店。これがますます渋谷との類似を補強。東京で『109』を見上げる我々を台北へ連れ戻してくれる。
後楽園⇔台北小巨蛋
東京台北、ドーム形つながりの奇縁
台北小巨蛋(台北アリーナ)は、総合スポーツ施設にしてコンサートも開かれるドーム型の大型施設。ドーム形つながりで、東京ドームをラクーアとの連絡橋あたりから見ると、完全に台北と化す。
両国国技館⇔台北車站
台湾愛はサイズの壁を乗り越える
機能として東京駅に相応する台北車站(台北駅)だが、外観の類似にこだわるなら両国駅前の国技館に軍配が上がる。凜々しい姿を駅前で見上げた後、思わず台湾ドルで電車賃を払いそうになった。
増上寺大門⇔台北府城北門
路上の朱色の文化遺産と茶の香り
台北が城壁を持っていた頃の名残が北門。路上に残された朱色の姿は、増上寺の大門と入れ替わっても違和感なし。さらに大門は側に『天仁茗茶』まであって台北気分を盛り上げてくれる。
上野駅(公園口側)⇔圓山站
丘陵の麓の文化ゾーン
圓山站は山の麓にあり、立派な市立美術館と公園、日本由来の臨濟護國禪寺なんて仏閣もそろっている場所。文化の香り高く、上野公園を彷彿とさせる。新しくなった上野公園口とも見た目も似てきた。
※ここから先は下のリンクからGoogleストリートビューの風景を比較して仮想散歩を!
水天宮前駅⇔行天宮站
お宮と下町のコラボ
行天宮という大きなお宮を中心に、下町風の街がおだやかに形成されている雰囲気は水天宮そのものでしょう。
日比谷駅⇔台大醫院站
公園から政府の重要機関にいたるロケーション
駅の脇は二二八和平公園。中を抜けると皇居前風の広場、その先に国会議事堂⇔総統府。ロケーションもそっくり。
青山一丁目駅⇔大安站
都心部の落ちついた高級エリア感
大安は「天龍区」とディスり気味に称される屈指の高級エリア。都心にあってハイソな落ちついた空気。裏筋にバーやレストラン。
池袋駅⇔板橋站
急速な発展が街にメリハリを生んでいる
板橋站は郊外感のある大ターミナル駅、駅回りのデパートはキラキラしているが、ちょい離れると下町感漂っている。
秋葉原駅⇔忠孝新生站(八徳路一段)
電気街は日本だけの物ではない
秋葉原のラジオ会館に相応する「光華商場」を中心にパソコンショップが密集している大通り「八徳路一段」の周辺は看板見ただけでも葉原駅前っぽい。新しく出来たガラス張りのビルが、らしさをさらに強調。
秋葉原にはオタク系グッズの宝庫という顔もあるが、そちらとの類似点は西門か、台北駅の台北地下街 [Y区]。
錦糸町駅⇔萬華站
どちらも昔ながらのローカル感が心地よい
台鐵(JRのようなもの)台北站の一駅隣ながらローカル感漂う萬華站は、台北の元祖・下町エリア。立派な駅ビルを降りると下町風情あふれる商店街が広がる。
御徒町駅(アメ横)⇔迪化街
観光客と地元民でごったがえす密度の高い問屋筋
観光地化がすくすく進む古い問屋街が迪化街の、昼間からごった返す様はアメ横だ。アメ横の中程にあるお寺、「摩利支天徳大寺」に相応する「霞海城隍廟」もあるからますます迪化街。上野寄りのアメ横入り口付近にならぶ観光客用飲食ゾーンは士林夜市にも似てるかも。
青海駅⇔劍南路站
郊外感ある巨大ショッピングモール
駅前に大観覧車付きの巨大ショッピングモール「美麗華百楽園」を筆頭にイケアや大箱ホテルなどなど建ち並ぶ再開発エリア。何かと建物が大きく、買い物関係の施設ばかり目に着くあたりがお台場の青海駅っぽい。『パレットタウン』閉業が決まり、比較しにいくなら今のうちだ。
浅草橋駅⇔北門站(華陰街)
通の通うおもしろ問屋筋
華陰街は北門站~台北站の北側にかけて伸びるレトロな問屋街。洋服や日常品、包装品の専門店などが揃う。B級グルメも豊富で浅草橋駅周辺のノリ。
三越前(日本橋)駅⇔市政府站
洗練された都会の街並み
市政府站には台湾屈指の書店にして文化発信基地である『誠品生活』のフラッグ店があること。さらに『三越』、高級ホテルもそろっておりまさに日本橋。
羽田空港第1ターミナル駅⇔松山機場站
東京人御用達のジモティ空港
羽田から直行便が出ている松山機場(機場=空港)は規模的にも羽田空港に似ている。電車で直結していて街中にあるあたりもそっくり。
六本木駅⇔南京復興站
外国人の目立つ繁華街
南京復興站は外国人の多い繁華街のひとつ。高級ホテルが多く、高架線、高級ホテル、レストランも多い。ビルの並び具合と五叉路の交差点など、見た目も類似。
吉祥寺の中道通り⇔東門の永康街
狭く細長い道にセンス良きショップが並ぶ
中道通りと永康街は、オシャレな店と昔ながらの店が入り交じっていて、脇に公園があるところまで似ている。近くにあるハモニカ横と東門市場のレトロな雑踏感も共通。
中目黒駅⇔中山站
おしゃれ裏筋度がますますアップ
最新雑貨やファッションの密集地帯が中山站周辺。緑道沿いの町並みは目黒川沿いに重なって見えなくも……ない。
下北沢⇔台電大楼站(師大路)
ゆるやかな地元若人の街
台電大楼站近くの師大路はおだやかな学生街の風情。美しい緑道を中心に左右に伸びる脇道に、お手軽料理店やしゃれたカフェ、雑貨系の店が見え隠れ。ポップなフンイキが下北沢っぽい。
築地市場駅⇔中山國小站(晴光市場)
路地を通り抜ける感覚が似てないだろうか
台北には歩いているだけで楽しい魅力的な市場があちこちにある。その中で、路上にひしめく店の感じと規模と飲食店の数は、市場現役時代の築地市場と晴光市場周辺が近いと感じる。
神保町駅⇔公館站
公館站は古書店もあるが数は少ない
東大にあたる国立台湾大学はじめ、複数の学校が集まる学生街。エスニック料理店とスポーツ用品が多く目につき、値段はお手頃でイマドキの神保町界隈の雰囲気。
二子玉川駅⇔芝山站(天母)
どちらも高級住宅街の裾野なり
台北市内の北側端、丘陵地帯に広がる高級住宅街が天母。その裾野にある芝山站には、日系デパートの遠東SOGO、しゃれた建物も散見され、二子玉チック。高架式の駅もそれっぽい。
文=奥谷道草 写真=奥谷道草・編集部・李唯伊(東京) ・William Hsing(台北)
比較協力=William Hsing(Filo Design)、唐澤千帆(帆帆魯肉飯)、王韋利
『散歩の達人』2021年7月号より一部加筆