常に新しい気持ちよさを追求して、頻繁にリニューアルを繰り返す
露天風呂、サウナ、岩盤浴を持つ、2003年オープンのスーパー銭湯だ。2016年に全館フルリニューアルして、高濃度ナノ炭酸泉や4D岩盤浴を導入。さらに2020年のリニューアルではオートロウリュウが導入された。
かなり頻繁にリニューアルを繰り返し、新しい設備を取り入れている印象だ。マネジャーであり、2代目でもある石井さんに施設の内容、そしておすすめの楽しみ方を聞いてみた。
リニューアルを繰り返し、もっと楽しんでもらえる場所に
「スーパー銭湯として、風呂に入るだけではなく、もっと楽しめる場所にしたい。そのためには、なるべく新しい設備を整え、心地よさを提供していくことも必要」と話す石井さん。ヘビーなサウナーでもある。そのため、マネージャーとしての目線と、サウナーとしての目線を持ちながら2020年のリニューアルを進めた。
こだわりの一つは動線だ。サウナ、水風呂、外気浴を一つのセットとして一つの動線内に入れ、スムーズに移動できるようにした。また、露天風呂の横にリラックスチェアとテレビを置き、ゆったりと外気浴ができるようにした。それ以外にも、水風呂を低い温度に管理したり、館内のレストランのメニューにも工夫をしたり。サウナーにとってうれしいツボを押さえたことにより、評価は大きく上がったと話す。
それでは、石井さんおすすめの楽しみ方はコレ!
炭酸泉は、炭酸ガスの温熱効果により、温まりやすく保温効果が長持ちするといわれる。まずは37〜38℃とぬるめの高濃度ナノ炭酸泉で、5分から10分。軽く血行を促進し、発汗しやすい状態を作る。
体がぽかぽかしてきたところでいよいよサウナにイン。熱せられたサウナストーンに自動で水がかけられ、熱い水蒸気を発生させるオートロウリュウは、マイルドとストロングがあり、1時間に1回ずつ開催される。ストロングはかなり熱いと大好評だが、くれぐれも体調にはご注意を。体を慣らしてから、徐々にハードにしていこう。
12.7〜13℃!キンキンに冷えた水風呂と外気浴が待っている
熱々の体を、今度は水風呂にドボン。こちらの水風呂の温度は約13℃という、かなりの冷えっぷりだが、特筆すべきはその深さ。2020年のリニューアルで、深さが60cmから70cmになり、男性がしゃがんでも首ぐらいまで浸かる深さがある。さらに夏は、水風呂がミント風呂に!全身がジンジンとしびれるほど冷える感覚になるそうで、ヘビーなサウナーに大好評だ。
キンキンの後は快適な外気浴でリラックス。ゆったりとデッキチェアで体を休めよう。外のさわやかな風に吹かれ、心と体が開放されていく……。
炭酸泉→サウナ→外気浴のセットを3〜4回繰り返すことで、疲れがリセットされ、心地よくリフレッシュ。天気や気温によって、最後を水風呂にしたり炭酸泉にしたりとアレンジしよう。
ストーリーのある岩盤浴? 4D岩盤浴「孝蒸洞」も見逃せない
孝蒸洞(こうじゅどう)は、風・アロマ・熱・音の4つの要素が体験できるのが売りで「ストーリーのある岩盤浴」。1回約25分、「山」「海」「ヒーリング」「ホットヨガ」からプログラムを選べる。
時間になると、落ち着いた声のナレーションと音楽に乗って、ロウリュウによる風が起きる。山は針葉樹の香り、海はペパーミント、ヒーリングはオレンジとラベンダーの香りがなどが熱風に漂い、気分はリフレッシュ。25分は短いように思ったが、びっくりするくらい発汗できる。
また、ホットヨガは40分で800円の別料金。岩盤の上にヨガマットを敷き、レッスンが受けられる。通常は動画によるレッスンだが、月に4回程度は講師によるレッスンが行われているので、こちらも要チェックだ。
汗をたっぷりかいた後はがっつり「サウナ飯」!
館内のレストランは、メニューも豊富でお米がおいしいと評判で、定食、そば、カレー、ビールにおつまみと種類は豊富。サウナー向けにはオロナミンCとポカリスエットを割った「オロポ」も提供しているので、カラカラになった体をオロポで潤そう。
そして「サウナ飯」と銘打ったガッツリ系のメニューにも力を入れている。サウナ入浴後は、落ち着いてくるとなぜか猛烈にお腹が空いてくる。石焼ガーリック炒飯や、厚切りカツカレーなどが空腹を満たす。
レンタルタオル200円はもちろん、アカスリやエステ、ヘアカットもできる。丸一日ゆっくり楽しんでリフレッシュできる「ととのい」スポットだ。
取材・文・撮影=ミヤウチマサコ