商品はすべてオリジナルアイテム!
店舗があるのは、数寄屋橋交差点から歩いてすぐの場所。1階に足を踏み入れると、一筆箋、シール、はがき、便箋や封筒……季節のアイテムからシンプルな定番便箋、カードなどのペーパーアイテムがズラリ! ペーパーアイテム好き、文房具好きなら確実にテンションが上がってしまうこと間違いなしだが、実はこの店の凄いところはセレクトショップではなく「店内に置いてある全てがオリジナルアイテム」ということ! 「社内のデザイナーが全てのデザインを手掛けています。担当者によって個性もあり、商品によってはクレジットも入っているので、『◯◯さんがデザインした商品が欲しい』というお客様もいらっしゃいますよ」そう語るのは、ショップマスターの宇野笑佳さん。
アイテムを眺めていると感じるのは、イラスト入りのものから無地のシンプルなものまで幅広いテイストのものを揃えつつも、どこか“『G.C.PRESS』らしい”統一感があるような気がするということ。可愛らしいイラストが入っていても、なんとなく「大人っぽさ」を感じさせるというか。銀座という場所柄、お店のお客様に贈り物やお礼の品を送る際に使うアイテムを買いに来る人たちが多いというのもうなずける。
また、アイテムを見ていくと、細かく気配りが施されているのがわかる。例えば最近人気だというこの「My Letter Paper colors」というシリーズは、ビジネスでもプライベートでも両方利用できるシンプルさながら、思わず持ち歩きたくなるような表紙デザインや、罫線だけが色違いのラメだったりする「ちょっとした遊び心」がにくい一品。確かにこれなら使いやすそう!
「最近では手書きの機会自体が減っていて、お手紙を書くことに苦手感を感じる人もいますよね。ですので、一筆箋でもイラストのスペースを多くしてみたり、封筒とセットのものでは枚数を少なくしてお求めやすいものを作ってみたりと、時代に合わせた工夫をしています」と宇野さん。そういえば、買ってはみたものの長いこと使い切れない一筆箋がうちにもあるなあ……と思い返してみたり。特に季節もののアイテムはシーズンを過ぎてしまうと出番はまた来年。なるほど、『G.C.PRESS』のアイテムにファンが多い理由も納得する。
地下階ではのし袋やシリーズ物のアイテムが揃う
階段を降りた地下では、シリーズもののシールや便箋、付箋やのし袋などを販売。もちろんこちらに置かれているものも、すべてオリジナル!
中でも目を引くのが、ハリネズミや太陽、四葉のクローバーなど、いわゆる“ラッキーシンボル”を箔押ししたシリーズ。どれも可愛く、それでいて高級感あふれる仕上がりなので、大切な人や目上の方へ送るときでも安心して使用できるはずだ。便箋やカード、ノート、メッセージカード代わりに使える付箋、シールなどアイテム展開も幅広いので、トータルで揃えられるのがうれしい。
地下階の奥には「のし袋」コーナーが! 身近な人のお祝い事の際、せっかくならご祝儀袋にもこだわりたい……そう思ったことがある人は多いのでは? こちらの「のし袋」はどれも素敵でハイセンスなデザインのものばかりなので、他の人たちと差をつけることができそうだ。
地下階でもう1つ気になったのが、こちらのシールたち。もちろんこれらも全てオリジナル。イニシャル入りのシンプルなもの、プレゼントやお礼に使えるようなメッセージ入りのもの、猫や犬、パンダなどの動物モチーフなど……どれも素敵で目移りしてしまう。
「こちらのシールは、大人の方でも使いやすい商品が多いと思います。例えば犬好きの方同士がお手紙をやり取りする時に使ったりするみたいですよ」と宇野さん。
ぐるっと店舗を回るうち、なんだかこの店のアイテムを使って誰かに何かを送りたくなってしまった。そういえば冒頭ではあんな事を言ったけれど、自分はというと手書きの手紙はずいぶん書いてないなあ。顔を合わせていない仕事仲間や友だちも多いし、なにか送ってみようかな。夏っぽいものにしようか、いやここはラッキーシンボルでもいいかも……そんなことを考える。そう、「送る相手」のことを思い浮かべることができる、これこそがペーパーアイテムの醍醐味。
「なかなかお店に足を運べないという方もいらっしゃると思いますので、オンラインショップもぜひご利用いただければと思います」と宇野さん。こんなときだからこそ、アナログなコミュニケーションツールがむしろグッと来るはず。お気に入りのアイテムをぜひ見つけて、そして誰かに“送って”みようではないか。
構成=フリート 取材・文・撮影=川口有紀