女性客や家族連れも多い人気店。

オレンジの看板が目印だ。
オレンジの看板が目印だ。

オレンジの看板と暖簾(のれん)が目を引く坂の途中にあるラーメン店。間口は狭いが、奥に広く、カウンター11席のほか、テーブル8卓10席がある。窓からは飲み屋が並ぶ、天王小路商店街、通称「地獄谷」を眼下に見渡すことができる。女性一人客や家族連れでの来店が多く、アットホームな雰囲気だ。

壁にずらりと並ぶのは、「東京煮干」の文字に、煮干しラーメン、東京タワーなどのモチーフを組みあわせたロゴ。
壁にずらりと並ぶのは、「東京煮干」の文字に、煮干しラーメン、東京タワーなどのモチーフを組みあわせたロゴ。

煮干しと鶏の旨みが凝縮したつけ麺がおすすめ

味玉つけめん970円。思わず後を引く濃厚なつけ汁がたまらない。
味玉つけめん970円。思わず後を引く濃厚なつけ汁がたまらない。

おすすめは、味玉つけめん。つけ汁は、数種類の煮干しを中心にした魚介系、鶏の旨味が詰まった動物系、特製醤油ダレを合わせる。「鶏と煮干しの黄金比」を感じさせる一杯は、濃厚でありながら、コクと風味が抜群だ。
合わせる麺は、のど越しとモッチリとした食感、小麦の旨みを存分に引き立てた自家製の太麺。「並」200g、「中」300gは、同一料金なので、おなかのすき具合に合わせて注文を。トロリとした味玉や、旨みと食感がたまらないチャーシュー、メンマなどのトッピングも秀逸だ。

「香りと食感がいい麺と、濃厚つけ汁をぜひ味わってください」と戸石店長。
「香りと食感がいい麺と、濃厚つけ汁をぜひ味わってください」と戸石店長。

ご飯が進む甘辛チャーシュー

店内の壁や卓上に案内があるので、つい頼みたくなってしまう。
店内の壁や卓上に案内があるので、つい頼みたくなってしまう。

自慢のチャーシューを堪能したいなら、焼豚飯450円(ミニサイズ250円)がおすすめ。

秘伝の特製ダレにチャーシューを絡め、注文ごとにあぶったチャーシューをキャベツとともにご飯の上にのせている。甘辛く味付けされたチャーシューはご飯によく合い、横に添えられた七味マヨと一緒に食べれば、気分はもう最高だ。

取材・文・撮影=速志 淳