凶を“うそ”にして、吉と“とり”替える

「うそ替え神事」とは、前年に授かった木製のうそ(鷽)を神前に納めて新しいうそと取り(鳥)替えることによって、前年の災厄や凶事などの悪かったことがうそ(嘘)になり、一年間の吉兆を招くとされる年始めの伝統行事だ。亀戸天神社では、江戸時代の文政3年(1820)に福岡県の太宰府天満宮に倣って始まったとされている。

そもそも「ウソ」とは山間部に生息するスズメよりやや大きい鳥で、天神様と深いつながりがあるといわれている。かつて太宰府天満宮で祭りが行われた際にうそが害虫を追い払ってくれたことや、「鷽」の字が「學」の字に似ていることから学問と関わりが深い天神信仰では幸運を招く鳥とされ、江戸時代から木彫りのうそは縁起物として庶民に親しまれてきた。

愛らしい表情のうそ像は神社手作り

当日、境内には木彫りのうそを求める多くの人でにぎわう。うそ像は小さいもので高さ約4cmの懐中用(500円)から、大きいものでは高さ21.2cmの特大(8000円)まで11種類、合計で約3万体を用意。これらはすべて神社の神職が心を込めて手作りしたもので、表情や色合いが一体一体微妙に異なるのも見どころのひとつだ。

キュートな表情の木彫りのうそ像を手に入れて、今年一年の開運を願ってみよう。一日に授与される数には限りがあるので、早めに出かけるのがおすすめだ。

開催概要

「うそ替え神事」

開催日:2026年1月24日(土)・25日(日)
開催時間: 8:30~当日分がなくなり次第終了
会場:亀戸天神社(東京都江東区亀戸3-6-1)
アクセス:JR総武線・東武鉄道亀戸線亀戸駅、JR総武線・地下鉄半蔵門線錦糸町駅から徒歩15分

【問い合わせ先】
亀戸天神社☎03-3681-0010
URL:https://kameidotenjin-sha.jp/

 

取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供