自然と共に豊かに生きる北欧の感性に触れる
スウェーデンでは、若い世代の芸術家たちが1880年頃からフランスで学び始め、人間や自然をありのままに表現するレアリスムに傾倒した。彼らは故郷へ帰ると、自国のアイデンティティを示すべくスウェーデンらしい芸術の創造をめざし、自然や身近な人々、あるいは日常に潜む輝きを、親密で情緒あふれる表現で描き出したという。
本展では『スウェーデン国立美術館』の全面協力のもと、19紀末から20世紀にかけてスウェーデンで生み出された魅力的な絵画が紹介される。
約80点に及ぶ作品はすべてスウェーデン人作家によるもので、「自然」「光」「日常のかがやき」をキーワードに、現代のスウェーデンを象徴するウェルビーイングな暮らしのルーツを感じることができる。
スウェーデンの国民的画家カール・ラーションや劇作家としても知られるアウグスト・ストリンドバリなど、世界で注目される作家の作品が展示されるのも見どころだ。
6章に分けてスウェーデン絵画の変遷をたどる
本展では、第1章「スウェーデン近代絵画の夜明け」に始まり、フランス近代絵画との出合いによって影響を受けながら自国の自然や日常の暮らしを描き出すようになる、スウェーデン絵画の変遷をたどる。
特に国民的画家として知られるカール・ラーション(1853-1919)の代表作『ある住まい』の原画が特別出品されるのをはじめ、ラーション家のダイニングルームが描かれた『カードゲームの支度』では、理想的で新しい家族の生活スタイルを提案するものでもあった「ラーション家のあたたかさの秘密」が読み解かれていく。
また第6章「自然とともに―新たなスウェーデン絵画の創造」では、スウェーデン絵画の真骨頂ともいえる「自然」を描くのにふさわしい表現方法のさまざまな模索に迫る。
スウェーデン美術はもちろんのこと、北欧の暮らしや文化にまで触れることができる内容になっている。
開催概要
東京都美術館開館100周年記念「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」
開催期間:2026年1月27日(火)~4月12日(日)
開催時間:9:30~17:30(金は~20:00。入室は閉室30分前まで)
休室日:月(ただし2月23日は開室)・2月24日(火)
会場:東京都美術館(東京都台東区上野公園8-36)
アクセス:JR上野駅から徒歩7分、地下鉄銀座線・日比谷線上野駅から徒歩10分、京成電鉄本線京成上野駅から徒歩10分
入場料:一般2300円、65歳以上1600円、学生1300円、18歳以下・高校生以下無料
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料。
※学生、65歳以上、各種手帳をお持ちの人は、証明できるものを提示。
【問い合わせ先】
ハローダイヤル☏050-5541-8600
公式HP https://swedishpainting2026.jp
取材・文=前田真紀 画像提供=東京都美術館








