神田神保町で行われる100万冊の大バーゲン!
世界最大の古書店街ともいわれる本の街・神田神保町。約130の古書店が軒を連ね、文学や歴史書はもちろん、漫画、児童書、アート、デザイン、音楽などさまざまジャンルの本に出合える。なかには江戸時代の和本や浮世絵を扱う店、映画や演劇関連の本が充実している店、半世紀近く前の漫画雑誌を売る店など特定のジャンルに特化した専門店も多く、ありとあらゆる本がそろっている。
“東京名物”と冠する通り、今ではすっかり東京の秋の風物詩として定着した「神田古本まつり」だが、イベントがスタートしたのは1960年ごろ。「そのころテレビが普及し始めたことによって、本を読む機会が減り神田神保町への客足が減ってしまった。再び客足を戻そうとして始まったのが神田古本まつりです」と教えてくれたのは神田古書店連盟の担当者。
名物は靖国通り沿いの歩道約500m区間で行われる「青空掘り出し市」。店舗前の歩道には100台以上のワゴンがズラリと並び、店舗と書棚に囲まれた“本の回廊”が出現する。狭い通路をものともせず大勢の人が真剣に本を吟味している姿が見られる。そのほか東京古書会館では、珍しい本や貴重な本が見つかる「特選古書即売展」や、博物館や美術館レベルでしか見られない希少本の展示会などが行われる。
「さまざまなジャンルに特化した古書店が参加しているので、こんなお店があったんだなと発見があると思います。自分の知らなかったものに出合える、一種のご縁を楽しんでほしい」(神田古書店連盟)。初日の朝イチなら各店、在庫を豊富にそろえているのでねらい目とのことだ。また本だけでなく、本に携わる雑貨や紙モノも売っているので、好きな人はぜひチェックしよう。
本以外にもお楽しみがいっぱいな街
さらに期間中、街ではこんなイベントも。10月25日(土)・26日(日)には「第33回 本の街 神保町ブックフェスティバル」や「神田スポーツ祭り2025」、11月1日(土)・2日(日)には「第13回神田カレーグランプリ決定戦2025」が同時開催される。
「神保町には数多くのカレー屋やおいしいごはん屋、レトロな喫茶店があり、さらにちょっと歩けばスポーツ用品店や楽器専門店などもあります。神保町っていい街だなと感じてもらえれば」と神田古書店連盟。週末を中心に街を挙げて盛り上がる神田神保町に出かけてみては。
開催概要
「第65回東京名物神田古本まつり」
開催期間:2025年10月24日(金)~11月3日(月・祝)
開催時間:10:00~18:00(最終日は~17:00)
会場:神田神保町古書店街(東京都千代田区神田神保町)
アクセス:地下鉄神保町駅すぐ
【問い合わせ先】
神田古書店連盟☎03-3293-0161
URL:https://jimbou.info/
取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供





