絵画、彫刻、工芸品を通して、ヘビのパワーにあやかろう
『東京国立博物館』のお正月の恒例企画「博物館に初もうで」。22年目となる2025年は、ヘビにまつわる作品やおめでたい作品が大集合する。
脱皮を繰り返す生態や毒をもつ特性もあいまって、人々が古くから不思議なパワーを見出してきたヘビ。本特集では、古今東西の絵画や彫刻、工芸品を通して、美しさ、迫力、面白さ、かわいらしさなど、人々がヘビに重ねてきたさまざまな魅力を紹介する。変化自在の活躍を見せるヘビたちのパワーを浴びながら、新しい年の訪れを感じられるはずだ。
時代や場所、表現方法もさまざまなヘビたちの魅力が炸裂
会場では4章にわたって、異なるテーマでヘビの魅力に迫る。第1章「シンボルとしてのヘビ」では、古今東西の文化のなかでシンボルとなったヘビに注目。ヘビの王が傘となり雨風から守ったという伝説に基づいたアンコール時代の仏像などを紹介する。
第2章「ヘビのかたち」では、古代西アジアでも再生や豊穣と結びつく生き物だったヘビの土偶などを展示。職人や画家の感性を刺激し、古来、多様な工芸品や絵画のなかで表現されてきたヘビが登場する。
また第3章「ヘビと祈り」では、人々の祈りや願いが込められているヘビの造形に着目。新年にふさわしい、縁起のいいヘビたちが集合する。
第4章「物語のなかのヘビ」では、伝説や物語にもしばしば登場する大蛇に着目。日本神話に登場する怪物、八岐大蛇(やまたのおろち)などが登場し、物語の要となってきたヘビたちが、魅惑的な姿を現している。
開催概要
「博物館に初もうで―ヘビ~なパワ~を巳たいの蛇!―」
。開催日:2025年1月2日(木)~1月26日(日)
開催時間:9:30~17:00(金・土は~20:00。入館は閉館30分前まで)
休館日:月
会場:東京国立博物館(東京都台東区上野公園13-9)
アクセス:JR上野駅から徒歩10分、JR鶯谷駅から徒歩10分
入館料:一般1000円、大学生500円、高校生以下及び満18歳未満、満70歳以上は無料。
【問い合わせ先】
ハローダイヤル☏050-5541-8600
公式URL https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2678
取材・文=前田真紀 画像提供=東京国立博物館