七福神が街を練り歩く与野の新春行事
新年の開運を祈って7つの寺社をめぐるお正月の行事「七福神めぐり」。七福神とは、大黒天、毘沙門天、恵比寿神、寿老人、福禄寿、弁財天、布袋尊の7人の神様のこと。七福神信仰は室町時代に民間信仰として起こったのが始まりで、それぞれの神様を祀る寺社をお参りすると延命長寿や商売繁盛といったさまざまな御利益が授かれるといわれる。鎌倉街道(現在の本町通り)沿いに発達した与野には七福神を祀る寺社が点在し、七福神めぐりを楽しむことができる。
1月3日(金)には、与野の新春の恒例行事となった「与野七福神仮装パレード」が行われる。市民が七福神に扮し、約2時間30分かけて7つの寺社をめぐるというもの。三種の御利益を授けてくれるという福禄寿を祀る氷川神社を11時30分に出発。その後は商売繁盛でおなじみの恵比寿神を祀る一山神社、1,500歳の超長寿を全うしたといわれる寿老人を祀る天祖神社、七福神唯一の女神で芸能の神としても知られる弁財天を祀る御嶽社、右手に小づち、左肩に袋を提げた姿が印象的な大黒天を祀る円乗院、福々しい笑顔で幸運を招く布袋尊を祀る円福寺、武将の格好をした知恵と勇気の守り神・毘沙門天を祀る鈴谷大堂の順にめぐっていく。
「本町通りを盛り上げたいと地元有志が発起人となってスタートし、今年で40回目を迎えます。毎年1月3日は晴天で中止になったことがない。天候に恵まれて、パレードができることをうれしく思っています」と話すのは実行委員会事務局の岩﨑道行さん。2人の先達について七福神、ボーイスカウトと続き、その後ろを一般の人も自由についていくことができる。今回は特別にお囃子を演奏する車が行列を先導するので、ますますお正月の雰囲気を味わえそうだ。
七福神めぐりにぜひ記念の押印を!
1月1日(水・祝)~3日(金)の3日間は「与野七福神めぐり」と題して、9~16時の間、各寺社で記念の押印を集めることができる(1カ所100円)。「専用の色紙に集めたい人は1寺社押印の色紙(1,000円)を買って残り6カ所を頑張って集めてください。周るのが億劫な人にはすでに7寺社のスタンプが押印された色紙(2,000円)も販売していますよ」と岩﨑さん。記念の押印に彩られた色紙を自宅に飾って、新年の開運を願ってみては。
開催概要
「与野七福神仮装パレード」
開催日:2025年1月3日(金)
開催時間:11:30~14:30
会場:与野本町通り周辺ほか(埼玉県さいたま市中央区)
アクセス:JR埼京線北与野駅から徒歩15分(上町氷川神社)
【問い合わせ先】
実行委員会事務局(岩﨑氏)☎048ー853ー9798
公式HP:https://visitsaitamacity.jp/events/34
取材・文=香取麻衣子 画像提供=さいたま観光国際協会