今年は黒船来航170年
ペリー率いる黒船艦隊が浦賀沖にやってきたのは今からちょうど170年前の1853年。それを記念し、東京湾フェリーでは所有船舶しらはま丸(3351トン、定員680名)を黒船(サスケハナ号)に見立てて全面的にラッピング。11月25日から定期運航を開始した。
モデルとなった黒船(サスケハナ号)は全長78.3m、しらはま丸は78.8mとほぼ同じ。速度もサスケハナ号10ノット、しらはま丸13ノットとまずまず同じ。黒船の大きさを速さを実感できると各方面から好評を得ている。
また、船内には、当時のイラストや錦絵を布看板などで多数展示。黒船来航の歴史やストーリーをわかりやすく展開している。
黒船に関するイベントクルーズ
東京湾フェリーでは、黒船就航を記念して下記2つのイベントクルーズを行う。
①ペリー来航の足跡と横須賀の伝説を辿るクルーズ
ペリーが停泊した位置や、猿島、浦賀港の燈明堂などをガイド付きでクルーズ。
運航日:11月25日、26日
場所:久里浜ターミナル
時間:久里浜10:15出港→13:40入港
料金:3000円 ※船内には横須賀のグルメ屋台あり
募集人数:500名
②黒船で行く横須賀の夕日と夜景・ソウルフードを楽しむXmasクルーズ
ペリーも見たであろう走水沖からの夕日と富士山をたのしみながら、船内で横須賀の代表的なソウルフードを楽しむXmasクルーズ。ピアノや吹奏楽の生演奏や踊りなども登場する。
運航日:12月23日(土)・24日(日)
場所:久里浜ターミナル(発着)
時間:久里浜発15:25→浜金谷発16:30→久里浜発17:20→久里浜着19:20
料金:5000円
募集人数:150名
ちなみにこの事業は横須賀市の「新たな賑わい創出事業補助」を活用して実現したもの。コロナ禍で傷んだ観光業が今後どのように再生していくのか? その試金石としても注目を集めている。
取材・文・撮影=武田憲人 トップ写真=東京湾フェリー提供