マスターの気配りと癒やしの空間『DINING BAR Bee』[亀有]
1993年7月にオープンした、亀有一の老舗バー。カウンター奥には、こだわりのスコッチを主に 150種ほどの洋酒が並ぶ。「地元の常連さんが90%以上ですね」と、オーナー兼バーテンダーの中山寧(やすし)さん。一番人気は、特製のカンパリソーダ。通常の3倍ほどのカンパリを注ぎ、アンゴスチュラ・ビターズを加える。ほどよい苦味と爽やかな口当たりにリピーターが絶えない。「いいお酒と空間を用意して、お待ちしています」。ワインコルクを埋め込んだレンガと大正時代の柱を基調にした店内の雰囲気に癒やされ、ついつい杯が重なる。
『DINING BAR Bee』店舗詳細
訪ねる度に新たな味わいを楽しめる『Bar Sogno』[亀有]
亀有駅から徒歩1分、立ち食いそば屋の前に立つビルの3Fに突然現れるシックな空間。カウンターに座って一杯飲むと、亀有にいることを忘れてしまう。「一日をリセットして、楽しんで飲んでいただく。そんな空間を演出できれば」。オーナー兼バーテンダーの石塚友陽さんは、海外ビールの専門店で働いていたというキャリアの持ち主。常時ラインナップする100種以上の銘柄には、常にリサーチ&チャージした新酒が加わる。
『Bar Sogno』店舗詳細
エレガントなテキーラの世界の入り口『Gatito』[大井町]
原材料にアガベ(竜舌蘭・リュウゼツラン)のみを用い、厳格な規定のもとに作られたプレミアムテキーラを揃える専門バー。樽熟成をした薄茶色のレポサド、1年以上樽熟成をした褐色のアネホなど、熟成違いのハイボールの飲み比べをしてみるのも楽しい。「驚くような幅の広さが魅力!」とは店主・伊藤裕香さんの言葉。棚には150種以上。店内の有名銘柄のロゴをモチーフにした黒板のイラストにも心が躍る。通いがいがある1軒だ。
『Gatito』店舗詳細
油断ならない!?駅近のオアシス『MONDE BAR』[品川]
バーがあるのは駅ビルの中。真昼間から本格的なカクテルを口にできる。「昼に仕事が終わる方や、買い物途中の女性のお客様がふらりと立ち寄られることもしょっちゅうです」と、バーテンダー。開店当初は、新幹線を利用する出張帰りのビジネスマンが、「マティーニがおいしすぎて終電を乗り逃した」なんてことも。さすがに乗り逃す客は減ったが、おかわりしたさに携帯から列車の時間変更をする様子は多々目撃。
『MONDE BAR』店舗詳細
昼と夜、2つの顔で地元民に愛されてます『Bar縁+』[大崎]
昼間は手製のハンバーグや生姜焼きの定食を供するアットホームなカフェ。これが夜になると、グッとムーディなバーとなる。カウンターに飾られる生花は高貴な香りを漂わせ、通りを走る車の明かりがステンドグラスの窓から漏れ入る。オーナーの伊藤健さんは、銀座の会員制バーやホテルのメインバーなどで研鑽(けんさん)を積んできたバーテンダー。バックバーには希少なウイスキーが並ぶ。“バー不毛地帯”と言われる界隈に2011年に登場して以来、重宝される存在だ。
『Bar縁+』店舗詳細
取材・文=沼 由美子、山本晃市 撮影=門馬央典、小野広幸