吉祥寺喫茶カレーの新しい伝統ここにあり!『BlueBird』
アメリカンダイナー風のスタイリッシュなインテリアながら、実は「カレーが人気の喫茶店」という吉祥寺カレー王道スタイルを踏襲。サラサラ系の欧風ルーの中に感じる確かな旨味は、人気店『ペパーミントカフェ』での調理や『モンタナ』での修業経験を持つという店主・田浦さんの経歴からも納得。衣に粉チーズを使ったサクサクのミラノ風カツにルーを絡めて、自家製ピクルスとともに頬張れば、駅からの遠さを補って余りある魅力に脱帽してしまうはず。
『BlueBird』店舗詳細
30種のスパイスがマイルドに融合『momo curry』
タマネギなどの野菜やフルーツが生み出す濃厚でまろやかなルーの上に、約15種類の季節野菜がたっぷり。主役級の素揚げ野菜の奥に、ひょっこりチキンが顔をのぞかせるのもうれしい。追加トッピングのチーズや半熟卵を乗せれば一層まろやかに。店主・佐藤さんは「食は直接体に入るものなので健康も意識します」という。現在では、玄米のほか平日裏メニューの和定食も提供。カレー屋でありながらギャラリーやライブなどの需要も多い。
『momo curry』店舗詳細
ラム酒がほんのり香る大人のカレー『Bar Balança』
深夜の吉祥寺で本格的なカレーを味わいたい時は、ここへ。一押しは、牛脂で炒めた牛ひき肉とタマネギをベースに、16種類のスパイスを加えたキーマカレー。店で潰すホールスパイスの芳醇な香りと、最後に一吹きするラム酒が香る一皿だ。口に入れたとたんあふれるほろ苦い香りのあとに、牛肉とスパイスの旨味、そして時を置いて、まろやかだが確かな辛さが広がる。ノーチャージながら、ブラジルの「カシャーサ」など珍しい酒やリキュール類も豊富。
『Bar Balança』店舗詳細
構成=前田真紀 取材・文=増山かおり 撮影=井原淳一