Plateau books(プラトー ブックス) [新刊・古書]
心地よい空間で読書の喜びにひたる
店主の中里聡さんは建築家。自ら設計した店内に並ぶ本は、建築関係にはじまり、社会学、哲学、自然科学、料理と多岐にわたる。中央の大きなテーブルでは、コーヒーや漢方茶を飲みながらくつろぐこともできる。「本は自分でめくらないかぎり読めないですよね。押しつけがましくないんです」と話すように、空間や選書が主張しすぎず、訪れた人それぞれの心地よさを尊重してくれるような空気が流れる。本を選び、読むことに没頭できるところだ。
こんな本、売ってます
『Plateau books』店舗詳細
【閉店】Pebbles Books(ペブルズ ブックス) [新刊]
本という種が無数に育つ自然の庭
1階には新刊、雑誌、文庫、絵本など、2階には人文、哲学、歴史と、一軒家ならではのジャンル分けが楽しい。1階では最新の情報に目を通しつつ気軽に読めるものを、2階はすこし背伸びをして何かを深く考える助けになるものを。気分や目的に応じて、本を選ぶ贅沢を味わうことができる。店主の久禮亮太さんは、本を並べ棚をつくることを「庭づくり」と言う。豊穣な実りのなかから、自分の目で何かを発見したい。
こんな本、売ってます
『Pebbles Books』店舗詳細
こどもの本屋 てんしん書房 [新刊]
ロングセラーから新定番まで
店主の中藤智幹さんが、1冊1冊しっかりと選んだ絵本と児童書がおよそ5000冊。近所の子供たちが、学校が終わったあとに立ち寄り、本を読んだり選んだり、それぞれの時間を過ごしていく。通路が広く棚も低めで、大人にも子供にもやさしい店だ。
『こどもの本屋 てんしん書房』店舗詳細
取材・文=屋敷直子 撮影=三浦孝明
『散歩の達人』2020年11月号より