インド食堂チャラカラ

南インドの食と文化を凝縮した店

ご飯とアッパラム(豆のせんべい)の周りをカレ ーとカトリ(小鉢)が囲むベジミールス1200円。
ご飯とアッパラム(豆のせんべい)の周りをカレ ーとカトリ(小鉢)が囲むベジミールス1200円。

店名のチャラカラは、店主の岡田さんをとりこにしたインド南部ケララ州の街の名。定番メニューは南インドの野菜定食ベジミールスとカレープレート。ナンは置かず、インドの長粒米と日本米をブレンドしたご飯やチャパティ(薄焼きパン)とおかずで食べる。週末にはビリヤニ(炊き込みご飯)、不定期でジカルタンダ(フロート)なども登場する。現地の食堂のような極彩色のインテリアも楽しい。

極彩色の店内に身を置けば店主の南インド愛が伝わってくる。
極彩色の店内に身を置けば店主の南インド愛が伝わってくる。
画家・武田尋善さんが描いたインド画が印象的な店頭。
画家・武田尋善さんが描いたインド画が印象的な店頭。
南インドのレストランや家庭の味を学んだ岡田博志さんと陽子さんご夫妻。
南インドのレストランや家庭の味を学んだ岡田博志さんと陽子さんご夫妻。
住所:群馬県前橋市総社町総社2014-5 大山マンション104/営業時間:11:00~14:30LO・18:00~20:30LO/定休日:火の夜・水/アクセス:JR上越線群馬総社駅から徒歩20分

レストランポンチ

大正時代のレシピを今も受け継ぐ

ラードで揚げたトンカツがのったカツカレー1000円。醤油やみりんが隠し味の懐かしい味。
ラードで揚げたトンカツがのったカツカレー1000円。醤油やみりんが隠し味の懐かしい味。

広瀬川沿いに立つ『レストラン ポンチ』は大正9年(1920)創業。名物のカレーライスはとろみの強い黄色いルー。「うなぎ屋のタレと同じで、創業から注ぎ足ししているのが味の決め手だね」と4代目店主の町野義幸さん。カレーと並ぶ人気はハヤシライスで、こちらもデミグラスソースを創業から注ぎ足しして使っているという。両方楽しみたい人はカレーとハヤシの合いがけ950円がおすすめだ。

レトロな商店が並ぶ弁天通りにある。2019年にリニューアル。
レトロな商店が並ぶ弁天通りにある。2019年にリニューアル。
「鍋を持参してルーを買いに来るお客様もいます」と店主の町野さん。
「鍋を持参してルーを買いに来るお客様もいます」と店主の町野さん。
住所:群馬県前橋市千代田町3-3-18/営業時間:17:00~20:30LO (土は11:30~14:30LO・17:00~ 20:30LO、日は11:30~14:30LO)/定休日:月/アクセス:JR両毛線前橋駅から徒歩20分

インドカレー イシイ

素材の旨味で食すカレー

水分が少ないため、肉や魚介、野菜など素材の味が生きるオルチキンカレー 880円。
水分が少ないため、肉や魚介、野菜など素材の味が生きるオルチキンカレー 880円。

店内はカウンター5席のみ、カレーメニューは2種のみという良い意味で商売っ気のないストイックな店。基本メニューのオルチキンカレーは、素材の水分を最小限に抑えたルーと、モチモチしたコシヒカリとのハーモニーが絶妙。そこに佐渡で捕れた甘エビの頭からとった出汁を加えたのが、もう一つのメニューであるルークチキンカレー980円。仕込みに手間と時間がかかるため、営業は金・土の週2日のみ。

カウンター越しに店主が調理する姿が見える。
カウンター越しに店主が調理する姿が見える。
店主の石井潤さんは、Webデザイナーからカレー屋に転身。
店主の石井潤さんは、Webデザイナーからカレー屋に転身。
住所:群馬県前橋市城東町3-6-16 宮崎ビル1F /営業時間:12:00~14:30、18:00 ~ 20:00 /定休日:月~木・日・祝/アクセス:上毛電鉄中央前橋駅から徒歩3分

取材・文=阿部奈穂子 撮影=七五三木智子
『散歩の達人』2020年9月号より