手打ちそば 七つ海堂

組み合わせの妙味、冷やし花巻

やみつきになる冷やし花巻1150円。

脱サラで店を構えて約20年。夫の森達哉さんがそばを打ち、パートナーの督子さんが自家製漬物や梅酒などを担当する。そばは北海道産が中心で、自家製粉の手打ち。これからは冷やしそばも人気だ。中でも、摘んだ海苔をそのまま乾燥させた「ばら海苔」をドバっとのせた冷やし花巻は、かなりの絶品。磯の香りとそばの淡い風味がとけあう。最後、海苔が汁に溶けこんで、混然一体となる。これがまた最高! みょうがそばも旨いぞ。

自家製の漬物500円、らっきょう450円、ピクルス450円、梅酒660円。牛すじ煮込み500円(煮玉子入り+50円)も人気。
二人で切り盛りする森さん夫妻。
蕎麦の風味を感じられるざるそば800円。

『手打ちそば 七つ海堂』店舗詳細

住所:東京都世田谷区代沢4-42-8/営業時間:12:00~14:00LO・17:30~21:00LO(土・日・祝は12:00~14:30LO・17:00~ 20:00LO)(売り切れ次第終了)/定休日:水、第1・3・5木/アクセス:小田急・京王井の頭線下北沢駅から徒歩12分

茶そば いな垣

日本庭園を眺めながらの茶そば

天ざる1540円は海老とピーマンの組み合わせ。

もとは銀座にあった老舗の流れを汲む茶そば専門店。住宅地の中、堂々とした門構えと大ぶりの松の木が目印だ。数寄屋造りの店内、コイの泳ぐ日本庭園と、素晴らしく居心地がよい。でも高級店じゃないところがまたよいのだ。宇治産の抹茶を打ち込んだそばは緑が美しく、ひと口手繰るとお茶が香る。このそばを自家製餡でくるんだそばおはぎも名物。茶そばのほんのりとした香りと苦み、これに甘みを抑えた餡が素晴らしい相性なのである。

鳥取の大山どりを生醤油で焼いた風味豊かなきじ焼き880円。
そばおはぎ385円はお持ち帰りも。
ご主人の稲垣正則さんはこの道30数年。
日本庭園を眺める店内。

『茶そば いな垣』店舗詳細

住所:東京都世田谷区松原4-20-1/営業時間:11:00~15:00・17:00~ 20:00(土・日・祝は11:00~20:00)/定休日:木、第4・5水
/アクセス:京王井の頭線明大前駅から徒歩13分

玄蕎麦 路庵

手間がかかっているのにお手頃

ランチセットのひとつ、せいろ+鴨ローストごはん1000円。コスパ最高。

開店から約10年、すっかりなじみ客がついた人気店。そばは国産玄そば碾きぐるみの二八。毎日石臼で自家製粉し、挽きたてだから風味がしっかりとしている。店主の森住豊さんは元和食の料理人。素材にこだわり、天ぷらや焼き物をはじめ、自家製特濃豆腐などといった一品料理もハイレベルだ。器は作家ものを使用している。しかし、せいろが700円、ボリュームあるランチセットも1000円前後とリーズナブル。人が集まるのも頷ける。

野菜がたっぷりのった揚げだし豆腐800円、クリームチーズと燻製玉子のポテトサラダ750円。
店主の森住豊さん。
ダークブラウンのモダンな店内。

『玄蕎麦 路庵』店舗詳細

住所:東京都世田谷区代沢2-28-9/営業時間:11:30~14:30LO・17:30~21:00LO(土・祝は11:30~15:00LO・17:00~21:00LO)/定休日:日・月/アクセス:小田急線・京王井の頭線下北沢駅から徒歩5分

構成=前田真紀 取材・文=工藤博康 撮影=小野広幸