和の素材とのコラボが新鮮な東京タコス『タコスバル TACOYOTE』
横田基地近くで育った店主の加藤宏さんはタコスになじみ「タコスはいつか日本でも定番になる」と信じていた。そして東京タコスと銘打ち、2020年にバルを開店。季節限定を含めた約30種の創作タコスは、一つひとつ味の世界観を変え、和の素材も多用。驚くのが、いぶりがっこ。タルタルに刻み入れ、スモーキーな香りと小気味よい食感が酒を呼ぶ。コーントルティーヤの口どけもよく、全制覇を目指したくなる。
『タコスバル TACOYOTE』店舗詳細
アメリカンとメキシカン、昼夜で違うタコスを堪能『藤花食堂』
「手づかみで食べるスタイルが格好いい」と、店主の工藤雅史さんはタコスに開眼。小麦粉の大盤トルティーヤを用いたアメリカンはボリューミーで、小ぶりのメキシカンは夕方からのお楽しみだ。メキシコ定番のカルニータスは、一見シンプルながら、スパイスやオレンジの皮で煮た豚肉がうまみの坩堝(るつぼ)。外国人、子連れなどが次々と来店しては、時間を気にせず、2階や店前のベンチで食事したり、酒を飲んだり。のどかだ。
『藤花食堂』店舗詳細
菜尽くしで健やか&活力を注入『PARA TACO』
皿を彩るのは4種4色のタコス。体を壊した折に野菜の偉大さを痛感したオーナーが「ひと口食べて笑顔になる」と、愛するタコスに工夫を重ねて考案。栃木のキラ星農園直送の無農薬野菜を用い、コーントルティーヤには黄にターメリック、緑にケール、赤にトマト、黒に竹炭を練り込んだ。しかも、ひよこ豆、大豆ミートを取り入れたビーガンスタイル。酒もいいが、爽やかな発酵茶・コンブチャで腸活すれば、ととのう~。
『PARA TACO』店舗詳細
取材・文=林さゆり 撮影=加藤熊三
『散歩の達人』2025年1月号より