『Pepper PARLOR』で憧れのロボット・ペッパーくんと遊びまくり
渋谷駅西口から徒歩1分、東急プラザ5階にある『Pepper PARLOR』は、ロボットが人と一緒に働く近未来のカフェ。店内は緑に囲まれた心地よい空間が広がっており、たくさんのペッパーくんが待機。
まずレセプションで受付を済ませると、配膳ロボットのサーヴィが席まで案内してくれる。注文は自分のスマホでQRコードを読み込んで行うのだが、手頃な価格の洋食ランチが並んでいる。カフェタイムには軽食全9種を盛り合わせたアフタヌーンティ(90分間ドリンク飲み放題付き)3480円~が人気。また、夜は食事やアラカルトとともにワインやビールを味わうことも可能だ。
注文を済ませ料理ができる間はペッパーくんと遊ぶことができる。モードはトーク、ゲーム、ダンス、イチオシがある。料理ができるとサーヴィがテーブルまで運んでくれる。
ペッパーくんとのふれあいといい、大人も満足できるメニューといい、どこかのアトラクションで遊んでいるような独特な雰囲気がある。
『Pepper PARLOR』店舗詳細
ハイテク機器が誰でも使える『FabCafe Tokyo』でクリエイティブ脳を刺激する
井の頭線神泉駅から徒歩3分、道玄坂と国道246号線が合流したところにある『FabCafe Tokyo』。デザインなどのコンサルティング会社が、クリエイターが集まる場所を作るという事業の一環としてオープンした。
ここはUVプリンターやレーザーカッターを使ってクリエイターが作品を作れる作業場であり、交流できるコミュニケーションの場でもある。機器の使用方法はスタッフがサポートしてくれるから、プロ・アマ問わず誰でもOKという間口の広さがありがたい。
フリーWi-Fiや電源が設置されているので、ノマドワーカーの需要も高い。実はココ、こだわりのコーヒーや食事、スイーツにも定評のあるカフェなのだ。スペシャルティコーヒーは人気のロースタリーから豆を取り寄せ、1杯ずつフレンチプレスで提供。『FabCafe Tokyo』限定のマカロンや、パティシエが店内で作るスイーツも好評だ。めいっぱい頭を使ったら甘いものを食べてパワーチャージしよう。
『FabCafe Tokyo』店舗詳細
コーヒー&カステラでほっこり。お茶の間みたいな『カフェ・ド・ラ・フォンテーヌ』
井の頭線神泉駅南口を出て坂を下るとすぐに『カフェ・ド・ラ・フォンテーヌ』がある。
店内に入るとすぐ、ガラスケースの中にたくさんのカメラが整然と並べられているのが見える。写真家でもある店主のコレクションで、どっしりと重厚感があるボディがズラリと並んだ様子は壮観だ。店内には店主が地元・渋谷の様子を記録してきた写真が掲示してある。
メニューはコーヒーをはじめ紅茶、ハーブティ、軽食までひととおり揃っているが、この日注文したのはブレンドコーヒーとカステラのセット700円。すっきりと香り高いブレンドコーヒーを飲みながら、しっとり&ふんわりとしたカステラをひとくち大に切って食べる雰囲気はお茶の間みたいな和み感。それもそのはず、このカフェは古くからここに住む人たちの憩いの場でもあるのだ。駅前で便利だし、気が向いたらフラッと寄れる気軽さもいい。
『カフェ ド ラ フォンテーヌ』店舗詳細
1969年にオープンした日本最古のライブハウス『B.Y.G(ビグ)』
渋谷駅A0出口から徒歩3分。道玄坂を上り右手のしぶや百軒店(ひゃっけんだな)の奥に進んでいくと、ロック喫茶&バー、ライブハウスも併設する『B.Y.G』にたどり着く。
地下1階から地上2階までの3フロアあり、地下1階のライブハウスは店長いわく「日本で最古」、1階は喫茶、2階は多目的フロアとなっている。
琥珀色の壁はタバコのヤニによるもの。現在は全面禁煙だが、しっかりクリーニングしているはずなのに染みついたタバコの香りがふんわり香ってきて、懐かしさが蘇る。また、壁一面にここでライブをしてきたミュージシャンのサインがあり、名だたる大物もゴロゴロ。
1階の喫茶では、そのミュージシャンたちも食べてきたナポリタンやピザといった食事からコーヒー、ソフトドリンク、お酒やおつまみを用意。店内にはアメリカンロックを中心にした約1万枚のレコードやCDがあり、食事をしながら好きな曲をリクエストできる。大きくて音質のいいスピーカーで聴く、ダイナミックなサウンドに酔いしれたい。
『B.Y.G』店舗詳細
緑と風を感じるテラスや3つのテーマに分かれた客席が楽しめる『and people udagawa』
渋谷駅A2出口から徒歩8分。渋谷という都会にありながら、緑と風を感じられるテラスが自慢のカフェ『and people udagawa』。
店内は以前古着店を営んでいたオーナーが、買い付けのために訪れた海外で体験した風景を独自に表現。赤を基調にした1階。白がベースになっている2階は階段を登って右の部屋がロビー、左はラウンジと名付けられている。それぞれの部屋にはアンティークのインテリアが並び、壁や棚にはオシャレな写真やイラスト、レトロポップなフィギュアが飾られている。
都会の象徴である渋谷にありながら、緑と風を感じられるテラスも魅力的。1階、2階のロビーとラウンジ、階段の踊り場に合計4箇所のテラスがある。ハーブや多肉植物、観葉植物が飾られていてナチュラルな空間だ。
料理はオーソドックスながら創作的なアレンジを加えたメニューが多い。お昼からお酒もオーダーできる。
『and people udagawa』店舗詳細
広々とした中庭で定食がいただける茶食堂『SAKUU』
渋谷駅から徒歩8分、ちょうど渋谷と原宿の間に位置する『SAKUU』は、広い庭で落ち着いたひとときを過ごせる茶食堂だ。お昼はこだわりの日本茶とバランスの取れた定食、夜は国産ワインとお酒に合わせた前菜・炭火を使ってグリルした肉や野菜をゆっくりと堪能できる。
茶釜から柄杓でお湯を汲み、鮮やかなお手並で淹れてくれるお茶は、緑茶、ほうじ茶、ほうじ茶ラテなどがあり、食事やお菓子とともに味わえる。
天竜茶葉湯出し急須3煎700円は、一煎目は低めの温度のお湯で淹れ、茶葉の甘みと旨味を抽出。二、三煎目は熱い湯を注ぐ。一煎目よりもあっさりとしていて口の中がリフレッシュされる。
デザートにもお茶を使っており、濃厚なバニラアイスに白玉と小豆を添えて濃いめの抹茶をたっぷりにかけたアフォガード、ほうじ茶を使ったガトーショコラなどもある。もちろん、お茶との相性もぴったりだ。
ランチメニューは4種類。メイン料理に2種の惣菜と香の物が付く。
『SAKUU』店舗詳細
アンティークに囲まれた店内と風が吹き抜けるテラス席『桜丘カフェ』
渋谷駅C2出口から徒歩6分。静かで落ち着いた雰囲気の桜丘エリアにある『桜丘カフェ』。センター街にある『宇田川カフェ』の姉妹店で、『宇田川カフェ』で人気の宇田川ブレンドや宇田川チーズケーキがここでも味わえる。
店内はイスや照明家具もアンティークで揃えていて、インテリアの経年変化がそこはかとなく居心地の良さを醸し出している。テラス席は風が吹き抜けて心地いい。目の前に桜の木があり春はお花見もできる。実はこのテラスで長くヤギを飼ってたことでも知られる。
料理全般はカジュアルなイタリアンがベースになっていて、ランチはポークジンジャー、キーマカレーなど宇田川カフェ系列の伝統的なメニューが食べられる。
ご飯やお茶を楽しむだけじゃなく、コワーキングスペースとして利用したり、商談などビジネスの場として利用するお客さんも多いという。仕事後にちょっと1杯、という使い方もいい。
『桜丘カフェ』店舗詳細
不動産会社が仕掛けるコミュニティカフェ『REISM STAND』
渋谷駅西口から徒歩7分。渋谷、代官山、恵比寿のちょうど中心ぐらいに位置する『REISM STAND』。店頭はコーヒースタンドになっていて散歩ついでにふらりとコーヒーを買うことができ、店内には電源コンセントを装備したカウンター、古着などを販売するスペースがあり、自然光が入るテーブル席で食事も楽しめる。
人気のランチは5つのメイン料理が選べて各1000円。スープ3種、カレー、唐揚げのメインからひとつ選ぶことができ、ごはんと小鉢が2種、デザート、ドリンクが付く。
この店の母体は不動産会社。店長は「東京に住んでいても地元のことや、お母さんのご飯を思い出せたらいいなと思って」と話す。
ここへくれば衣食住がまかなえるようになる、いわば第2のリビングルーム。お母さんの手料理のようなランチを食べ地元で暮らす人々と触れあえる。そんなコミュニティカフェなのだ。
『REISM STAND』店舗詳細
1989年創業、宮益坂の路地裏に佇む喫茶店『茶亭 羽當』
渋谷駅から宮益坂を登ること3分、1989年にオープンした喫茶店『茶亭 羽當』。店内に入るとゆったりと座れるカウンター席が広がり、その後ろにはさまざまなカップがズラリと並んでいる。
店頭、エントランスホール、店内の大テーブルなど各所に季節の花が生けられていたり、店の外は水が打ってあったり。季節に合わせた装飾品を飾るところに日本の茶の心のようなものを感じられる。
バリスタも兼ねる店長が、炭火で自家焙煎した豆を1杯ずつ丁寧にドリップしてくれる。コーヒーはブレンドとシングルオリジン、カフェ・オ・レやカフェ・カプチーノ。紅茶も厳選した茶葉を用意している。
できるだけ手作りにこだわりたいと、ケーキはスタッフが毎日店内で作る。いちばん人気のシフォンケーキはふんわりと弾力があるのに、口の中に入れるとしっとり。平日でも1日7~8台作り、ホール5300円でも購入可能だ。フレーバーはメープルや抹茶、黒糖など7種類ある。
『茶亭 羽當』店舗詳細
創作アボカド料理と魅惑の自家製チーズケーキ『渋谷ウサギ』
渋谷駅から徒歩5分。宮益坂を上がり、青山通りを渡ったところにあるホテル サクラフルール青山の1階にある『渋谷ウサギ』。アンティーク調のテーブルが並ぶ落ち着いた雰囲気の店内で、アボカドやチーズを使った創作料理がいただける。
ランチで人気のアボカド料理は、アボカドネギトロサーモンごはん990円(平日料金)。ごはん、アボカドとネギトロのタルタル、サーモン、エビが地層のように積み重なり、とろーり食材のタワーとなっている。アボカド料理のほか、SNS映え抜群の白いオムライスも人気で、ランチダイムは女性客でいっぱいになるそう。
カフェタイムでおすすめなのが、自家製チーズケーキ680円だ。バスクチーズケーキのプレーンやカプチーノ味、宇治抹茶味など、6種類が揃う。お気に入りのケーキとコーヒーを注文して午後のひと時を過ごすという利用方法もよさそう。
『渋谷ウサギ』店舗詳細
半世紀以上続く老舗カフェ『青山壹番館』で過ごす優雅なひととき
渋谷駅から徒歩10分ほどの、少し離れた場所にある『青山壹番館』は、昭和40年代から続く名喫茶。半世紀以上使い込まれて美しく艶めくテーブルやチェア、アンティークなインテリアなどが並び、ヨーロッパのクラシックなカフェのように重厚感があって、優雅な雰囲気が漂っている。
この店の看板メニューでもあるドリンク付きのサービスセットは、トーストサンド、フルーツ、ミニデザート、ポテトチップスが1皿に盛られ、950円とリーズナブル。プラス80円でゆでたまごも付けられる。トーストサンドは、ハム・ツナ・チーズの3種類を日替わりでいただくことができ、マスターによるオリジナルの味付けとさり気ないこだわり加減が絶妙すぎる。
また、店内は完全分煙で、どちらのスペースも広々として居心地がいい。隅々まで手入れが行き届いており、贅沢な気分を味わえる空間で、客を気持ちよくもてなしてくれる。きっと記憶に残る特別な場所になるだろう。
『青山壹番館』店舗詳細
取材・文・撮影=丸山美紀(アート・サプライ)、パンチ広沢、コバヤシヒロミ、羽牟克郎