ビールが一番うまいと思うのはいつか。ビールの味自体の問題もあるが、それより大事なのは、喉が渇いているか
どうか。いや喉だけではない、全身がおいしい水分を欲しているかどうかにかかっている。そんな状態でビールを飲むと、まるで全身に染みわたるような快感、ああ今まで生きててよかったなあと思うような、全身から湧き上がってくるような感動がある。
そういう観点からすると、やはり山に登ってからいただくというのが一番!つまり下山後すぐに、山の麓などで、それも山を見ながら飲めるなんていうのが最高だ。下山後にわざわざ電車で移動してどこかの店で飲む……なんていうんじゃ遅すぎる。そんな悠長なことはやってられません。前置きが長くなったが、以上の点を満たしている、山帰りに山を見ながらでも飲める店を2軒紹介したい。
奥多摩水で仕込んだ新鮮ビールは格別『Beer Cafe VERTERE』
一番人気のゴールデン。すっきりした味で飲みやすい。S700円~、L1200円~。
併設された醸造所で作られたビールが常時10種類楽しめる。人気のビールはHazy IPAのPassiflora(パシフローラ)やDIPAのMagnolia(マグノリア)などフルーティーな風味ものや、爽やかな酸味が特徴のSour IPAのNOX(ノックス)など。
フードのおすすめはスパイシーミートソースのホットドッグ800円。他にも唐揚げやフィッシュ&チップスなどビールに合うおつまみを用意。
生ビールのタップは10ほど。
左から経営者の辻野木景さん、鈴木光さん。
民家を改装し、天井をなくした店内。
庭にテラス席もあり、晴れた日に自然の中で飲むビールは格別だ。
『Beer Cafe VERTERE』店舗詳細
ジビエと笹尾根を眺めながら乾杯だ『浅間坂 木庵』
笹尾根を見ながら外で飲むこともできる。つまみはジビエの鹿の燻製とチーズ1350円。
以前は『民宿浅間坂』と名乗り、テラスも広く宿泊もできたのだが、平成25年の暮れに火災により営業不能に。1年半後の平成27年春から入浴と食事ができる『木庵』を再開した。そばを中心に地の物などが食べられる。山の斜面に立つために笹尾根方面の景色がよく、登山者にも人気の店である。ビールは瓶ビールだけの提供。勝沼産の一升瓶のワインもおすすめ。
檜原村の地の物も提供。自家製のこんにゃくなどもおいしい。
檜のお風呂。入浴料700円。
新しい店舗。中でも外でもどちらでも飲める。
浅間尾根登山口の入り口に立つ看板。
『浅間坂 木庵』店舗詳細