紫仙庵[目黒]

隠れ家系そば屋の最高峰が下目黒に

自然薯摺りおろしせいろ1650円はとろろの粘り、青さの香りも抜群。

駅前の喧騒(けんそう)を離れた、緑あふれる住宅地の一角。店主の宮下和夫さんが実家を改装して作った知る人ぞ知る名店だ。一級品の国産ソバ粉にこだわった十割そばは、香り、風味も豊かな極上の一品。そば湯もトロトロ。蕎麦前はどれを頼んでも頬が緩むほど、こだわりぬいた日本酒の数々といつまでも楽しめてしまう。宮下さんは元広告マン。自分らしさを 100%出せる場が必要だと思い、試行錯誤の末に仕事を辞めてこの店を構えたそう。決して便利な場所ではないが、それでも行く価値のある本物のそば屋だ。

蕎麦味噌焼き550円、ダシまき卵1050円。
店主の宮下さん。
床の間風の座敷は内縁とつながっていて広々。
門をくぐると緑豊かな庭の奥にいかにも隠れ家然とした入り口が。

『紫仙庵』店舗詳細

住所:東京都目黒区下目黒6-6-3/営業時間:17:30~20:30LO・金は12:00~なくなり次第終了(予約優先)/定休日:月・火・水・木/アクセス:JR・私鉄・地下鉄目黒駅から東急バス「大岡山小学校」行きなど6分の「元競馬場」下車5分

夢呆[白金高輪]

街場のそば屋は白金にだってあるんです

夢呆1210円。鴨せいろなども人気のメニューだ。

学芸大学駅で 50年以上続いた『夢呆』が 2012年に白金に移転。外観こそ白金らしいおしゃれさだが、「うちはあくまで街場のそば屋」と店主の和田邦興さん。なるほど、たしかにメニューにはそばにうどん、それに丼も。以前からの名物そば「夢呆」も健在だ。茹で上げたそばに大根のツマ、大葉の千切り、白ごまをパラリ。そばとツマの食感の対比は心地よく、大葉のさっぱり感が涼を添えてくれる。いつでも寄れる通し営業なのも普段遣いにはうれしい。

麻布通りに面した店は、スタイリッシュな外観に鮮やかなのれんが映える。

『夢呆』店舗詳細

住所:東京都港区高輪1-1-12 カペラビル1F/営業時間:11:30~20:30LO/定休日:木/アクセス:地下鉄南北線・三田線白金高輪駅から徒歩2分

取材・文=かつとんたろう 撮影=小野広幸