正月休みは飲んだくれていた皆さん、こたつから出られているでしょうか。私はといえば、ふとんから出ることもままならず、キッチンへも辿り着けません。というわけで今回は、総集編。2020年に公開した15記事の中から、美味しかったり、飲みすぎたり、好評だった〇〇ハイを振り返っていきましょう。
「全てをハイにする」とは??
「全てをハイにする」は、自粛期間中の“買い出し”を楽しむために思いついた遊びだ。「何に焼酎を入れると美味しいか」を考えながら、スーパーやコンビニへ行き、オリジナルの「〇〇ハイ」を作る。この遊びによって少し視点を変えるだけで、いつもの売り場が輝いて見え、どこへ行くのも立派な散歩。身も心もハイになれるのだ。
「全てをハイにする」の基本ルールは以下。
ルール①焼酎に入れたら美味しそうなもので割って飲んでみる
ルール②食べ物を粗末にしない
美味しかった〇〇ハイ、ベスト3!
第3位 シャリシャリグレフルハイ
これは思いついたときに自分を天才だと確信しました。キーンと冷たくて、爽やかな酸っぱさ。外出自粛で夏気分が不足していたので、本当にヘビーローテーションしていたハイです。
第2位 塩ハイ
日頃からプレーンの酎ハイを注文しがちな私としては、塩ハイがかなりお気に入り。塩の種類も多く味もさまざまなので、試していてかなり楽しかった。香りや味わいに少しクセのある塩が合いそうだが、キッチンにある塩でも十分美味しい。
第1位 出汁ハイ
酒飲みは出汁由来の滋味にめっぽうよわい。これに尽きる。それに加えて、おでんを自分で手をかけて作ったというのも美味しさに影響している。手前味噌だがおでんも上出来で、最高の幸せ気分だった。
飲みすぎた〇〇ハイ、ベスト3
第3位 ホイス
自分で作った〇〇ハイじゃないけれど、これまでに何杯も飲んできたドリンクとして、紹介。ホイスは魔力を持っている。あのなんとも言えない後味が尾を引いて、ついつい杯(ハイ)を重ねてしまうのだ。
詳しくは元の記事に書いているが、ホイスを作るときに入れる謎のエキスには、滋養強壮に良く、漢方薬に使われる材料も入っているそう。ということは、何杯飲んでもOK! 飲んべえのゆるゆるな理論をもって、また飲んでしまう。
第2位 シャリシャリグレフルハイ
美味しいベスト3位にランクインしたシャリシャリグレフルハイは飲みやすくもある。夏にシャリシャリ食べ、飲んだ。焼酎をダクダクにして美味しくいただき、涼しくなるために飲みはじめたはずなのに顔が赤く火照った。
第1位 牛乳ハイ
焼酎の量を見誤る味の〇〇ハイは大抵、飲みすぎてしまう。牛乳ハイもその一つだ。牛乳好きは、ゴクゴクいきたい!と思ってしまうので、なおさら。
反響があった〇〇ハイ、ベスト3!
第3位 綱島サワー
爽やかな大葉の香りもサイコー! 料理に合う一杯がランクイン。そもそも、綱島サワーを知らない人が多くて、やってみたい!とのお声をいただいた。
作り方は大葉をピクルス液につけておいて、プレーンの酎ハイに加えるだけ。梅干しもそうだけど、漬物系の汁をお酒に入れるととたんに美味しくなるの、なんでだろう。
第2位 ご当地ドリンクハイ
アンテナショップで買ってきたご当地系の乳酸菌系飲料を一挙にハイに。この一杯!というわけではないけど、ご当地ドリンクに興味を持ってくださったかたが多かったよう。最近は、ご当地缶チューハイも気になっている。
第1位 スイカハイ
ダントツでアクセス数も反響も多かったのが、スイカハイ。さんたつ編集部の皆さんも満場一致でスイカハイだそうで。私のバカがインターネットの海を漂っていると思うと、やってやったぞ!という気持ちと後悔が交互にやってくる。あれは、本当に大変だった。美味しかったんだけど、飲み切るのが大変ですごく酔っ払ったのを強烈に覚えている。
今年チャレンジするつもりの人にアドバイス。海外の映画に出てくるティーンのパーティみたいにみんなで集まって、フルーツパンチ的に飲むべし。
落ち込んだときも「全てをハイにする」で心をハイに
正直にいうとこの企画、連載になるとは夢にも思っていなかった。本当に家でやっていた遊びだったのだ。遊びの延長であるので、だいたい途中から酔っ払う。中には試してお口に合わなかった方もいただろう。(ごめんなさい!)
「2021年は外に飛び出して、お店の〇〇ハイを探したい!」
なんて思っていたが、これを書いている今、まさにどうなるかわからない状況だ。いつもの店は無事でいるのか心配になるし、外に飲みに出られないなんて暗澹たる気持ちになってしまう。でも、そんな時こそ息抜きに「全てをハイにする」で心もハイになってみてほしい。
どうせ酒飲みができることなんて、酒を飲むことだけだ。私の2021年の抱負は昨年と同じ。酒を無駄にしないよう、明るく楽しく飲んでいたい。
撮影・文=福井 晶