ニューヨークでも話題のラーメン店

入り口の階段に使うのは、宇都宮の大谷石。

2018年10月オープンで、この地区では比較的新しいラーメン店。従来のラーメン店とはひと味違ったおしゃれな外観と、横文字の店名、「魚」の文字と丼とおぼしき絵が描かれた看板が目を引く。

ニューヨークでは大手メディアにも取り上げられるほどの注目店で、日本では神奈川県横浜市の『新横浜ラーメン博物館』が初出店。ここを撤退すると同時に、新たに店舗を構える地として、ブルックリンとどことなく地域性が似ている、清澄白河が選ばれた。

出迎えてくれたのは、店長の山岸伸也さん。すらりとした立ち姿もフォトジェニック。何でも、オーナーとは大学時代の同期で、オーナーがこの店を始めることになった時、飲食店経営に興味のあった山岸さんが名乗りを上げたのだとか。

爽やかイケメンの山岸さん。

魚嫌いも好きになる一杯

パクチースパツナラーメン1130円。トッピングを自家製炙りベーコンか、マグロのコンフィから選べる。

この店のラーメンの特徴は、なんと言ってもツナコツスープ。マグロのアラを強火で炊き上げた白濁のスープで、コクがありながらもあっさりした飲み口だ。動物性の油を一切使用していないため、最後の一滴まで飲んでもヘルシー。マグロに含まれるDHAや、血管・血液の健康維持に重要なEPAも含まれているから体にも良い。コラーゲンもたっぷりで、美容にも最適というのも女性には嬉しいポイント。

山岸さんは、「お客様の中に、魚嫌いのお子様を連れた家族がいらして。普段は食べられない魚も、このスープはおいしいと飲み干してくれた時は、とてもうれしかったですね」と話す。

弾力のある細麺を使い、スープの味を存分に引き立たせてくれる。そのおいしさに最後の一滴までスープを飲み干してしまいそうになるが……、そこは我慢! 締めには、〆のご飯150円を入れて、海苔、ゴマ、わさびを加えてお茶漬け風に味わうのがおすすめ。麺とご飯の2度楽しむのが、この店の流儀だ。

地域の人に愛される店を目指す

山岸さんは、以前はダイニングバーでの勤務経験もあるという。

山岸さん、東京農業大学出身ということで、食文化に造詣が深い。そこでのつながりを活かしたのが、先に紹介したパクチースパツナラーメンで、大学の後輩にパクチー農家の方がおり、店舗で使うパクチーはそこから仕入れているのだそうだ。

メニューに「宇都宮餃子」の名前があったので、話を聞いてみると、オーナーの出身地が宇都宮で、加えてご実家が製麺所であるという。ということは、“食”に縁があり、知識も豊富な二人がタッグを組んで運営しているラーメン店ということになる。

だからこそ、おいしい一杯が完成すると知って、納得がいった。

山岸さんは最後にこう話す。

「店内は広く、ベビーカーで来ていただいても大丈夫です。体に優しいラーメンなので、親子連れやご年配の方も安心して味わっていただけると思います。この地域の方に愛される店でありたいと思っていますので、ぜひ近隣の方に多く足を運んでいただきたいですね」

夜は宇都宮餃子とビールセットや、サラダなどのちょっとした肴もあるので、一人飲みの利用にもおすすめしたい。

店内は木の温もりに包まれたホッとする空間。

『YUJI Ramen TOKYO』店舗詳細

住所:東京都江東区清澄3-3-25/営業時間:11:30~14:30LO、17:30~20:30LO(土・日の夜は19:30LO)/定休日:月(祝の場合翌)/アクセス:地下鉄大江戸線・半蔵門線清澄白河駅から徒歩5分

取材・文・撮影=千葉香苗