取材・文・撮影=半澤則吉

撮影=山出高士。
撮影=山出高士。

ドラえもんはじめ、様々なF作品を読み続けるガチのF先生ファン。欲しいひみつ道具は「もしもボックス」と「なんとかばち」。

ドラえも〜ん! とのび太と叫びたくなること確実。心踊る企画展がスタート!

「藤子ミュージアム」15周年。おめでとうございます! 過去の企画展を振り返られる特設サイトもオープンしています!

そして2026年7月1日(水)から、2階「展示室Ⅱ」で新しい企画展がスタート。今回の主役は、誰もが憧れる「ひみつ道具」です。

 

「藤子・F・不二雄ミュージアム開館15周年記念
ドラえも~ん!願いをかなえるひみつ道具展」

会期:2026年7月1日(水)~ 2027年6月20日(日)
《前期》:2026年7月1日(水)~ 2027年1月17日(日)
《後期》:2027年1月23日(土)~ 2027年6月20日(日)
開催場所:展示室Ⅱ(2F)

壁一面に並んだのび太が願い事を話すコマと、「ドラえも~ん」のふきだし。ドラえもんがのび太の困りごとを解決! 数々の願いを叶えてきた歴史に心が和む。
壁一面に並んだのび太が願い事を話すコマと、「ドラえも~ん」のふきだし。ドラえもんがのび太の困りごとを解決! 数々の願いを叶えてきた歴史に心が和む。

貴重な原画を間近で見られる企画展は「藤子ミュージアム」の大きな魅力です。これまで何度も“企画展目当て”で「藤子ミュージアム」を訪れていますが、今回は開館15周年ということで、驚きのド直球。藤子・F・不二雄先生の代表作『ドラえもん』に絞り、その中でも「ひみつ道具」をフィーチャーするという、『ドラえもん』ファンにはたまらない内容となっています。では、展示をのぞいてみましょう。

「タイムマシン」に「もしもボックス」など、ドラえもんのひみつ道具の代表格が描かれた原画を展示。
「タイムマシン」に「もしもボックス」など、ドラえもんのひみつ道具の代表格が描かれた原画を展示。

この原画展、面白いのは「お願い」ごとに展示されているということ。「テストで0点取りたくない!」というこれぞ、のび太なお願いに対し、ドラえもんが出してくれた道具がずらり並びます。

このコーナーでアンキパンを発見。多くの子供が、いやいや、大人だって憧れたひみつ道具です。たくさん暗記する時はたくさんパンを食べないといけない……。このちょっとした不便さもドラえもんのひみつ道具っぽくて素敵です。

以前、紹介した「大長編ドラえもん のび太の海底鬼岩城と冒険のひみつ展」のように、特定の作品に焦点を当てる展示も面白いですが、“道具目線”だと、また違う『ドラえもん』の面白さが見えてきますね。F先生がいかにアイデアマンで、子供目線で楽しい道具を生み出していたかを、改めて実感させられます。

2025年9月3日に開館14周年を迎えた『川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム』で、『ドラえもん』好きにはたまらない企画展が開幕。ここでは、2025年11月1日(土)に始まった「大長編ドラえもん のび太の海底鬼岩城と冒険のひみつ展」を徹底解説。何度もミュージアムを訪れているライター半澤が解説します!

続いての願いは「おやつをもっと食べたい!」。と、きたら、どんな道具を思い出しますか?

物体を倍にしてくれる薬品「バイバイン」。これも、忘れられないひみつ道具のひとつ。「たくさん食べたい」というピュアな願いからバイバインを使ったら、くりまんじゅうが無限に増えてしまって……。マンガでは何度も読んでいるけれど、原画で見たのはもちろん初で、感動しました。ちなみに、モノクロの『ドラえもん』は通常縦線で青色を表現しますが、この原画は灰色(薄墨)で色を表現。これって、かなり貴重では? 原画の風合いを楽しめるのも企画展ならでは。

他にも「ジャイアンリサイタルを阻止したい!」「家出したい」といった、のび太らしいファニーだけど切実なお願いに応えたひみつ道具がたくさん。あらゆる悩みを解決しつづけてきた、ドラえもんの優しさに改めて心打たれます。

原画に加えて、テレビアニメ版のオリジナルストーリー用に、F先生が書いたと思われる、直筆メモも展示中です。加えて、2階の「Fシアター」では新作映像『ドラえもん&Fキャラオールスターズ ひみつ道具 しっちゃかめっちゃか大冒険』の上映もスタートし、館内は大盛り上がりです!

「ミュージアムカフェ」に新作登場。原画展で見たあの道具の料理を食し、大満足!

展示を見た後は、3階の「ミュージアムカフェ」へ。15周年記念展に合わせ、新メニューも展開されています。ファンならずとも心が躍る、新しいメニューを紹介しましょう。

コロ助オレンジ750円。『キテレツ大百科』のコロ助をイメージしたドリンク。意外にも新登場ということで、コロちゃんファンはぜひ挑戦してみて! みかんの果肉×マンゴー味のゼリーで、すっきりした味わい。

ポコニャンピンク750円はポコニャンのしっぽの形をしたグラスマーカー付き。いちごミルクとぶどう味のゼリーが楽しめます。

みどりの守り神グリーン750円。近年、NHKでドラマ化もされたSF短編がドリンクに! 超メジャー作だけでなく、こういうマニアックな作品の商品化をしてくれるのが「藤子ミュージアム」のスゴいところ。このグラス欲しいなと思ったら、なんと購入可能とのこと。グラス単体1600円、グラスとドリンクセット2250円。

カムカムキャットカヌレ1300円。お客を呼ぶひみつ道具「カムカムキャット」がスイーツに。カヌレとフルーツの相性が絶妙です。15周年を迎え、これからも千客万来!

※このメニューは洋酒を使用しています。

そして、これは新商品ではなく、定番メニューだけどフレンチトースト de アンキパン1200円をいただきました。アンキパンの原画を眺めた後にアンキパンを食す! なんという贅沢でしょう。

“今だけ”の注目ポイントもたくさん。Fミュージアムを遊び尽くそう

カフェの近くでこんな看板を発見。3階のはらっぱでは「デジタルスタンプラリー ひみつ道具をさがせ!」を開催中なのです。

ドラえもんが落としてしまったひみつ道具が点在、それをスマホで撮影して、ドラえもんに道具を返す、というイベントです。本当だ! 見たことのないオブジェを発見!

おっ、こちらは着せかえカメラですね。大人も子供も楽しめるイベント。はらっぱを散策しながら、ぜひ挑戦してみて。

また、毎度のことながら新作グッズも魅力的です。企画展の原画ポストカード1100円(右、5枚のセット)や、ひみつ道具ステッカーセット990円はかわいらしさとそのレトロ感に癒やされます。

もちろん、常設の展示も注目です。以前の記事で紹介した、1階の「先生の部屋」を今回もゆっくり眺めてきました。「F先生は、どうやってアンキパンを思いついたんだろう?」そんなことを考えるのも、「藤子ミュージアム」の楽しみ方の一つ。15周年のアニバーサリーイヤーに、ぜひ「藤子ミュージアム」に足を運んでみてください。

取材・文・撮影=半澤則吉

(C)Fujiko-Pro

2011年にできた『川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム』は川崎市民にとっておなじみの場所。でも、実は知られていないこだわりがたくさん詰まっている。何度もミュージアムを訪れているライター半澤が魅力を深堀り!